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要介護を目指して

昨日、月曜日の午後、ついに要介護認定の面談を受けた。もちろん、受けたのは自分ではなくて、グランマの面談に立ち会った。

洗髪を含めた入浴介助や簡単なリハビリをデイサービスの形で近くの施設で受けたかったのだが、生憎、要支援の枠は空いておらず、要介護にならなければ希望の施設でサービスを受けることはできない。そこで、何とかグランマの演技力で要介護っぷりをアピールして欲しかった(うそ)のだけど、要介護の壁はなかなか厚かった。

午後、家を訪れたのは区役所保健福祉課の中年男性で、話し振りからしても保健師などの専門家ではなく、単なる事務員のようだった。面談マニュアルのようなチェックシートを取り出した男性の進行で、面談が進んだ。

最初にグランマは尋ねられたのは、名前と住所だった。もちろん、この質問は本人確認だけではなく、認知症の確認も兼ねている。すると、早速グランマは住所を間違えてくれた。いいぞ!心の中で呆れつつも応援する。けれども、さすがに住所を間違えたのが恥ずかしかったのか、ぼそぼそと弁解がましいことを言ったかと思ったら、「お風呂とか入れて欲しいんです」などと先走ったことを言い始めた。そのために、まず介護認定を受けているんだけど、イマイチよく分かっていない。テレビで介護保険の特集を毎日のように見ていたはずなのに、右から左へと抜けていっているところは立派な老人なんだが、要介護の最低基準はかなり厳しい。

基本的に、我家ではできることはしてもらうという方針なので、たとえ着替えに1時間近くかかったり、食事に1時間以上かかってぼろぼろと床にこぼそうとも、そう簡単には手伝わない。こちらが待っているのが面倒だといって手伝ってしまえば、ますます自分でできなくなるからだ。けれども、これが要介護認定では不利に働いてしまう。できるということは、要介護でも要支援でもなく自立になってしまう。そんなわけで、日常生活に関しては、トイレや入浴、歯磨きなどといった本人の身の回りのことから家事まで、満足にはできないけれども自分でやっているということで、介助はいらないと判断されてしまった。

脳梗塞による後遺症と老化のために、最近では手の震えが激しくなり、自分で食事をするのがだんだん困難になってきた。一緒に外食するのは恥ずかしいほどに食べ方も汚くなった。この点はある程度評価されたけれど、とにかく、基準が厳しすぎた。

買い物については金銭の管理能力について問われるのだけど、ここしばらくは腰痛のために買い物にすら連れて行っていない。以前は運動のために連れて行くだけはしていたのだけど、お金の計算ができなくなってからは、レジで時間がかかりすぎるために、カートを押して歩かせるだけになっていた。ちなみに、かなり前傾がかかっている老人一般にとって、カートを押すとバランスがとれるのでいいようだ。そんなわけで、買い物をしていないので金銭の管理ができないということでいいかと思えば、年金を引き落として、その額の範囲で生活費をやりくりしていれば、どうやら管理能力があると判断されてしまうようだ。

続いての質問は認知症に関わるものだったので、本人にではなく家族が尋ねられるものだった。ところが、その認知症というのも、被害妄想や徘徊など、もうとても一人では放っておけないというような老人を対象としているようで、さすがのグランマも該当する項目がなかった。最後に自分の意思を家族へ伝えられるかという項目があったところで、グランマは「意思」のことを「医師」と勘違いしてトンチンカンなことをしゃべっていたけれど、あっさりスルーされてしまった。

結局、日常生活で介助は必要なく、認知症もないことから、要介護となることはまずないと言われた。とはいえ、要介護の基準となる高齢者というものが、能力的にあまりに低い水準だったので、仕方がないと言うしかない。逆に言えば、日本の介護保険制度で高齢者に最低限保障しようと考えている生活水準や生活の質といったものが、いかにひどいものかということが分かった。一人で日常生活ができなくなるまで、できるかぎり金をかけずに放置しておこうという意図が読み取れる。「お国のために働き、お国のために早く死になさい」と。

結果は一週間後だっけな。

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