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雪崩事故で知った保障の落とし穴

数年ぶりに表紙をめくった「Fall Line 2005」の中に、あっさりとは読み飛ばせない記事を見つけた。

iconシリーズで有名な夷フィルムスの関口雅樹氏が、「icon 4」の撮影中のアラスカで雪崩事故に遭い、全治6ヵ月の大怪我を負ったそうだ。ヘリスキーの最中だったためにクレジットカード付属の海外旅行傷害保険で医療費が最高額で支払われたそうだが、一般の保険でカバーできない事故に備えて加入していた「山岳保険」の方に落とし穴があったらしい。

関口氏は前年のグリーンランド遠征に合わせて「山岳保険」に加入したらしいが、なんと日本での行程でしか医療費は支払われない契約になっていたそうだ。幸か不幸か、いくら円高とはいえ、今のところ自分の日曜日は週1回だし、まだアラスカなどの海外まで滑りに出かける予定はない。指をくわえて見送るだけなので、差し当たって日本限定でも困ることはない。

もう一つの落とし穴は、遭難者の生死が判明する前に親族は現地へ飛ばなきゃ、救援者費用が支払われないということだった。保険金が欲しければ、雪に埋まっても親族が飛行機に乗るまでは見つかっちゃいけないってことだろうか?まあ、自分が保険に加入する際の一番の問題は捜索・救助費用に対する保障だったので、親族の渡航費用はこの際目をつむっておこう。

むしろ、一番心配だったのは、雪崩事故に備えて去年加入した傷害保険が「山岳保険」ではないこと。山スキーでも大丈夫だと聞いて傷害保険に加入したものの、関口氏が熟読を奨める「ご契約のしおり」には、ピッケル等の登山用具を使用する山岳登はん、フリークライミング、ハングライダー搭乗等危険な運動を行っている間の事故は保険金が支払われないと書いてある。今のところピッケルやアイゼンが必要な山へは行っていないけれど、今後、安全のためにアイゼンを使いたくても万一のときに保険金が欲しければアイゼンは使えないジレンマという落とし穴に陥る可能性があるわけだ。

後方羊蹄山だって標高が1,600 mくらいを超えるとカリカリになって来る。カミフももちろんのこと、樹林限界を超えれば、シールやつぼ足ではどうにもならないこともある。そこであきらめて下山すればいいけれど、隣の沢は白く見えるもの。ちょっと回り込んでなんて考えることがなくもない。じゃあ、こんなときはスキーアイゼンならありなんだろうか?契約の抜け穴に成り得るんだろうか?ともかく、万一ピッケル等を使っていたとしても、普段から決して素手では触らないようにし、事故に遭ったら真っ先に放り投げて、仲間を信じるしかないだろう。

【2011/9/15 追記】
今日保険屋に聞いたら、スキーアイゼンはグレーゾーンだという話になった。保険金は出ないと思った方が無難なようだ。まあ、持ってないけど。

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