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麻生さんに質問する気にならなかった

昨日の正午、大通3丁目で行われた日本共産党の街頭演説を聴きに行った。ちょうど昼休みの大通公園にはたくさんの人が集まっていた。けれども、集まっている年齢層を見ると、やっぱり中高年が圧倒的に多い。北海道の選挙区に立候補している4人の演説から始まった。岡ちはる候補の話はにも聞いたけれど、情に訴える話が上手い人だと思う。教員だった母親に憧れて教育大へ通う女性が、母親の病気で今月中退せざるを得なくなった話。母親がサマーキャンプの参加費が払えなくて七夕の短冊にお願いをするけど、それを見つけた先生には母親に内緒にしてくれるように頼む小学生の話。どちらも日本の教育費の異常を象徴する話だった。


カラスと一緒に聴く。

最後に演説を行ったのが志位和夫委員長。党首討論会でいつもは麻生総理大臣に質問するけれど、自公政権が終わるのは目に見えているので、質問する気にならないと話していた。今や自民党も総理大臣も、日本共産党にさえ相手にされなくなってしまったようだ。

演説の内容は、日本共産党の総選挙政策ダイジェストに詳しく書いてある。労働、医療、教育、農業と4つの異常について話していた気がするけど、中でも教育について、奨学金の話は他人事ではなかった。つい先日、教育ローンの取り立ての封書が届いたばかりだ。卒業と同時に200万円の借金を背負った。大学院も合わせれば、500万円以上の友人もいる。いつのまにか、国立大学ですら金がなければ通えない時代になってしまった。大学である先生に聞いたことがある。ラーメンの値段は3倍になったが、授業料は10倍になったと。確か、そんな話をしていたのを覚えている。

北海道では自由貿易協定 (Free Trade Agreement; FTA) が一番の問題になっているはずだと思う。食糧自給率が40 %を切る日本において、北海道は自給率200 %という日本の食糧基地を担っている。この北海道の農業に大打撃を与えようとしているのが、自公政権が進めて来た日豪FTAであり、民主党が公約として掲げた日米FTAだ。WTOの主導で先進国と自由貿易協定を結んだ南米、アフリカ、アジア、世界中の国々は、軒並み自国の農業を破壊され、食糧を先進国からの輸入に依存するようになってしまった。牛肉、オレンジの輸入自由化のように、これまでにも自動車や鉄鋼、電機といった工業を保護するために、日本の農業を生け贄に捧げて来た。「日本は資源のない国だ」と子どもの頃から散々洗脳して、日本の水資源の賜物である米をはじめとして農業をことごとく潰して来た。その瀕死の農業にとどめを刺そうというのが、自公、民主が掲げるFTAだろう。

札幌市民は演説を聞いてどう思ったのだろうか。都会で便利な生活をしていると、しわ寄せを食って苦しい生活を強いられている農家のことは分からない。換算すると時給100円ちょっとだそうだ。苦労して育てた米ですら、ペットボトルの水より安いらしい。

街頭演説

皮肉なことに、北海道に一番大きな痛手を加える日米FTAが、政権交代によって実現してしまう恐れがある。かといって、政権交代が起こらなくても日豪FTAが実現してしまう可能性が高い。政権を選択できても、北海道の未来を選択できないというのが、自民党と民主党が進めて来た「二大政党制」の真実だ。

政権交代の後に総理大臣になる可能性が高い鳩山由紀夫は、その北海道9区だ。新党大地の鈴木宗男もその鳩山を総理に推している。異常さが際立っている。北海道をFTAから守るにはどうすればいいのか。日本共産党が本当に「防波堤」になれるのか。「防波堤」になれる政党があるのか。まじめに考えると気が滅入る。

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