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世界びっくり人間映画祭 プログラムA

ゴロゴロするお腹に寒気のする身体を厚着でくるんで道新ホールへ行くと、みバンフマウンテンフィルムフェスティバル インジャパンを観に来たようで、服装からそれと分かる人がほとんどだった。チケットはえすきくんがまとめて買っているので、とりあえず8回までエレベーターで上がって受付の前で待つ。誰もいないのでメールしたら、ちょっとしてえすきくんがやって来た。実は、もう30分も前から玄関で待っていたらしい。悪いことをした。

その後、悠らりさんが現れて、開演10分ほど前にはエンサヤさんとK泉さんも合流して、会場へ入った。結構広い会場も、座席はかなり埋まっていた。映画館とちがってスクリーンがかなり奥なので、できるだけ前の席に座った。

主催者の挨拶が終わり、いよいよ上映開始。プログラムAの最初の作品は、軽快な勢いのチェアスキーによるバックカントリースキーの映像。一応、最後にタイトル通りオチがあった。このチェアスキーはバックカントリー用に作られたものなのか、左右に並んだ2本の板が連動して、2本の足で滑っているように板が動いていた。とはいえ、大きくないといってもチェアスキーでクリフジャンプするのは驚いた。

最初のスキーの作品は5分と短く、テンポも良かったけれど、次のアイスクライミングの作品は30分もあって長かった。氷を登るために廃坑を降りる所は、滑るために山を登るスキーと共通するものを感じた。もちろん、間違いなく廃坑アイスクライミングの方が遥かに危険だと思うけど。いつ氷が崩れるのかとドキドキしながら観ていたからか、他のみんなほどは眠くならなかったようだ。いや、むしろ腹がゴロゴロして眠くなるどころではなかったんだろうか。みんなは会場が暑かったらしいけど、自分だけ寒かったようだし。

マウンテンバイクをどう楽しむのかは、次の作品を観て初めて知った。原生林にコースを作って、ひたすら練習して制覇する映像だった。練習で失敗するシーンが続く所は、観ていてすごく痛そうだけどつい笑ってしまう。アイスクライミングも相当だけど、こっちも相当のMだ。散々転倒シーンを見せられたあとだったので、成功する所を観たときの驚きが増した。

続いて上映されたクライミングの作品は、あまり記憶に残ってない。やっぱりインパクトが小さかったのだろうか。最難関のルートの初登を達成したらしいけど、やっぱり失敗シーンが足りなかったのかな。

プログラムAの最後の作品は、「Searching for the Coast Wolves」という52分の長編ドキュメンタリーだった。しかも、他の作品のようにアウトドアスポーツが表に出ているわけではなくて、山岳ランナーでもある女性の研究風景を撮影したものだった。オオカミの本来の姿を調査するために、ブリティッシュコロンビアの沿岸に住む人間と接触したことのないオオカミを探し求めた。最後の最後で願いがかない、驚くようなオオカミとの遭遇を体験することになった。ヒグマさえ食べてしまうオオカミたちが彼女を取り囲んでいるときはドキドキしていたけれど、やがて周りで遊び回るようになったときは、ナウシカとムツゴロウさんを思い浮かべてしまった。

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プログラムAの作品を全て観終わってみて、これは「世界びっくり人間映画祭」なんだって思った。「オレの方がすごいぞ!」っと競い合っているかのようだ。最初のスキーが一番普通に見えた。

また、全体を通して感じることは、単に自分たちの活躍を自慢するような作品ではなく、アウトドアスポーツは自然の中で行うもので、その自然が今どういった危機に直面しているのか訴えているということだった。アイスクライミングの作品では、温暖化の影響で冬の期間が短くなったこと、マウンテンバイクの作品でも、コースを造った原生林は皆伐予定地で、皆伐によって周辺の生態系を大きく傷つけることに言及していた。最後の作品でも、オオカミが獰猛で残虐な動物だというイメージは人間が勝手に作り上げたもので、先住民がオオカミを敬い守って来た土地では、オオカミは人間を襲わないという事実を映像で伝えていた。

温暖化との直接的な因果関係は分からないけれど、北海道の去年の雪解けの早さは異常だった。気がついたらシーズンが終わってしまっていた。皆伐の問題は、北海道でもずっと問題とされていて、「えりもの森裁判」が有名だ。かつて北海道に生息していたエゾオオカミは、人間に害獣として駆除され、絶滅してしまったことは、北海道の人なら誰でも知っている。プログラムAは、北海道の人のためのプログラムだったのかもしれない。

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コメント

心も体も温まりましたでしょうか?

投稿: ラフティングGOGO! | 2008年10月27日 (月) 17時10分

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