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AN札幌

日本雪崩ネットワーク2010 season アバランチナイトへ参加して来た。

開演時間ギリギリに会場へ着いたけど、まだ客席には空きがたくさんあった。プレゼン用のノートブックにはスピーカーがつながっていて、そこからジャズが流れている。これまで参加した雪崩関連のイベントとなんかちょっと雰囲気がちがった。

しばらくしてアバランチナイトが始まり、日本雪崩ネットワークの出川さんが講師だった。いつものようにメモっては見たけれど、基本的にはここの内容を、映像やコメントを加えてより分かりやすくしたものだった。そういう意味では、アバランチナイトへ参加したくても都合が付かなかった人も、読むだけでも結構いろいろと情報を得られる。

今回参加して思い出したのが「雪の掲示板」の存在。ずいぶん前にこういうものができたというのは知っていたけれど、北海道の情報が少なくて、あまり使えないと思ってそれっきりだった。でも、入山者が現地で得た積雪の情報を共有できるというのは、雪崩リスクを低下させるのにとても効果的だと思う。雪崩の情報ではなくても、前日に積雪がとても不安定で危険だったということが分かっていれば、まずそこへは行かないだろう。北海道の似たような定点観測はニセコなだれ情報ぐらいしか知らないけど、こういうのが増えるといいな。なんて人任せ。

休憩をはさんで後半は、雪崩事故の事例報告だった。2009年1月25日の八方尾根無名沢雪崩事故におけるセルフレスキューの手際の良さに感心した。雪崩走路を見極めてメンバーを振り分け、ビーコンサーチの途中で深い沢へ入る前の携帯電話の電波が届くところに見張りを立てて、残りのメンバーがビーコンサーチするなど、落ち着いて状況判断しているところがすごい。標高差で500mも流されたのに15分で掘り出すことに成功している。けれども、当日はヘリが飛べたから助かったものの、重傷だったためヘリ搬送できなかったら亡くなってただろうという話を聞いて、万一事故が起こったときは生き残るには天気も重要だと改めて思った。

北海道の事例については北海道雪崩研究会北海道雪崩事故防止研究会が主催のイベントで報告されているだろうということで、残念ながら今回は報告はなかった。出川さんが現地に行っていないことも理由のようだ。やっぱり雪崩の調査は、気象データを調べても破断面を確認しないことには推測にすぎないとのことだった。気象庁のデータが雪崩事故防止に直接には役に立たないことと同じだろう。気象庁は降って来る雪を見ているだけで、積もっている雪を見てないので、積もっている雪が崩れる雪崩を予測するには不十分なようだ。

飲み会には参加しないので、帰る前にMさんにあいさつした。今シーズンの雪崩の座学はこれで終わりかな。

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