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レインウェアにこそベンチレーションを?

台風が札幌にまた大雨を降らせてくれたので、アークを着て外へ飛び出した。

木曜日の夜、ビールを飲み終えて気持ちよくなり、強い雨が降って来たのでモンベルのスーパーハイドロブリーズ レインウェアを上下着込んで天神山まで歩いた。雨がレインウェアの表面に当たる様子や中の蒸れの状態を確認しながら歩く。すると、レインウェアが全然雨を弾いていないことに気付いた。撥水性が死んでる。これでは防水透湿性なんて期待できない。レインウェアの表面を水の膜が覆っているので、水蒸気は出て来ないだろう。

ジャケットはそんなだったけど、パンツはしっかりと水を弾いていた。街でも普段から着ていて使用頻度がとても高いジャケットと比べて、パンツはまだほんの数回しか使ってない。撥水性が明らかにちがった。実際、家に戻って確認すると、ジャケット自体がびしょ濡れだったのに対し、パンツは乾いた状態を保っていた。

今さらながら、レインウェアは撥水性が大事だと思った。それに、まさかレインウェア自体が濡れるとは思わなかった。どうやらビニールカッパとは別物らしい。

そして、今朝は青空ものぞいてがっかりしていると、昼過ぎに暗くなって土砂降りになった。急いでアークのSabre SV Jacketを着て、また天神山まで歩いた。パンツは裾を引きずって傷めたくなかったので、モンベルのレインウェアにした。上下で微妙に色がちがうのでかなりダサい。

見た目はともかく、今回はGORE-TEX Soft Shellの防水透湿性とNIKWAXの効果、ベンチレーションの有効性を調べるのが目的だ。すると、玄関を出てすぐ雨に当たるなり、撥水性の高さに驚く。ウェアの表面で水玉が転がり落ちる。これは本物だ。とりあえず、NIKWAXを使った洗濯が成功して、撥水性が発揮されている。

アークのウェアは袖が長くて、グローブを履かなくても手が全然濡れなくていい。モンベルのレインウェアの袖は短くてすぐ濡れるし、ベルクロが真っ先に水を吸って冷たくなるので、快適性は雲泥の差だ。GORE-TEX Soft Shellは冬用で保温性があり、裏地に薄いフリースが付いているので暑いかと思ったら、裏地があることで生地に直接肌が触れないので、かえって不快感はそれほどでもなかった。

この快適さは、おそらくレインウェアほどウェアの中に汗の水蒸気がこもらなかったからだと思う。撥水性がしっかりあってウェアの防水透湿性が発揮された以上に、ベンチレーションを全開にしていて汗がすぐ外に逃げたことがおそらく効果的だったんだと思う。今回は脇の下が涼しかった。けれど、雨で濡れることもなかった。

20分くらい歩いて家に帰ると、ウェアの縫い目の一部がわずかに濡れいているのを見つけたけど、全く気にならない程度だった。蒸れについても、レインウェアに比べると圧倒的に軽い。レインウェアではアンダーウェアまで一部汗でびっしょり濡れていたけれど、今回はそんなこともない。気温は今日の方が高いはずなのに。

今回のテストの結果、レインウェアにこそベンチレーションが付いていた方がいいと思った。前からそう思っていたけど付いてないので、付いてることの不都合があるのかと思ったら、普通に動いてみて何も問題なかった。むしろ快適。

ただし、今回着たアークのウェアはバックカントリー用のウェアなので携帯性が悪い。重くてかさ張る。山で使うレインウェアはザックに仕舞っておいて、必要なときに取り出して使うものだ。収納し辛いとそれがまた問題になる。

そこで、自分の理想のレインウェアを考えると、ベンチレーションが付いていて、薄くて軽くて収納しやすいハードシェルがいいということになった。では、そんな製品があるのかどうか調べてみると、モンベルにはトレントフライヤー ジャケットというGORE-TEX Pacliteで220 gと軽いレインウェアがあるけれど、残念ながらベンチレーションは付いていない。一方、ハードシェルにはPacliteを使った製品がなく、Pro Shellで一番軽いダイナアクションパーカでも420 gと重い。

Pacliteで300 gとなかなか軽いホグロフスのLIM JACKET軽量化のためにベンチレーションは省かれているようだ。

ピークパフォーマンスPure JacketもPacliteで、こっちはベンチレーションが付いているけど、今度はモンベルのPro Shellと同じで420 gと重い。

では、アークテリクスはどうかというと、PacliteのAlpha SL Jacketがベンチレーション付きで342 gと、ホグロフスとピークパフォーマンスの中間。重さだけで判断するのもなんだけど、アーク信者と成り下がりつつある今や、このスペックはとても魅力的に映る。

さすがにAlpha SL Pantにベンチレーションはないけど256 gで、上下合わせて598 g。モンベルのトレントフライヤー パンツは180 g。ホフロフスのLim Pantは290 g。パンツのベンチレーションが雨にどれくらい有効か分からないけど、横に付いていると冬以上に濡れそうな気がする。Sabre Pantみたいに後ろの方が良さそうだし、いっそ股に付いていた方がいいかもしれない。スースーして気持ち良さそうだ。

ここまでレインウェアの視点で考えて来たけど、そもそもこれまで滑りに行って雨に当たるという発想はなかったので、ハードシェルに高い防水透湿性は求めてなかった。どうせ気休めだろうと。けれども、これからは春先に雨でも滑るようになりそうなので、今回のテストでアークのウェアが心強いことも確認できた。それに対して、古いミレーのウェアは撥水性が死んでいてすぐに濡れたので、いっそ春もアークの方がいいような気がして来た。

レインウェアの問題と春スキーの雨の問題を同時に解決するのが、軽いハードシェルなんじゃないかと思った。今まではむしろ春スキーでレインウェアを着ることが多かったけど、ここで方針を転換した方が良さそうだ。金はかかるけど、安いだけで着心地が悪いレインウェアに執着するよりも、いっそハードシェルに移行した方がいいと思う。そもそも、ホグロフスやアークテリクスにレインウェアというカテゴリー自体がない。雨もバックカントリーや山での気象条件の一つとして捉えているように思う。

滑りと関係ないレインウェアに金をかける気にはならないけど、夏山へ行くならいい加減な物は買えないので、積極的に滑りに使えて夏山でも使えると考えれば、買おうという動機がまったくちがってくる。スキーウェアだと思えば、街で普段着たりもしないので、撥水性も長持ちして夏山の雨で困ったりもしない。雨にはレインウェアという考えに捕われていたのはまちがいだと気付いた。道具はもっと機能と使用条件との相性で考えよう。まあ、しばらくは買いたくても買えないけど。

ちなみに、秀岳荘本店へ行ったら、思った通りホグロフスの新商品もアークテリクスも1割引で売ってた。貧乏人が背伸びして高級アウトドアブランドを買うなら秀岳荘のお世話になるしかない。新商品が出て型落ちホグロフスのSpitz JacketやアークテリクスのSabre Pantが2万円引きで売ってた。Bondi Blueの色がいつ見てもいい。初代iMacと同じ色だし。

つづく。ポケットがベンチレーション

【2011/10/30 追記】
続編記事のリンクを追加。

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コメント

「Fine track 」のエバーブレスバリオなんてな のはどうでしょう。沢では上下、中もこのメー カーを使ってます かなりGoodです。
 新商品、値段もGoodです。
 秀岳荘にはすでにありました。

投稿: 藻ーリス | 2011年9月 4日 (日) 08時41分

>藻ーリスさん

finetrackって最近よく見かけるようになって
かなり気にはなってました。
秀岳荘白石店の沢コーナーでも特集してたので。
エバーブレスバリオは安くて機能も良さそうですね。
国産ブランドというのもいいです。
http://www.finetrack.com/product/everbreath.html
でも、ちょっと見た目が……
裾の色をわざわざ他と変えずに統一して欲しかった。
まあ、見た目なんて二の次ではあるので
来年へ向けて検討してみます。

投稿: H本 | 2011年9月 4日 (日) 09時51分

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