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11/8/13 桂月岳

夏山の足慣らしも兼ねて、H本的「山ガール」向け山行。

初めて登山する「山ガール」が1回目の登山でもう止めたくなるような山行は意味ないので、自分が嫌いな真夏の札幌近郊の山には行かない。暑いし虫が多いので、自分ならたぶんもういいと思ってしまう。なので、金の力で楽して標高を稼ぎ高山で避暑。雪渓が残る大雪山系の雄大な景色を眺め、ナキウサギやシマリスのような小動物を見つけて楽しむ。もちろん、色とりどりの高山植物の花々も咲いている。黒岳石室では雪渓ビールで、山で飲む酒を味わう。これなら自分でも満足というプランの1つ。まあ、いつものように「なんで滑れないんだ。下山めんどい」とブーブー言いながら下山するけれど。

というわけで、登山3回目でスイッチの入っているY本さんを連れて、2ヵ月ぶりで黒岳へ。5時すぎにY本邸でピックアップ。それにしても、H本(えっちぼん)とY本(わいほん)の組み合わせってすごいな。江別西ICから高速道路を走り、層雲峡に7時半。セイコーマートで行動食を買ってから、ロープウェイ駅へ。さすがに駐車場は結構混んでいた。なっきーに会えたらいいと思いながら、6:20発のロープウェイに乗って五合目まで。一旦展望台へ登り、黒岳と両脇に続く山並みを眺める。雲一つない青空で、15日から予定を変更してよかったと思った。

快晴の黒岳

高松台に寄ってからリフトに乗って七合目まで登る。リフトは片道400円にした。9時に七合目からスタート。急登なのでかなりゆっくり登ったけど、逆に自分には辛かったかもしれない。こんなに長い道のりだとは思ってなかった。風は涼しいけど陽射しが結構暑かった。

登山道を進んでいると、小さな子供を連れた夫婦とすれちがった。「こんにちは」と声をかけると、親子で「こんにちは」と返してくれて、そのあとに子供が「4歳です」と付け加えた。すかさず母親が「聞いてないでしょ」ってツッコミを入れていたけど、照れる子供がかわいすぎる。


まだキンバイソウが咲いている。

登りは風下で暑かったけれど、10時半に山頂まで出るとそこそこ風は強くて寒いほどだった。でも、おかげでY本さんは買ったばかりのカッパを着るチャンス。何となく雪渓が例年より多い気はする。あまり覚えてはいないけど。とりあえず、いつもの景色を眺めながら行動食で空腹を満たす。

黒岳山頂から

ここまでシマリスには会えなかったので、黒岳石室へ向けて歩いて、ナキウサギも探しに行ってみる。まだコマクサも咲いてはいたけれど、2週間くらい遅かった。登山道脇にイワギキョウはきれいに咲いていた。

アラフォー

チョウがたくさん飛んでいたけれど、黒岳にこんなに多いとは知らなかった。

クジャクチョウ
コヒオドシだと思っていたらクジャクチョウだったようだ。

ガレ場からナキウサギの声が聞こえて来たので、しばらく姿を探していたけれど、結局残念ながら見つけることができないまま、石室までたどり着いた。途中、雪渓のそばにはエゾコザクラやエゾノツガザクラ、チングルマが少し咲いていて、残雪の多さを実感した。

石室へ着くと「雪渓ビール」の看板がない。メニューにはサッポロ黒ラベルとサッポロクラシックと書いてある。やっぱり雪渓から作ったビールだと勘違いする人が多くて止めたのかと思ったら、風が強くて看板を畳んでいただけらしい。

BAR石室メニュー

黒岳なのでオススメの黒ラベルをY本さんと半分こ。ビールが嫌いだったY本さんも、初めてビールが美味しいと思ったそうだ。山で飲む酒はなぜか美味い。

石室でビールを飲んでから、桂月岳まで登ってみた。もしかしたら、桂月岳でシマリスやナキウサギに会えるんじゃないかと期待して。桂月岳へ登っている人はいなかったけれど、テレビか何かの撮影をしている人たちがいた。山頂に着くと、ナキウサギの鳴き声だけはたまに聞こえて来るので、鳴き声の方向をぼんやり眺めながらじっと待つ。すると、岩の間で影が動くのがチラッと見えた。恐る恐るナキウサギが顔を出した。

辛抱強く待っていれば、ナキウサギも姿を見せてくれる。忙しく歩き回る登山ではなかなか会えないけれど、こんな風に岩の上に座ってのんびり待っていたら、ナキウサギも警戒心を解いてくれるのだろうか。


ネズミにしか見えない。


シャッター音が気になるようだ。


カッパ姿の「山ガール」も気になるようだ。

ナッキーをさがせ
岩と同化していて動いてないと見つけられない。

鳴くのを待っていたけれど、一度も鳴かずにそのまま岩に潜り込んでしまった。残念。でも、またすぐに姿を現した。

そのあともしばらく観察してたけど、やっぱり鳴かないまま隠れてしまった。そのうち鳴き声も全然聞こえなくなってしまった。でも、こうして風に吹かれているとY本さんも嫌なことを忘れられるらしく、確かに山にはそんな効果もあるような気がする。結局、30分以上ものんびりしていた。

山がある

妄想中
あの斜面滑りたいとか。

遠くの雪渓の上の黒い点が動いているように見えたと思ったら、どうやら人が歩いているようだ。まだ滑ろうと思えば滑れる。夏山スキー規制さえなければ……

北鎮岳の雪渓を歩く人たち

登山道脇のお花畑に目をやると、まるで花びらのようにチョウがたくさんとまっていた。左はコヒオドシだと思うけど、ヒョウモンの区別は自分には付かない。

飲み会

黒岳石室へ戻って、管理人さんに記念撮影をお願いした。石室は「美女歓迎」らしい。管理人さんの一人はガイドで、名刺をもらうとguroさんと同じ会社だった。この業界はホントに狭いなぁ。山で人生変わっちゃったそうだけど、自分も少なからずそんな感じなので、まあ、山のせいにするなと言われそうだけど、たとえ放射能で汚染されたとしても北海道で滑り続けたい。もちろん、そさせないためにも泊原発を早く停めなきゃいけないけど。

管理人さんたちと別れて、再びガレ場にナキウサギとシマリスの姿を探しに行った。けれども、ナキウサギの鳴き声もほとんど聞こえず、シマリスの気配もなし。仕方なくそのまま黒岳山頂まで戻った。

阿寒?
太陽の位置が変わって遠くの山並みも見渡せるようになった。

少し休憩してからいよいよ下山。空沼岳で何ともなくて油断していたけど、やっぱり長い下りは膝に負担がかかる。痛みは酷くないものの、注意して歩かないと去年のような辛い思いをする羽目になりそうだった。膝をかばうために太ももやふくらはぎの筋肉が辛い。七合目まで戻るとヘロヘロだった。もう15時。

そんなとき、他の観光客が何やら騒いでいると思ったら、シマリスが遊びに来ていた。これで全てのノルマを達成。

七合目から五合目まではリフトで降りる人ばかりで、歩いて下山している人は全然見かけなかった。登山道も苔むしていて、あまり人が歩いていない様子。滑りそうで怖いので、こっちの方が緊張した。

五合目までたどり着くと、もう腹も減って立っているのも嫌だった。でも、ちょうどロープウェイの出発だったので、すぐに乗り込んで早く温泉に入りたかった。下山が遅くなったので、残念ながらなっきーにも会えなかった。

セイコーマートに入浴割引券が置いてなかったので、黒岳の湯へ行った。こんな日はもう少し熱いお湯で疲れを癒したかった。チーズで空腹は一時的に凌いだので、札幌へ帰ってから夕食をとることにした。長い道のりもY本さんが話しかけてくれたおかげで、眠くならずに済んだ。赤く燃える夕焼けを眺めながら急いだけど、夕食にリゾットを食べられたのは20時すぎだった。全然山では歩いていないけれど、山に結構長い間いたせいで遅くなった。アプローチもやっぱり遠いし。

今回もナキウサギに会えたし、雪渓ビールも飲んだし、管理人さんとも話せたし、何よりY本さんが満足してくれたのでよかった。とはいえ、トムラ縦走に向けてまた膝に不安を抱えることになってしまった。逆に、いいと思ってた膝の状態を把握できたので、足慣らしに来てよかったけど。

【2011/10/22 追記】
すれちがった子供がかわいすぎる件。

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