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「日本の、これから」なんてないから

NHKが懲りずにまた「日本の、これから」をやっていた。再び世論操作というべきか。

小泉純一郎首相の靖国参拝について、バイアスがかかった状態で番組が進められる。携帯電話による生アンケートも行われていたが、投票総数が分からないので、分析には注意が必要だろう。靖国参拝支持が反対よりもかなり多かった気がしたが、年代別だと20代、30代が70%以上支持しているのに対し、世代が上がるごとに支持率は下がり、確か70代では50%そこそこだった。おそらく携帯電話の利用者は若い世代の方が多いことが予想されるので、全体の支持率は若い世代に引っ張られているのではないかと考えられる。どの世代でも半分以上が参拝を支持している結果が出たのは驚くが、年配の人たちには、世論が支持していると思い込んで悲観的にまではならないで欲しいと思う。

番組で終始あいまいな議論が展開されることになるのは、NHKが意図しているのかどうかは知らないが、靖国神社が何なのかちゃんと説明しないことが大きな原因の一つだろう。靖国神社がどういった経緯で生まれ、どんな役割りを担っていたか。そして、現在の靖国神社の活動内容。これらが共通認識になっていない。出演者個人個人が自分にとっての靖国神社を語って議論するものだから、出演者同士の議論が噛み合ない。靖国参拝がどうこうと考える前に、靖国神社そのものについて共通認識を深めるための議論がなければ意味がない。

さらに、議論が不毛なのは、あの戦争が「正しい戦争」だったと考えている人間に、戦争責任の議論をぶつけても意味がないということだ。「国際法で戦犯でも国内法では犯罪者ではない」というような主張は、基本的には戦争そのものを正当化する立場にいると考えられる。つくる会の教科書や「靖国史観」のような戦争を美化するような思想はどうなのか。そういう議論をしなければ、戦争責任まで議論が進むはずがない。

もし議論の外にいるなら、靖国参拝を行ったり支持している人たちがどのような主張を持ち、具体的にどのような行動をとっているか考えてみよう。首相を含む与党。政治献金を通じてつながる団体。それらの組織が目指すのは、教育現場への日の丸・君が代の押しつけや、愛国心教育を狙った教育基本法の改正。そして、自衛隊を軍隊に変えて海外派兵し戦争できるように、第9条を含む憲法を変えようとしている。過去の戦争を美化している人間が、日本を戦争が出来る国に戻そうとするなら、過去に行ったような戦争を再び繰り返そうとしていると考えるのが普通じゃないだろうか。

日本の脅威は中国や北朝鮮なんかではなく、むしろ、日本内部で大きくなりつつある、戦争をしようとするこうした勢力だ。そこへ若い世代が取り込まれて行くのが、さらに恐ろしい。そのうち、こんなことを言っていると、非国民だと後ろ指を指されるようになるのだろう。まあ、それだけで済めばいい方だろうな。共謀罪がどうなるやら。

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