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正確な意味をもたない記号こそ、魔術的な感覚をひき起こす

ミロ展の会場に、確かそんな言葉が書いてあった気がする。ミロの言葉なのかどうか分からないけど。

「紅葉見に行こうよう」という誘いを泣く泣く断り、日帰りで鹿追の知人の新居を訪ねるドライブに出かけた。せっかく鹿追まで行くので、以前から観たいと思っていたミロ展を観に帯広美術館へ立ち寄った。

高速道路を通っても帯広はそんなに近くない。夕張から占冠まで開通していないのが大きいとはいえ、片側1車線の道路を自衛隊の車両が広い車間をとってのんびり走っているものだから、高速道路の恩恵をあまり受けられなかった。自衛隊は下道を走ってくれ。

帯広美術館へようやく着いたのは10時半くらい。初めて来た美術館は、緑ヶ丘公園の中にあって、自然に囲まれたいいところだった。

帯広美術館

帯広美術館は札幌の美術館とちがって混んでいないので、自分のペースでゆっくり観れるのがよかった。おかげで、ミロの不思議な作品からインスピレーションを受けながら、表現の面白さをじっくりと楽しめた。とはいえ、最初から最後まで何が描いてあるのかすぐに分かるような作品が1枚たりともないのには、さすがに驚いた。自分の感性をフル回転させるので、かなり余韻が残る。図録で何度も見返したいような作品だった。

公園の駐車場に停めた車へ戻ると、遠くの木の上から何か小さな生き物が下りて来るのがフロントガラス越しに見えた。どうやらエゾリスのようだ。今までエゾリスを間近で見たことがないので、慌ててカメラのレンズを望遠ズームに交換して、気配を消して近寄って行った。ファインダー越しに見るエゾリスは、聞いた通りちょっと悪魔っぽい。シマリスの有無を言わさぬカワイさとはちょっとちがった。


「はっけよい、のこった」って感じだろうか。

シマリスのブランチ
シマリスは無条件にカワイイと思ってしまう。

地面に下りて来たエゾリスはゴソゴソと地面を掘っていたけれど、何かを埋めているのか探しているのかよく分からなかった。望遠ズームを構えていたので歩いて来たおばちゃんもエゾリスに気付き、携帯カメラを持ってずかずか近づいて行く。さすがにエゾリスもおばちゃんを警戒している様子だった。

構わず近づくおばちゃんに危険を感じたのか、木に登ってしまった。

そして、今度は木を下りてこっちへ近づいて来た。

そのエゾリスをさらにおばちゃんが追い立てるので、自分の横の木に威嚇するような鳴き声を上げながら駆け登り、枝を伝ってこっちへさらに近づいて来た。距離はもう1mくらい。レンズの焦点が合わないほど近づいて来た。

激写されるエゾリスがかわいそうなのでそろそろ車に戻ると、他にもあちこちでエゾリスがゴソゴソ動き回っていた。帯広だからなのか、秋だからなのか、とても賑やかだった。

帯広へ来たので昼食に豚丼を食べようとぱんちょうまで行ってみると、案の定行列ができている。仕方ないので、豚はげで食べた。ところが、悲しいことに、豚はげは北広島にも支店を出しているようだった。わざわざ帯広へ来た意味が……

欲張って特盛を食べたので、満腹で頭がぼうっとするのを堪えながら鹿追まで運転した。鹿追へ来るのは、去年神田日勝記念美術館へ来て以来だ。鹿追で田舎暮らしを始めたママンの友だちを訪ねたのだけど、新居の前には牧場があって、馬が歩いている。想像以上の光景に、一瞬唖然としてしまった。防風林の向こうには十勝の山並みも見える。家に入るとすぐに木の香りに包まれて、こだわりが伝わって来る家だった。自家焙煎コーヒーの注文販売を行っているので、自宅に残っているコーヒー豆がなくなる頃、コーヒーを送ってもらうことになった。

帰るときにはもう日が暮れてしまっていたので、写真を撮り損ねた。晴れていればいい写真が撮れそうな場所だ。家の窓から馬が見えるってすごい。時期によっては相当臭そうだけど。

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