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09/6/10 小樽天狗山

駐車場に腰を下ろして休んで、水分と行動食をとった。少し休んでから、ロープウェイ乗り場でパンフレットをもらったけど、登山口の案内はない。夏山ガイドを読んだときの記憶を頼りに、スキー場に向って右へ進んでいくと、地蔵コースの登山口まで徒歩5分という標識が現れた。

入口まで徒歩5分

建物の前を歩いてすぐ、今度は登山道入口の標識。ところが、注意書きに驚く。熊が目撃されております。とある。山に登るつもりなんてなかったので、熊鈴なんて持っていない。ドキドキしながら登っていった。

熊が目撃されております

すると、間もなく上からおばちゃんたちのグループが下って来た。ここはスキー場のコースで開けている。ホッとして登っていくと、しばらくして右手に地蔵コースの案内標識が見えた。そこからは林の中を進むので、また熊のことが心配になって来た。無意味な言葉をしゃべりながら歩く。5分も経たずに、怪しげな石像が現れた。

派手な地蔵

山頂まで1.3 km

罰当たり
噂には聞いていたけれど、あまりに派手で不似合いな感じがした。

ここからしばらくは、セミの鳴き声を聞きながら薄暗い林の中を登る。足下に咲いている花も、マイヅルソウとクルマバソウくらいだ。

マイヅルソウ

お地蔵さんが10 m間隔くらいで並んでいるので、それを眺めながら登っていく。ところが、ロープウェイ乗り場まで自転車で坂を登ったのが身体にこたえていて、足取りが重い。すでに半日くらい歩いた気分だった。

結構登って、林が薄くなってだんだん明るくなって来た頃、行く手に生き物の気配を感じて身構えた。熊かと思ってあせったけど、キジバトだった。

キジバト

後ろを振り返ると、下界の眺望も戻って来た。ホオノキが白くて大きな花をつけていた。

ホウノキの花

さらに歩くと、スキー場のコースへ出た。ネットも張ってある。これがロングラインコースらしい。

地蔵ロングライン分岐

すでに体力がやばかったけれど、もう一踏ん張り歩いて進むと、ロープウェイ降り場の建物が見えて来た。スライダーの放送も聞こえて来た。もちろん客はいない。そばで山菜を採っているおばちゃんたちがいた。とりあえず、山頂へ行ってみたかったので、上の方へ歩いていくと、おじさんが降りて来た。山頂の場所をたずねると、そのおじさんは知らないらしい。塩谷丸山から縦走してきたそうだけど、途中に山頂はなかったそうだ。それにしても、ここまで4時間半かけて歩いて来るとはさすが。年配の山屋さんは元気だ。

山頂を探してブラブラ歩いていると、駐車場を見つけて軽くショックを受ける。ロープウェイどころか、車で登れてしまう山っていったい……。でも、山頂まで自転車で上る元気はなかった。

ともかく、山頂を探しつつ、ロープウェイ山頂駅周辺を散策した。

第1展望台より

鼻なで天狗さん
駅の向かいの天狗さんの鼻をなでると、願いが叶うらしい。

第2展望台より
さらに奥へ回っていくと、第2展望台へたどり着く。

第3展望台?から余市岳
さらに歩いていくと、標識はないけど視界が開けた場所からまだ雪が残る余市岳が見えた。

山頂を探したさらに歩くと、今度は自然遊歩道の入口が見えて来た。ここは意外にもMTBの大会会場らしく。自然遊歩道でMTBってどうなんだろう。道端の花は……。

自然遊歩道

自然遊歩道は薄暗くてあまり花は見かけなかったけれど、新緑がきれいで、スミレも咲いていた。

スミレ

見晴らしの悪い見晴台
見晴台という標識が立っているので期待したけど、さっぱり展望がよくなくてがっかりだった。

ハクサンチドリ
日が差している一ヶ所だけにハクサンチドリが咲いていた。

ハウチワカエデ
藻岩山でも解説を聞いたハウチワカエデ。

山頂分岐
山頂へは行けないんじゃないかとあきらめた頃、案内標識が現れた。

ところが、嫌な予感はしていたけど、山頂は全く展望なし。天狗山の名前が泣く。普通、天狗山って、山頂が険しく切り立っていたり、岩山だったりするはずだけど。

天狗山山頂!?

あまりに衝撃的な山頂を見て、苦笑いしながら山頂駅へ歩いた。途中、キツツキの声というか、木を叩く音が聞こえて来た。「もののけ姫」に登場したコダマの音に似ているように感じた。忍び足で音が聞こえて来る方へ近づいていくと、目の前を結構大きな影が横切った。うさぎのようだった。そのうさぎが逃げて来たのは、こちらに気付いたというよりは、別の客が向こうからやって来たからのようだった。キツツキの音も聞こえなくなってしまった。残念。クマゲラなら一度見てみたかったのに。

山頂駅には13:30に着いたので、少し休んでVAAMを飲んで、急いで下山した。あまり下山が遅くなると、札幌まで帰る気力がなくなる。

帰りはロングラインコースを降りたけど、急いでいたこともあって、結構膝が辛かった。藻岩山ではほとんど下山で歩かなかったので、今年初めての本格的な下山。CW-Xを履いているとはいえ、負担が大きかった。膝に軽い痛みを感じながらも真っすぐ降りて、山麓駅には14時になんとか到着。登り始めから2時間も経ってないけど、自転車の分が余計に辛かった。アスリートでもないのに、こんな登山はやるもんじゃないと思った。

疲れていても休んでいる暇はないので、急いでサドルにまたがって札幌へ向けて出発した。しばらくは下り坂なので楽だったけど、上り坂に差し掛かると足がプルプルしている。無心で走った。


死にそうになって登った坂を下る。

小樽市内では追風気味だったけれど、銭函からは向かい風。しかも、結構強い。思うように前に進まないので、時間はかかるし体力も消耗する。ハラも減って来て、一度コンビニで休憩。

手稲の消防署で、ごみ収集車がごみをぶちまけているのを見た。どうやら、ごみから火が出たようだ。きっと、札幌市のごみ有料化を目前にして、駆け込みで燃やせないごみにスプレー缶か何かを使い切らずに捨てたのだろう。実際、家に帰ってみると、その現場の映像がニュースで流れていた。その前か後か忘れたけど、日本一周のおじさんにも会った

円山まで帰って来ると、今度はファイターズのユニフォームを来た人たちがぞろぞろと道路を渡って来た。野球の試合でもあったのだろうか。この頃になると、だんだん雲行きが怪しくなって来た。藻岩山をどんよりとした雲が覆っている。カッパは持って来たけど、雨に濡れるにはたまらないので、疲れた足にむち打って家まで急いだ。帰宅したのは17時。結局、帰りは30分多くかかった。足の疲れが半端じゃないので、急いで湿布をして筋肉痛予防。

教訓としては、登山の前に激しい運動はしない方がいい。当たり前か。

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