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「写欲」

先週、パタゴニア札幌北ストアで開かれたスピーカーシリーズ、渡辺洋一さんの「雪山を滑る人 Gliders of The Snow Mountains」を聴きに行って来た。

先月パタゴニアへ「Signatures」の上映会へ行ったときに、その場で予約しておいた。1ヶ月近く経って忘れそうだった。

One Shot One Killを観た後、時間が空いているので紀伊国屋へ行った。ポイントカードができたらしいので、早速作った。「雪山を滑る人」も置いてあったので、パタゴニアへ行く前につまみ食い。あとがきに雪崩などの事故で立て続けに知人を失ったことが書かれていて、写真よりも注意を引いた。パタゴニアではどのような話があるのだろうか。

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紀伊国屋から秀岳荘へ向かう途中、偶然えすきくんに出会ってびっくりした。一度分かれて秀岳荘でいろいろ物色。スノーソーを買った後、えすきくんと再び合流して晩ご飯を食べに行った。近くのスープカレー「ヒロちゃん」へ行ってみた。噂通りビミョーだった。トンコツはスープはこれはこれでいいんだけど、店内に音楽を流しながらテレビを付けてるとか、スプーンを手渡しされるとか、カレーよりも店自体がビミョーで、また期待という雰囲気ではなかった。

開演の15分も前にパタゴニアへ行ったのに、もう客がやって来て座り始めていた。どんどん客が集まって、立ち見までいるらしい。予定の時間より少し遅れてスタートした。渡辺さんは講演が得意ではないらしく、店員の質問に答える形で進んでいった。写真集が出版されたばかりなので、てっきり写真集からのスライドショーになるのだと思っていた。ところが、映されるのは作品だけではなく、渡辺さんのこれまでの活動や撮影への考え方を伝えるものが多かった。

高校からずっと競技スキーをやっていて、札幌へ転勤して来たことが転機になっているようだ。テイネの北壁、ニセコの東尾根のシチュエーションにびっくりして、北海道へでスキーをするためにカメラを始めたというのも面白い。はじめは上富良野や美瑛の辺りへ住むことを考えていたらしいけれど、東尾根へ連れて行ってくれた人との出会いが、ニセコへ住むことを決めたらしい。写真を撮るからには発表の場がなければ仕方がないけれど、その場を提供したのがパタゴニアなのだとか。10年前にも同じようにスライドショーを行っていたのはすごい。

意外だったのは、撮影のときには初めから構図などを意識して撮っているわけでないということだった。「上手くなったなー」と自分でも話していたけれど、結構たまたまのようだ。基本的に撮り手ではなく滑り手の目線で撮っているそうだ。自分が滑って気持ちいいラインをイメージするとか。レンズは広角と望遠だけで、三脚も使わないらしい。テレマーカーの高梨穣さんも会場へ駆けつけていたけれど、彼の滑りを観たときもびっくりしたらしい。渡辺さんの「写欲」をかき立てる滑り手の一人のようだ。他のプロライダーたちとのセッションでも、みんなカメラマンへ向かって滑って来るそうだ。そのパッションとパワーと向き合って真剣勝負することに生きがいを感じると。

そんな渡辺さんも、1998年1月28日の雪崩救助で被害者を救えず、夏にはシーカヤックでも知人を立て続けに失い、スキーをする気力を失ってしまったそうだ。写真のあとがきにも書かれていたけれど、精神的にかなりショックが大きかったようだ。滑る事を再開した理由を聞き忘れたけど、今では雪崩などの危険と隣り合わせの仕事と真剣に向かい合うようになったと話していた。最初は雪崩救助シーンの写真に入れていなかったクレジットを入れるようになったと話していた。

期待していた写真の方はあまり観れなかった。写真集を観るようにということなのだろうか。会場で購入するとサインをしてもらえるということだったけれど、ちょっと迷って結局止めた。5,000円はちょっと高すぎるな。

写真をたくさん見れなかったこと異常に残念だったのは、次の日から体調が悪くなったこと。えすきくんも風邪気味だったらしく、どうやらパタゴニアの会場に犯人がいたようだ。人が集まるところへばい菌を持って来ないで欲しい。

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