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尻別岳山スキー雪崩事故 レスキュー報告

しばらく経ったけど、先月26日に開かれた北海道雪崩研究会で、事故を起したノマドの社長?の宮下岳夫さんが行った報告を整理してみる。

報告は公表しても警察の捜査に影響ないものに限られていると思うので、資料とメモを見ながら整理する。

2010年1月16日(土)のノマドのツアーに参加したのは女性ガイドを含む9名。そのうち、SAJ指導員の男性客AとSAJテクニカルの女性客Bがガイドのサポートだったそうだ。どのメンバーもノマドツアー常連で、経験豊富なベテランだということだ。

9:40、登山口での出発前のブリーフィングでは、予定変更の可能性も伝えられる。ビーコンチェック。8名の客のうち7名はビーコンを持っていたが、1名は当日ビーコンをレンタル(Ortvox F1 Focus)。

10:15、先行のボーダー3人を追って出発。途中で追い付きラッセルを交代。989峰の東側の樹林帯とオープン斜面との際を登り、稜線を越えて来た斜面を滑り降りる予定だった。ところが、稜線上は強風で北西斜面はかなり硬くコンディションが悪かった。

尻別岳西方989m峰南斜面
尻別岳西方989m峰の南斜面。

12:45、まず、樹林内を滑り降りた。雪質はよく、ガイドはもう1本滑るかどうか迷った末に登りトレースを使って登り返して、コルまで上がった。


大きな地図で見る
989峰は西側のピーク。

14:40、標高980mの風下側に客を待機させて、ガイドがスキーカット、ハンドテストを行う。ハンドテストの結果は、40cmに肘の弱層があった。視界は下が見えたり見えなかったりで、10分ほど回復を待ったが改善しなかった。

ガイドが一番奥、西側を850mまで滑降。さらに西側にフォールラインを避けて待機。客にトランシーバーで滑走の指示を出す。14:45、ガイドに続いて、事故で亡くなった菅原哲郎さんが滑走開始。SAJ指導員らしいが、コンディションが悪くて2回転倒した。

待機している客からは、視界が悪くて菅原さんが転倒しているのが分からない。14:50、ガイドから指示はなかったが、菅原さんが840m地点で止まっているのに気付かずに次の客が滑走開始。10mくらい滑った後にドスンと落ちて、板を横にして3mほどずり落ちる。フォールラインを向いていた菅原さんは、後からの雪崩に気付かずに巻き込まれる。ガイドは雪崩が迫って来るのに気付いて「雪崩!」と声を上げたが、雪崩の走路上にいるので避けられずに巻き込まれて、およそ150m流される。

14:50、雪崩発生直後にガイドは自力脱出して、トランシーバーでサポートの客へ「雪崩が起こった。全員いますか?」と連絡する。待機していた客たちは雪崩が見えていないので、「全員いる」と答える。ガイドは待機していた客に、登りトレースを使って下りるように指示。ガイドは自分の位置にスキーを指して、下に向かってビーコン(PIEPS DSP)捜索開始。15:50、50m下っても反応がないので、自分より上に埋没していると判断して登り返す。

15:10、他の客7名と合流。菅原さんがいないので、他の客にビーコンを受信モードに切り替えるよう指示して客も捜索。ビーコンの反応が出たり消えたりして、現場は錯綜。レンタルビーコンが発信のままだった。

15:20、事故発生30分後にノマドへ連絡。ノマドレスキューネットワークの発動。道警へ連絡。下に向かって捜索すると、ビーコンに反応があり、10分後の15:30、埋没者発見。菅原さんは450m、ガイドが150m流されていた。客の医者が救命活動を行う。

以上、報告から自分が関心のある部分をピックアップして整理してみて、いくつか、気が付いた点がある。

以前のエントリーに勝手に貼付けた道新の記事と異なる点は、雪崩発生したのは菅原さんが滑走し始めた瞬間ではなく、3人目の別の客が滑り始めた直後だったということ。

報告の中で、一行が1本目を滑り終えた後で、ガイドがもう1本滑るかどうか迷ったとある。ここで何を迷い、どのように考えて判断したのかが、リスクマネジメントの観点からは気になる。

セルフレスキューでよくある失敗、「受信モードにし忘れ」が本番で起こってしまったことは、ビーコンを持っていても使えなきゃ意味がないということを強く意識させる。しかも、失敗したのはビーコンをレンタルした客だったことからも、自分の道具を使い慣れることの大事さを表していると思う。

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捜索態勢も、受信モードにし忘れたことはともかく、ガイドが登り返すような時間のロスなしに、待機していた客たちと連携して捜索できていたとしたら、発見までの時間を短縮できたようにも思える。

お互いの位置が確認できないほど視界が悪いときに滑る難しさや危険性も意識される。菅原さんがフォールラインを避ける前に、次の3人目が滑り始めてしまったために、菅原さんは雪崩に巻き込まれてしまったように思える。視界が悪い場合は、お互いが視界に収まる範囲で行動するべきだろう。

とはいえ、実際にはフォールラインを避けたはずのガイドも巻き込まれているので、雪崩走路を見誤っているのはまちがいない。オープン斜面への対処がまずい。宮下さんも話していたが、本来は樹林帯の方で待機すべきだろう。せめて、つかまれる灌木の1本でも生えていれば、まだよかったのだろうけど。

ガイドから滑走の指示がない場合に、客はどんな対応をするように決められていたのだろうか。最初に滑ったガイドが真っ先に雪崩に遭う可能性もあるわけだし、待機していた客がガイドの指示なしに滑走開始したのは、いったいどういった判断だったのだろうか。

ガイドも客たちも、自分たちのメンバー全員をちゃんと把握していなかったように感じる。客A、Bがサポートの立場だったとしても、ガイドではなくあくまで客。ノマドの規定?上限の客の人数だ。冬山で9人は多すぎだと思う。

などなど、改めて報告を振り返ると、当日の一行の行動にはいろいろと疑問点が残る。

それにしても、例えば、当日の状況で自分がツアーに参加してたとしたら、いくらガイドが滑っていいと言っても、オープン斜面は滑りたくない。樹林内の雪がよかったのなら、樹林内をもう1本でもいいと思う。そんな客がいた場合は、ガイドはどうするのだろう。無理矢理オープン斜面へ連れて行かれるのだろうか。

ところで、事故を起した女性ガイドは、ガイド協会から3ヶ月の業務停止を受けたそうだ。女性ガイドが所属していたガイド会社のノマドが、事故後1週間でさっさと営業を再開していた。ガイドだけが処分されて、ガイド会社が処分されないというのは、ガイド会社がガイドを使い捨てにする環境であるようにも感じる。宮下さんがどうこうという問題の前に、ガイド協会がいかがわしく思えてならない。

今回の宮下さんの報告で一番違和感を感じたのは、報告の初めに何の謝罪の挨拶もなく宮下さんが報告を始めたことだった。こういう場面では、普通は社交辞令だとしても何かあっていいんじゃないだろうかと思った。ブログの問題発言といい、宮下さんのこうしたところが一般人から非難を受けやすいのだと思う。トムラウシ山岳事故の特集を見たら、そのギャップに驚いた。

雪崩のことを考えて涼しくなるかと思ったけど逆効果だった。

雪氷災害調査チームの速報


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コメント

遅コメですがちょっとだけ。

やっぱりガイドが客をコントロールできずに勝手に動いちゃったってのは想像通りでしたね。
あとは,客がサポート?ってのがどうにも理解できません。どういう権限と責任を持たせてるのでしょうね。
せいぜい名ばかりサポートか,客とガイドのつなぎ役かなぁと思いますが。。。

あと,客がビーコンで捜索するか否かは,二次遭難の観点から判断が分かれそうですね。
客の安全確保から考えると,樹林帯に誘導してガイドのみでの捜索にならざるをえないでしょうか。
勝手な想像ではガイドツアーで客に持たせるビーコンはそういう使い方を想定してないと思うし。
もしそうするのであれば,「当社のツアー参加には事前にビーコン捜索訓練(有料)を受ける必要があります」とでもなるんでしょうかね。

あとはまぁ,ひどい業界だなぁというのは同感です。
こないだテレビの特集でENSAの人が出てましたが,やっぱりフランスはガイドの考え方がしっかりして良いと思いました。
社会的に相応のオーソリティがあるからなんでしょうかね。日本はそれがないからDQNが。。。でしょうね。
それはそれで不幸ですが,他の登山者にとっても同様に不幸です。山やる人が理不尽に非難されないようになってほしいものですわ。

あ,ココロちゃんがいなくなって寂しいですね(ToT)

投稿: naokiss | 2010年7月22日 (木) 21時19分

>naokissさん

貴重なコメントをありがとうございます。

確かに、客がサポートってどういうことなんでしょうね?
おそらく先に滑って待機してるガイドと
トランシーバーで連絡を取っているのはサポートの客でしょうから
ガイドが滑走開始の指示を送らなくても
独自の判断で他の客に指示を与えられるだけの権限があるのでしょう。
客である以上は責任の取りようがないと思いますが。
それともノマドには「サポート割」みたいな料金設定があるのでしょうか?

仮に自分がツアーに参加したとして
最初に滑ったガイドが雪崩を誘発して埋没したときに
「自分は客だから探しません」とは言えないと思います、人間として。
他にガイドが数名いるならまた別ですが。
そういう意味ではサポートの客というのは
埋まったガイドを捜す使命が与えられているのかもしれませんね。

客もビーコン捜索に加えるなら
ビーコン捜索訓練を受けさせるというのは悪くはないと思いますね。
雪山へ入る最低限の知識と技術をチェックして
合格しなければツアーに参加させないようにするのがいいと思います。
実際、客がビーコンを受信モードにし忘れて混乱してますし。
もちろん、訓練で上手くできても本番で上手くいくとは限りませんが。

ENSAの人って江本悠滋さんが出演していたときでしょうか?
ぼくもテレビで見ました。
体力はあっても経験がないからと客がガイドを断られていましたね。

死屍に鞭打つようで何ですが
指導員だろうがテクニカルだろうが
どんなにコンディションが悪かろうが
雪崩の危険がある斜面で2度も転ぶのはNGだと思います。
常連客で滑走技術も把握しているなら
「連れて行けません」とガイドが断るべきだと思います。
幸い、たまたま自分で雪崩を誘発しなかったとはいえ
積雪に大きな刺激を与えたのは間違いないでしょうし。

山をやる人が理不尽に非難されるのは
ある程度仕方ないと思っています。
山へ行かなきゃ避けられる危険ですから。
でも、ガイドツアーに参加する客はともかく
山をやる人たちは基本的に自己責任が原則で
各自が事故防止のために知識と技術の習得に励んでいることを
山をやらない人にも知っておいて欲しいと思います。
事故防止をガイド任せにはしません。
というか、ガイドツアーに参加したいと思いませんね。

ココロちゃんはぼくの心の中にいつもいますよ。
実は、プロフィールページにも。

投稿: H本 | 2010年7月22日 (木) 23時52分

レスごっつぁんです。ちょっとだけ補足。

仮に客が「一緒に捜索します」と言っても,相当信頼できる客(ありえるのか不明)でなければ,
ガイドとしては視界のない中で客にリスクを負わせることはできないのではないかと思います。
さらにビーコンの扱いも知らない客に,逆に足を引っ張られたりも。
客の側からしたらもちろん黙ってられないのでしょうが,(まっとうな)ガイド側から考えると。
その辺の正しい判断を誰かに教示して欲しいところです。DQNでないまともな人に。
てか,そういう状況に陥らないようにガイドツアーは計画・行動されるべきってのが前提なのですが。。。

ENSAは代表っぽい人でした。江本ユウジはおだってる感じがするので個人的には嫌いです。
てか,晩飯作りながらチラ見だったので江本ユウジも後で出てたかもしれませんね。

あと,客を断るか否かってとこで思うのは,今回のようなケースで考えると,
斜面のコンディション次第ってところもあるのでなかなか申し込み時には断りづらいですよね。
ひたすら歩く山行とか登攀ならその段階で判断がつきますが。
今回の場合は,ガイドが先に滑った段階で,客に不可能な状態(コケたらアウト)を察知して,
無線で最初に滑った樹林帯に移動させるという判断が正解だったんでしょうが,
おそらくそれは難しい判断になんだろうなぁとは思います。
とはいえプロのガイドには迷うようなら迷わず安全側の判断をしっかりして欲しいとも思いますが。。。

ぼくも山のガイドツアーに参加したいとは思いませんが,
若くてかわいいネイチャーガイドが売りの自然観察ツアーとかだったら参加してみたいです(*^o^*)

投稿: naokiss | 2010年7月23日 (金) 21時23分

>naokissさん

ガイドツアーで雪崩事故があっても
客がセルフレスキューに参加しないで済むようにすることには賛成です。
ちゃんと複数のガイドがいて
「安全なところで休憩していてください」と言われれば
素直に従います。
結局、ガイドやガイド会社の前提がいい加減なんでしょうね。

確かに、申し込み時に断るのは難しいとは思います。
だからこそ、naokissさんが言う通り
現場では「安全側の判断」をして欲しいですね。
事故当日にガイドが具体的に何を迷ったか聞きそびれましたが
オープン斜面へ行ったのは
おそらく「危険側の判断」だったのだと思いますから。

お金があったら辛口ガイドツアーレビューしてみたいとは思います。
いったいガイドが現場でどのような判断や指示をしているのか興味はあるので。

若くてかわいいネイチャーガイドいいですね!
できれば二人っきりで。

投稿: H本 | 2010年7月23日 (金) 21時59分

どうなったのだろう、、、と思っていましたので、貴重な情報をありがとうございます。元ガイドとして、ちょっと勘違いされている(あるいは経験ないので間違っている)面もあるように感じたので少しコメントします。
 
ガイド1名のツアーはごく普通にあります。あるヘリスキーでは、ガイド1名+クライアント5人という構成で、一番うまい人がセイフティパックを背負って、最後に滑る、というやり方もやっています。ただし、滑り出しの合図はガイドが行いますし、その責任はガイドが追います。今回のノマドのサポート2人というのは、たぶん常連さんなのではないかと思います。それにサポートであったはずのなくなった方が最初に滑るというの理解できないので、おそらく常連さんでしょう。よって、その辺のグループの温さが、斜面にいる段階で次の人が滑走し始めた背景でしょう。
 
すでにガイドを止めていますが、業界が酷いというより、玉石混交の状態であって、本来、指導力を発揮しなければならない協会のお歴々が自分達の商売しか考えていない、というのが実態ですね。ですから、一番かわいそうなのは、意識も高く、自己研鑽しながら、がんばっている中堅や若手のガイド達です。
 
亡くなった方の転倒は、雪崩発生に関係していませんし、僕なんかは結構転ぶほうなので、ちょっと検討違いの非難に思いますね。今回の事故でもっともまずい点は、ガイドが雪崩斜面の真ん中で待っていた、ということに尽きます。ガイディングのいろはのイがないがしろにされているわけです。これももし、NZのヘリスキー等でしたら、ガイドは会社から首を宣告されていると思います。実際、そうやって首になっている人は、北米ではいますので。

ガイド協会の資格停止処分は茶番だと思いますね。だって端境期の4月~6月だけでしょ。一番忙しい、夏は働けるようにしている。それに、外向きには研修受けたことになっていますが、事故報告をしただけであって、再教育のプログラムを受けているわけじゃない。まあ、ガイド協会は酷いというのはその通りですよ。トムラウシだって、こっちは注目されていますが、もっと問題大きいのは、同じタイミングで起こった美瑛岳のほう。レシオが1対1でクライアントが死んでいるのですから。トムラウシの影で、すっかり誰も発言していないようですが。北海道にはDQNガイドが多いというのは同意しますね。特にニセコが酷い。

投稿: 元ガイド | 2010年7月28日 (水) 11時30分

>元ガイドさん

こちらこそ、コメントありがとうございます。
ツアーに参加したことがないので
ガイドツアーや業界について勉強になりました。

ガイド1名の場合は、最初と最後のどちらを滑るのが一般的なのでしょうか?
以前、元ノマドのガイドに質問すると
危険な斜面を客に最初に滑らせるわけにはいかないのでガイドが先に滑る
と話していました。
プライベートでは、万一雪崩を誘発しても滑って逃げ切れる可能性が高い一番上手い人が
先に滑るようにしているそうです。
宮下さんのブログにも
「ガイドは、いつも雪崩のリスクを背負い、真っ先に斜面に飛び込んでいきます。」
と書いてありました。

自分がガイド1名のツアーに参加するなら
ガイドには最後に滑ってもらい
最初はできれば他の客に滑ってもらいたいです。
もちろん、他の客の統率も含めて
ちゃんとビーコン捜索できるガイドであることが前提ですが。

ちなみに、本文にも書いていいますが
ツアー参加者はみんな常連だと宮下さんが言っていました。
亡くなった方はサポートではないようです。

亡くなった方の転倒は、確かに、雪崩発生に直接関係はありませんが
転んでモタモタしていたのが
次の客がガイドの指示もなく滑り始めた原因のようです。
仮に、サクッと転倒せずに滑ってガイドの近くで待機していたとしても
待機している場所が場所なので
次の客が誘発した雪崩にガイドと一緒に巻き込まれていた可能性もありますね。

とはいえ、転倒せずに滑り降りるよりも
転倒した方が雪崩を誘発する可能性が高い気がします。
浅いターンで雪崩れない斜面でも深いターンで雪崩れたりしますし
かなりびみょーだとは思いますが
雪崩の危険性が高い斜面で転倒しないというのは
バックカントリーで必要な技術のひとつではないかと思います。
また、自分の滑走技術に自信がないときは
より安全な斜面を選べることも大事な技術だと思います。
斜度が緩くて積雪も安定しているなら
転んで雪まみれになるのも楽しいですし。

ガイドが雪崩斜面の真ん中で待っていたのも
当日のコンディションに対して油断が大きかったからだと思います。
ノマドは尻別岳のツアーをよくやっていたようですから。
ただ、研究会の参加者から待機場所について質問があり
通常は樹林側で待機すると宮下さんも渋々答えていました。

優れたガイドが育ちにくいという点では
ガイド業界はやっぱり酷いようですね。
意識の高い中堅・若手のガイドはいっそのこと協会から飛び出して
やる気のあるベテランガイドと協力して新しい組織を作ってはどうでしょうか。

トムラウシはガイドが少なすぎだと言ったら
美瑛岳を例にガイドの人数は関係ないと言われました。
その人はガイドが多くてもダメなときはダメだと言いたいようでしたが
DQNガイドが何人いてもダメだというのがきっと正しいのですね。
どのガイドやどのツアーがちゃんとしてるか分からないので
何だかガイドツアーへ参加するのは命がけですね。
わざわざお金をかけて余計なリスクを冒すくらいなら
ガイドツアーなんかには参加しない方がいいと改めて思いました。

投稿: H本 | 2010年7月28日 (水) 21時01分

山にいっていて返信遅れました。

最初に滑る人が一番、巻き込まれる可能性が高いので、ガイドが先に滑るが、一人でのガイドの時の基本です。今回の件で、もっとも教訓とすべき点は、ガイドの待っていた位置の悪さ。これにつきます。

会場での発言のニュアンスはわかりませんが、「フォールラインをはずした」という宮下氏の発言は、「一番危ないところは避けた」というニュアンスを聞き手に与えてしまい、また同時に、ガイドの待機場所が問題という大事な点をボヤカスので、非常に不快ですし、真剣にこの事故で失われた命に向き合っているとは、到底思えません。もっとも、ご本人のブログでの発言を読めば、そういう人なのだろう、とは想像できますが。

オープンな雪崩斜面の真ん中でガイドが待っていた、というのが最大の問題であり、それを素直に発言できないような人が、北海道山岳ガイド協会の理事長をしており、さらに、先日27日に札幌であった会では、山の安全について話をしている。なんとも北海道というのはすごいところですね。これほど人の命を軽視する人が集まっているところはないのではないでしょうか。

昨日、北海道で救助事例がありましたが、これも北海道山岳ガイド協会のガイドでしたね。足を痛めた方は別にして、クライアントが動けなくなったので救助してほしい、なんていうのは、本物のガイドの世界からみたら、超恥ずかしい出来事です。それを北海道のガイドたちは、クライアント側に問題がある、とすりかえる。ほんと酷い話です。先のちょこっと書きましたが、滑り系のガイドも相当酷いですから、ご注意を。

投稿: 元ガイド | 2010年8月 3日 (火) 13時48分

>元ガイドさん

返信ありがとうございます。

ガイドは万一雪崩に巻き込まれても
自力で脱出する技術が必要なんですかね。

元ガイドさんがおっしゃっていた「ガイディングのいろはのい」が
今回最も教訓とすべき点というのは何とも皮肉なものです。
けれども、おかげで北海道のガイドやガイド会社の酷さがはっきりしますね。

ヌカビラ岳の件については
naokissさんが一文書いてくれました。
http://blogs.dion.ne.jp/naokiss/archives/9604825.html

ガイドがクライアントに責任転嫁するのは問題外ですが
どっちでもない自分から見ると
ガイドもクライアントも酷いと思います。
そろそろガイドの本来の在り方をはっきりさせないと
今回のような遭難騒ぎだけでは済まずに
いつまた死亡事故が起こるか分かりませんね。

投稿: H本 | 2010年8月 4日 (水) 00時25分

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