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ARC'TERYXが高価い訳

秀岳荘で開かれたブランド説明会へ行って、何となく分かった。

秀岳荘で買うものがあったので、13時すぎには着いて、あれこれ見てから14時直前に特設会場へ行った。すると、会場へ入るときに予約の確認をしていて、予約していた人には何か配られている。前の人のもらったものを見ると、どうやらArc'teryxのロゴが入った何かのようだ。もう2色しか残っていないという声が聞こえて来た。なんてこった!こんなことなら、秀岳荘へ来て真っ先に会場へくればよかった。もしかしたら何かもらえるんじゃないかと密かに期待はしていたものの、色を選べるとは考えてなかった。

さて、自分の番が回って来て、プレゼントがもう1色しか残っていないのをさり気なく確認しつつ、物欲しそうな顔なんか全然してないようなポーカーフェイスを決め込み、予約の名前の確認が終わるや否やプレゼントには目もくれない風に会場へ入ろうとしたら、すぐに呼び止められて「よかったらどうぞ」とプレゼントを手渡された。「ふうっ。よかった。」声をかけられなかったらどうしようかと思っちゃったよ。変なところで見栄を張るもんじゃない。

狭い会場へ入ると、後ろには秋冬新商品がずらっと並べられていた。白石店のここだけUPLNDのような高級感が漂っていた。気のせいかもしれないけど。

そのとき、再び声をかけられた。「まだ何かもらえるの?」っと心の中で犬のように尻尾を振りながら振り返ったら、そこには身覚えのある顔があった。でも、人の顔と名前を覚えるのが極度に苦手なので、思い出すまで固まってしまった。「雪崩の……」と行ってもらってようやくムラマサさんだと分かった。ごめんなさい。今度こそ一緒に写真を撮ってもらえばよかった。山以外ではなまらチキンだ。

天神山クラブへ勧誘したりしているうちに開始の時間になったので、空いていた一番前の席に座る。間もなく始まり、サンウエストの人からアークテリクスというメーカーについて説明があった。確かに、自分もアメリカのブランドだと思っていたけど、実はカナダのブランドだそうだ。拠点はバンクーバーにあって、会社まわりにはアウトドアアクティビティを楽しめる場所が広がっているそうで、いい雪が降ったら社員が滑りに行くところを勝手に想像して羨んだ。ちがうかもしれないけど。

8人くらいいるデザイナーは、みんな一つの商品を製作する全工程を行える技術を持っていて、30帖だか30坪だかという広い工具がそろった作業場が与えられているらしい。デザイナーとは別に技術者がいて、止水ジッパーを発明したマイク?や金型を作るイアン?など、まさに職人のように感じた。こういう人たちが繰り返し改良を重ねて、実はウェアなんかも名前は変わっていなくても毎年縫製などの改良や新技術の導入で軽量化などのマイナーチェンジが密かに行われているらしい。Sabre SV Jacketが去年のモデルからどんな改良が行われたのか聞いてみればよかった。縫製の間隔も細かくて、Gore-Texなど素材の性能を最大限に発揮させる工夫が追求されているようだ。つい、Gore-Texを使ってたらどれも同じと思ってしまうけど、細かいところを見るとちがいが分かりそうだと思った。

ロゴの意味は、始祖鳥が飛べるように進化したように何とかって聞いた気がする。あとは、始祖鳥の形がクライマーの姿に似ているとか。もともとアークテリクスはハーネスから始まったメーカーらしいので。ロゴが複雑でパクり辛いのも、高級感を維持するのには大事だと思う。バッタもんと見分けやすそうな気がするし。

2011/2012秋冬新商品の紹介のメインはWHITELINEだった。つまり、Sabreが含まれる商品ライン。このラインは、今期さらに、Big Mountain、Freeride、何とかとAll Mountainという4つのカテゴリに別れるらしい。一つのカテゴリはゲレンデスキーウェアで自分と関係ないので忘れてしまった。初めの2つがアルパインで残りの2つがゲレンデ。今期、アークテリクスは滑りに力を入れてるらしい。Big Mountainは自分で山に登るので、シェルは保温性のないPro Shellに対して、Freerideはヘリやキャットを想定しているので、気持ち保温性があるSoft Shellを使用しているとのこと。Soft Shellは表面が上部だったり保温性が若干高い分、Pro Shellよりは重いそうだ。

ちなみに、Sabre SV JacketとSabre PantsはFreerideの商品として紹介された。パンツのベンチレーションが横じゃなく後ろに付いているのがいいという説明は、自分で使って感じているので納得。立体裁断でとても動きやすいのにも同意。確かに動いていて一度も突っ張るということが一度もなかった。

色には別に女性のデザインチームがあるらしい。WHITELINEは特に色が豊富だけど、去年買っておいてよかったと思った。どうも今年は気に入った色がない。黄色も赤もなかった。もう流行じゃないかも。

今年からグローブの品揃えが豊富になったらしく、こだわりの制作が紹介されていた。Pro Shellを使った完全防水は、春先にはとても魅力的だけど、値段がなんといっても半端じゃない。ハンパない。ぱない。他の客が恐る恐る聞いていたけど、なんと4万円弱。グローブに4万円って……。今までグローブの品揃えが少なかったのは、Pro Shellの性能を引き出す技術が開発できてなかったからとか。確かに履き心地はいいし、ヘストラみたいにまめな手入れが要らないのは魅力的。BDのグローブはガムテ補修も虚しくびしょ濡れになるので、気になることは気になるけれど。

ちなみに、今回の説明会でも話があったけど、Gore-Texは油に弱いらしい。油で早く劣化するそうだ。汗に含まれる脂質がGore-Texにはよくないので、ウェアのうなじが当たる部分には汗が下に伝って行くのを止める生地があるそうだ。自分のウェアで確認してみたけど、確かに付いている。洗濯してよかった。ヘストラのようにグローブにクリームを塗らないのも、Gore-Texで完全防水しているから。とにかく、アークテリクスというメーカーは、Gote-Texも含めた素材の性能を引き出すことを重視しているのだと感じた。Gore-Texを使ってロゴを貼ってれば売れるだろうというメーカーとは全然ちがうようだ。実際に製品の質の高さはまちがいないと思うし、ここに値段の高さが相応のものだと納得できるかどうかだと思う。石橋仁も顔負けしてしまうほどアークテリクスに惚れ込んでしまったけど、結局は使ってみないと良さはなかなか分からないので、気になる人は思い切って買ってみよう。秀岳荘セールならSabre上下10万円で買えるし、超円高の今年はもう少し安いかも。別にプレゼンともらったからじゃなくて、良さはH本の名にかけて誓ってもいい。

このアークテリクスのブランド説明会は札幌が最初で、この後東京へ移って全国を巡回するらしい。で、札幌から始めたのは、本国バンクーバーと気候も地理も似ているからだとか。WHITELINEで力を入れている「滑り」に身近な札幌から始めたかったそうだ。惜しい。残念ながら、スイン○はもうPeakPerformanceに決めてしまったそうだ。それはともかく、そんな話を聞くと、バンクーバーへ行ってみたくなった。とりあえず、札幌が放射能で汚染されたらバンクーバーへ行こう。なお、今回、商品の写真が全くないのは、公開前の写真をブログとかで公開しないようにお願いがあったからというよりは、写真を撮るのが面倒だったから。今思えば、製品の進化を写真に収めておけばよかった。

ムラマサさんにお別れを言って帰ろうとしたら、ご家族に紹介してもらった。恥ずかしくてきょどってしまった。今さら隠しても仕方ないけど、H本オフィシャルブログの知名度が上がって行くことに危機感を覚える人たちの気持ちがちょっと分かった気がした。きっとニノの友だちも大変なんだろう。

【2011/8/29 追記】
秀岳荘みんなのブログ!!にイベント報告が載っていた。H本の後ろ姿が激写されてる。

イベントに参加していた他のお客さん華麗なるファミリーキャンプ@北海道EZO BLOGにも報告が載っている。FALL・WINTERということで、バックカントリーな人が多いのかと思いきや、ノーマルなキャンパーも案外来てたみたい。

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コメント

振り返ったH本さんにアメちゃんでもあげればヨカッタ・・・

と後悔しております。

投稿: ムラマサ | 2011年8月28日 (日) 22時14分

アークのグローブの立体縫製?はすごいですね。金がないから買うことは一生ないけど、グローブは欲しいと思いましたよ

投稿: やっち | 2011年8月28日 (日) 22時26分

>ムラマサさん

まさかぼくが行くことを読まれていたとは
ホントに驚きましたよ。

次回よろしくお願いします。

投稿: H本 | 2011年8月28日 (日) 23時16分

>やっちくん

5本の指が全部別々の型で
バナナの皮みたいに縫われてるそうだね。
履き心地はすごく自然で
グローブ越しでも作業がしやすそうだった。
ただ、冷え性の自分には保温性が不十分な気がした。

やっちくんは金はなくてもコネがあるじゃない。
それに今は金がなくても
これからじゃんじゃん稼げばアークだって買えるでしょ。

投稿: H本 | 2011年8月28日 (日) 23時23分

私には縁もゆかりもないブランドだ!
ということが理解できたナイスな説明会でした。
イヤ嫌味でなく本気でpaper

でもTシャツくらいは買ってもイイでしょ?

投稿: ムラマサ | 2011年8月30日 (火) 00時37分

>ムラマサさん

ぼくも1年くらい前まではそう思ってました。
モンベルで十分だって。
それなのにコロッと気が変わってウェアを買ったものだから
民主党政権並みにブレまくりだとか
ツンデレだとか
ホグロフスやパタゴニアを着ている仲間からは
ブーイングの嵐でした。

でも、実際にBCで使ってみると
アークでよかったと思う場面がたびたびあったので
もしウェアを買う人、買い換える人が周りにいたら
真っ先にアークを薦めますね。
もちろん、まだ中身はモンベルその他のままですが。

なので、むしろTシャツとかは
よっぽど性能がいいんでもなきゃ
ぼくはアークは買いませんね。
アークのロゴが入ったTシャツが欲しい時は
アイロンプリントです。
得意のパクリがありますからね。

投稿: H本 | 2011年8月30日 (火) 12時33分

なるほど~
んじゃ買いますっ!とはならないのです・・・

ザクのパイロットは所詮白いヤツには乗れないのです・・・
悲しいけど、これ現実なのよね。


チョイとアウトドアなオヤジがアーク着てフンフンいってる姿を想像してみて

彼を罰する法案が出来たとしても僕は納得しようと思うんだ


まぁ年間使用率×耐用年数なのかな?と

で考えると私のアウターはラップでも巻いておけばイイのかな?と思っております。

投稿: ムラマサ | 2011年9月 1日 (木) 00時22分

>ムラマサさん

そいつはぼくだ!
なので、そんな法案の成立は全力で阻止します。
罰はスピード違反だけで十分です。
最悪、成立を許すとしても所得制限は譲れません。

もはや「アークを買ってよかった自分」を演じることが
宿命付けられてしまっているので
ここで引く訳にはいきません。

だからというわけじゃないですが
ビーコンと同じように
ビギナーこそウェアも高性能な方がいいと思うんです。
そのうち慣れたら
耐寒、体力、レイヤリング技術などに応じて
取捨選択すればいいんだと思います。

そんなわけで
円高に乗じて金で汚名返上を計ろうと思います。
やっぱりデジタル3本ですよね。

投稿: H本 | 2011年9月 1日 (木) 21時50分

笑い所が2ヶ所ありましたので今度会ったらアメちゃん2コあげます。


そうですね
アークの前にビーコン買わねば・・・

雪の中を捜索する時
いつもあのババァが隣で騒いでくれると
アナログでもガシガシHITするのになぁ

投稿: ムラマサ | 2011年9月 2日 (金) 00時20分

>ムラマサさん

ありがとうございます。
コメントのモチベーションが上がりますね。

そうでしたね。
確かあれをビーコンのスパイク現象と呼ぶらしいですよ。

投稿: H本 | 2011年9月 2日 (金) 22時46分

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