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バギーで伊良部島・下地島ツーリング

今度はちゃんと眠れたので、7:30に起床。用意してあったパンをトーストにして食べて、冷蔵庫にあった賞味期限切れの牛乳を勝手に温めていただいた。

8:30に「でいご」を出発して、平良からカーフェリーに乗る。波はまだ高く、今度もかなり揺れた。宮古島から伊良部島へ渡る観光客は、強い揺れに驚いていた。きっと、穏やかな波を想像していたに違いない。これが宮古の冬ということだ。

初めは、チャリで回ろうと思っていたけれど、平良へ着くと風が強いので、チャリは止めてバギーをレンタルすることにした。電話でレンタルに迎えに来てもらって、契約書を書いてバギーの動かし方を一通り教えてもらってから、ひとまず今晩の宿の「びらふやー」まで向かった。

初バギー

もちろん、バギーに乗るのは初めて。原付にも乗ったことがないので、身体がむき出しの状態で乗り物に乗るのが恐い。バギーはエンジン音もうるさいし、振動もものすごい。スピードは出してもせいぜい40 km/hなのだけど、初めてなので30 km/h出すのも恐ろしい。ゆっくり運転するガンちゃんに泣きそうになりながら着いて行った。

「びらふやー」に荷物を置いたときに、今晩の「たこ焼きパーティーに」誘われた。出発しようとしたけれど、ガンちゃんが凄まじい音を立ててエンストした。アクセル全開でクラッチを繋いだからのようだ。それから一度さしばの里へ寄ってから、渡口の浜を通って伊良部島の海岸線を佐良浜まで走った。

渡口の浜を過ぎたところで、観光バスに煽られるのが怖かった。こっちは40 km/hが精一杯なのだから、抜きたいならさっさと抜いてくれ。観光バスが追い越して行ってからしばらくすると、今度はガンちゃんのバギーが坂を登れなくて、足で漕いで進むという有様。風が強いというよりも、バギーのチューニングの問題なのだろうか。佐良浜の坂道も登れなくて、苦労してようやく「笑場」に着いた。

2日前の夜はもやいのせいで入れなかったけれど、平日の昼だったので大丈夫だった。パパイヤチャンプルー定食とアーサのかき揚げを注文した。せっかく宮古まで来たのだから、こうやって郷土料理を食べるのが一番うれしい。

食べ終わってバギーに乗るのだけど、ガンちゃんはバックできないので、バギーを持ち上げて方向転換する。持てない重さではないので、下手に事故るよりは無難だ。それから西海岸を目指す。西海岸といっても、「西」ではなく北だ。つまり、伊良部島の北海岸。伊良部島では方位が時計回りに90度回転していることを、「笑場」のにいにいから聞いた。太陽が上って来る東のことを「上がる」と呼び、西のことを「入る」と呼ぶ。宮古の人は晩に酒を飲んで目を覚ましたらもう昼で、そのときちょうど太陽がある南が「東」で、北が「西」なのではないだろうかというガンちゃんの話だ。真相はよく知らない。

向かって来る強風の中をフナウサギバナタ展望台までバギーで走った。宮古の市鳥さしばを象った展望台から顔を出すと、物凄い風が吹き付けるので、身動きも取れないほどだ。昨日の晩に、携帯電話で録音した音声をパソコンに送る方法を教えてもらったガンちゃんは、久しぶりにガンジャジーラ放送の収録をしていた。

フナウサギバナタから

次に、展望台からすぐそばの白鳥岬へバギーで走って行った。海岸の側まで下りて行くと、岩に波がぶつかって高い波飛沫が舞い上がる。一見すると東映の波のようだけれど、色がちがう。エメラルドグリーンの波だった。

白鳥岬から
展望台のさしばが見える。

西海岸

白鳥岬の入り江
波がエメラルドグリーン。

西海岸から海岸線を周り、佐和田の浜を通り過ぎて下地空港の滑走路まで行った。そのとき、なぜか自分のバギーがエンストしてしまった。ガンちゃんのバギーと交換すると、なぜかガンちゃんだと動き始めた。相性があるのだろうか。

通り池には3日前に来たけれど、もう一度行ってみた。今度は少し置くまで歩くと、波で削られて洞窟のようになった地形がいくつも続く海岸が見えた。

珊瑚でできた海岸が続く

通り池を見終わって駐車場に戻ると、ギターを弾いていた屋台のおじいからさとうきびジュースを買って飲んだ。おじいは丸吉商事の人で、黒糖も売っていたのでお土産に買った。おじいの話では、宮古では海んちゅはダイバーたちが海を荒らすので、使用料を取ることで海を守っているということだった。一部のダイバーからはこういう行為は嫌われるのかもしれないけれど、きれいな自然を求めてやって来る観光客によって、その自然が汚くされたのでは仕方ない。自然を守ることは、漁業ばかりでなく観光にとっても大事なことだ。こういう努力によって、本島や石垣島などよりもきれいな海が守られているそうだ。こういう考え方が、北海道にも必要なのだけど。

帯岩という名所もあるらしいけど、前回下地島を回ったときは、どこにあるか見つけられなかった。それもそのはず、小さな標識しかない。ガンちゃんに案内してもらって、帯岩が見えてくると、帯岩よりも変な鳥居が気になった。他の場所でも鳥居が気になった。本来、宮古にあるはずのない鳥居がどうしてこんなにいろいろなところにあるのか。日本の沖縄同化政策の一環らしいけれど、ここの鳥居は変な地権者の新興宗教だと聞いた。

帯岩

この大きな岩も、明和の大津波で打ち上げられたものらしい。もともとはたくさんあったこうした岩も、空港を作るために壊されたそうだ。一番大きかったのが帯岩で、これだけ残されたらしい。

帯岩の向こうの入り江

中の島湾へも寄った。標識には英語表記もあった。「Nakano Island The Beach」。

中の島湾

中の島湾を出発してから雨が降って来た。びしょびしょになりながらバギーで走って、何とか渡口の浜食堂まで着いたので、バギーを降りて中で休んだ。カッパを着ていたからまだいいものの、ガンちゃんはびしょ濡れだった。にもかかわらず、アイスコーヒーを頼むので、自分も付き合ってアイスコーヒーを飲んでいたら、今度はアイスまで買い始めた。雨に濡れて身体が冷えているので、あんなものまで食べたら腹を壊すと思ったけれど、結局、美味そうだったので自分も食べた。進駐軍が置いて行ったブルーシールというアイスクリームで、さとうきび味が美味かった。

渡口の浜
島を挟んで風下にある渡口の浜は、波が穏やかだった。

途中で内陸へ登って行き、サトウキビ畑の間をグルグル走っていると、北の空がどんよりと雲行きが怪しくなって来た。スコールが来る前に牧山展望台へたどり着きたかった、急いで駐車場に車を停めて展望台へ登ると、黒い雲がみるみる近づいて来て、すぐに雨が降って来た。風が強いので横殴りの雨だ。

スコールが迫る牧山展望台から

南東方向の海を見ると、伊良部大橋の建設現場が見渡せる。ここに橋ができれば、佐良浜には船がいらなくなるということ。不便な伊良部島や下地島からは宮古島へ人が流れて、ますます不便になるに違いない。この伊良部大橋のうたい文句は「日本一長い無料の橋」だそうだ。この橋を造るためには道路特定財源が不可欠なので、地元の土建会社と利権を分け合う議員たちは、何が何でも一般財源化には反対というわけだ。船がなくなるというのに、平良港の整備も行われている。本島のように宮古の美しい自然が公共事業によって破壊されて行く。宮古を取り巻く状況は、北海道とあまりに似ていて痛いほどだ。

伊良部大橋建設中

雨が弱まった隙に、急いでバギーを返しに行った。帰りは「びらふやー」まで送ってもらったので、とても助かった。

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