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12/2/25 日勝峠

初体験の痛みを感じて(動画は後ほど)。

kenshiroさんとAsaさん、それにいつものeskixとGekpowさんと滑りに行くことは決まっていたけど、前日の金曜日になってもどこへ滑りに行くかは決まっていなかった。そんなとき、Asaさんから日勝峠が良さそうだという噂を聞いた。そういえば、今シーズンeskixくんが日勝峠へ滑りに行きたがっていたのを思い出した。先シーズンは3.11のごたごたで日勝峠で合流し損ねて滑れなかった。この機会に、まだ滑ったことがない日勝峠もいいと思った。

Asaさんは行ったことがないそうなのでGekpowさんに聞いてみると、意外にも初めてらしい。kenshiroさんも初めてらしく、当日合流して一緒に滑ることになったkenshiroさんの本州からのゲストももちろん初めて。夜、連絡が来て、急遽一緒に日勝峠へ行くことになったMNMさんも初めてらしい。8人そろいもそろってみんな初めてということに驚きながらも、とりあえずはネットや本で情報を調べて予定を決めた。

とはいえ、いまいちいい情報が見つからない。山屋さんの情報ばかりで、BCを滑って楽しんでるんじゃなく、お手軽冬山登山の情報しか見つけられない。HDDレコーダーに録り溜めたアニメを消化しながら情報を探してるので、頭も働かず余計に見つからない。だんだん面倒になって来たので、安全に日勝ピークへ登って適当に斜面を探して滑ろうと思った。車で回して滑るのは、もう少しこのエリアに慣れてからにしようと。

札幌組の車を適当に割り振って、GekpowさんにAsaさんを拾ってもらい、自分がeskixを拾って輪厚SAで5:45に待ち合わせることにした。自宅を4:45に出発なので4時に起きて準備したら、近くのセイコーマートはまだ開店前。行動食はeskixと合流してからにして、予定通り5時にeskix邸へ。行動食と朝食を買い、札幌北ICから高速道路に入った。輪厚SAには待ち合わせ時間に間に合い、すでにGekpowカーが到着していた。

あとは高速道路をひたすら走る。夕張ICから先が開通している(Google Mapではまだだけど)ので、占冠ICで高速道路を下りて、そこから国道237号を通り、日高の道の駅にあるセイコーマートで再び休憩。すると、ちょうど駐車場にkenshiroさんがいた。日勝トンネル前の駐車場で現地集合の予定だったけど、早く合流することができた。現地で合流するのはMNMさんと本州組の合わせて3人となる。

道の駅を出発して3台で日勝トンネルを目指す。登坂車線で遅いトラックを追い抜きつつ登って行くと、あと10分くらいで到着というところで前方に車の列ができていて、仕方なくトラックの後で止まった。工事で片側交互通行にでもなっているのだろうか?でも、車が並んでいるところには中央分離帯がある。どうやら事故臭い。eskixがTwitterから、日勝峠で故障車のために通行止めになっていることを突き止めた。

日勝峠手間

中央分離帯のガードレールでUターンすることもできない。このときほど中央分離帯を呪った日はない。身動きが取れないので、道路脇の法面を滑ろうかと本気で考えた。MNMさんから電話が来て、高速道路を清水ICで降りて逆から来たらしく、すでに日勝トンネルに着いていた。kenshiroさんの友達の本州組も着いたらしいので、3人で合流して先に行ってもらうことにした。

身動きできなくなってから1時間くらい経って、ようやく車が動き出した。すると、すぐに中央分離帯が切れて、少し先に止まっているトラックが故障して動けなくなっていたようだ。そんなボロいトラックで走るなよ。

通行止めの張本人

本当に10分も走らずに日勝トンネル横の駐車場に到着して、MNMさんたちの車を発見。視線を上に向けると、トンネルの横を3人が登っているのが見えた。向こうもこっちを見つけたようだ。準備をしていると3人は滑り降りて来て合流する。

初めて会う人もいるので適当に自己紹介をしてからルートを話し合った。当初予定していた日勝ピークはつまらなそうなので、MNMさんがオープン斜面がありそうだという稜線を越えて1199ピークの南東斜面を滑ることにした。確かに、前日地形図を見ていても斜度的には一番楽しそうだった。

痛板セッション in 日勝峠

間違い探し

薮薮日勝ピーク
さすがに2月でこれはひどい。

とはいえ、地形図を持って来なかったのでよく分からない。ルートはMNMさんに任せた。稜線へ出るとうっすら雲がかかっただだっ広い十勝平野が出迎える。何となくいつもと景色がちがう。それだけで新鮮。

十勝平野を見下ろして

稜線には雪庇が発達していたけど、木のそばを歩いてドロップポイントを探した。雪庇が切れたところからドロップしようとしたけど、下に薮があってオープンが繋がっているかよく分からない。eskixが奥のラインを偵察に行ったけどあまり良くないらしい。雪はお世辞にいいとは言えない。新雪はほとんどない。

雪庇の際を登る

人数も多いので、奥4人、手前4人で分かれて2本のラインを滑ることになった。MNM、Gekpow、eskix、H本チームは先にMNMさんが滑り降りて行った。風紋でボコボコで気持ち悪そうだけど、ハイブリッドTLTでねじ伏せて行った。

次に自分の番。こういう斜面はテレが苦手なコンディション。滑るというより降りるような滑りでなんとか薮を交わして行くと、下には沢沿いに思ったよりいいラインがあった。しかも意外と柔らかい新雪がたまっていた。でも、それも5ターンくらいすると終わり、オープン斜面の風紋に突っ込んでからは修行。笹も元気に顔を出している。日勝峠はひどいところだった。太ももがパンパンになりつつも、適当なところで振り返ってカメラを構える。降りて来たGekpowさんはかなりやられていた。eskixもスピードに乗れずに気持ち悪そう。

別チームの方へカメラを向けると、あっちはそこそこいいラインにありつけたようだ。下まで続いているようで、いいスピードで滑り降りていた。まるであみだくじのようだ。

MNMさんが先に滑り降りていた場所まで標高を落として合流。ここから同じ斜面を登り返すことになり、MNMさんはBCでのビンディング交換に挑戦する。室内では10分で交換できたらしい。KINGS WOODの板はインサートビス化されていて、今付いているTLTを外して、今度はテレビンディングのスイッチバックを取付ける。必要な工具は太さのちがうプラスドライバー2本だけ。NMNさんは手際よく交換を進めて、12分ちょっとで終わらせてしまった。

実は一部始終をGoProで撮っていたけれど、よりによってこのタイミングでバグってしまい、映像はピンクになっていた。こればかりは予測がつかないので、勘弁して欲しいけど、MNMさんには本当に申し訳ないことをしてしまった。

MNMさんの交換を待っているとみんな寒くなったので早速登り返し。今滑ったラインよりも南西側に残っているラインを狙って登り返すことになった。雪がとても乾燥しているのか、シールが効きづらい。ズリズリ滑るので、いつもとちがう場所に力が入る。でも、稜線まで登ってから、スキーモードのまま登ってたことに気づいた。登り返しはだいたい自分が滑ったラインを進んで、稜線へ出てからは1199ピークを巻いて東側へ移動した。登っている途中に隣の斜面が白く見えたので。

上でシールを剥がしてドロップしてみるも、残念ながら薮が濃くてダメそう。結局また2チームに分かれて、そのまま降りるチームと、1本目の方へトラバースして降りるチームとに分かれた。トラバースするチームに加わり、Asaさん、NSRさん、eskix、kenshiroさん、H本の5人。撮影しようとカメラを構えていると、後から歓声が上がる。最初に滑ったeskixは薮に阻まれて途中で止まってしまった。トラバースして失敗したか?

気を取り直して奥のラインをそれぞれ攻めた。まあ、滑って滑れないことはないので、滑りながらラインを探して行くと、最後の最後、笹原のスキーヤーズレフトを巻いて行くところの数ターンだけはメローな気持ちいいターンができた。映像には残ってなかったみたいだけど。Geniusはスピードだけじゃなくて、こういうルーズなターンも楽しめるのがいい。


eskixの肩GoProとか。

せっかくなので、もう1本登り返して滑ることになる。結局2本目では狙っていた奥のラインを滑れなかったので、今度こそそっちへ行くつもりで。ところが、さっきの登りトレースを登り返しているうちに、またさらに東の隣の斜面が白く見えて、2本目の滑りトレースを使って登り返した。遠目ではよく分からなかった斜面を観察しながら登る。ちょっと狭いけど、案外楽しめそうだった。

オープン斜面から樹林に囲まれた狭い尾根上の急登へ移り、数回ジグを切って登っていると、突然「ズドン」という自衛隊の演習のような低く大きな音が鳴り響き、直後に自分が立っている辺り一帯が5cm以上沈み落ちた。上を見ても何かが落ちて来る様子はなかったけれど、背後から「雪崩れだ!」という声が聞こえて振り返ると、さっきまで自分たちが歩いていた広いオープン斜面が波打ち、ゆっくりと流れ落ちる雪崩に2人が巻き込まれているのが見えた。やばい!

とにかく、2人を見失わないように注意して観察していると、上の方を登っていた1人は流されずに途中で止まることができたようだ。けれども、下の方にいたもう1人はそのまま流されて、下の方の木の枝に遮られて見えなくなってしまった。

声をかけると、上の方で止まることができたのはMNMさんらしい。流されたのはGekpowさんだった。eskixさんがトランシーバーで呼びかけても応答がない。Gekpowさんが見えなくなってから1分近く経っていたけれど、辺りの雪面には亀裂が入っているらしく、迂闊に動くこともできない。とはいえ、万一全身埋没なら急がないと命に関わる。

MNMさんの状況も確認したいし、木の枝のところまではGekpowさんが流されているのを確認していたので、自分がシールのまま滑り降り、他のメンバーはシールを外しに取りかかる。MNMさんは大丈夫そうなので、見えなくなったところまで標高を落として行く途中、デブリのところでこっちへ手を振るGekpowさんの姿を確認。怪我もないようで元気そうだ。

デブリはGekpowさんの埋没点からさらに下の、登り返しを始めたボトムまで到達していた。標高差は200mくらいあるだろう。走路の幅も50m以上ありそうだ。

デブリ1

デブリ2

積雪がかなり危険だということが分かったので、帰るためにどこを登り返すのが安全かが問題だった。大きく見れば全体が沢状の雪崩地形。樹林内を登るのが定石だけど、そこまで行くにはオープン斜面を進まなきゃいけない。Gekpowさんのところまで降りて来ていたkenshiroさんと3人で、仕方なく、尾根上の地形を急いで登り、できるだけ早く樹林内に逃げ込んだ。

MNMさんとAsaさんが破断面の観察とピットチェックをしているのを上から眺めてから、そのまま樹林内を進んで稜線まで上り詰め、沢を挟んで隣の樹林内を登って先に稜線へ出ていたeskixたちと合流した。稜線でしばらく待っていると、やっとAsaさんとMNMさんが登って来た。MNMさんはポールをロストしてシャベルをポール代わりに登っていたらしく、相当大変だったようだ。

駐車場へ戻るために展望台のところまでシールで滑り降り、そこからはシールを外して一滑り。16時前になんとか全員無事に下山。反省点がたくさんあるけど、全員怪我もなく帰って来れたのが何よりだった。ラッキーでよかった。


kenshiroさんの胸GoPro。

反省会を開いた方がいいようには思ったけど、みんな疲れていたので、駐車場で解散して各々帰ることにした。自分は身体が冷えて温泉へ入りたかったので、eskixに付き合ってもらって清水へ向かった。ところが、しみず温泉フロイデは営業していないらしく、仕方なくくったり温泉まで行くことにした。この際だから十勝観光だ。温泉はきれいなだけでパッとしなかったけど、冷えた身体を温められたのでホッとした。


H本の腰GoPro。

行動食だけで空腹なので、ガッツリ食べたくて新得へ行ってみたけど、食べる店がない。居酒屋ばかり。しょうがないのでとりせんへ入ったけど、メニューは居酒屋だった。若鶏の焼いたのとおにぎり2個を無理矢理かき込み終わるとぐったりだった。張りつめていた精神が解けたようで、ボーッとして来る。

トマムまで下道を走り、そこから高速道路へ乗ったけど、眠くて辛い。もう外は真っ暗。最近、こんなに遅くまで動いていたことがないので身体にこたえる。眠気と戦いながら何とか21時すぎに札幌へたどり着き、翌日eskixと藻岩山スキー場へ行く約束をして別れた。ゲレンデでのんびり平和にレジャースキーがしたい気分だったので、待ち合わせもスキー場で10時半。

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コメント

雪情報ガセネタ流してすまぬ
とにかく怪我人出なくてよかった
シーズン後半、気持ちを引き締めて行きましょー

投稿: Asa | 2012年3月 1日 (木) 01時38分

>Asaさん

日勝峠には前から行きたいと思ってたので
きっかけを作ってくれただけで感謝してます。
そうでもなきゃなかなか来れなかったと思いますし。
せっかく無事に帰れたので
ちゃんと反省してこれからも楽しく滑ろうと思います。
また一緒に滑りましょうね!

投稿: H本 | 2012年3月 1日 (木) 06時28分

なぜにあんなズドーンと音がするのでしょうね?
もう遭遇するのはウンザリですが、なんだか自分に忍び寄ってきているような・・・

投稿: kenshiro | 2012年3月 1日 (木) 21時11分

>kenshiroさん

あまりの大きな音に驚きましたね!
それだけ大質量の物体が一度に落ちたということなんでしょうね。

今回無事に生還したのは本当にラッキーですし
この失敗を次に活かせることもラッキーだと思います。
普通はこんな経験は無事で済まないでしょうから。
近いうちに反省会をやる予定ですが
今回の雪崩事故は十分に避けられたものだと個人的には思うので
二度とこんなことがないように
しっかりと今後の指針を立てるつもりです。

ただ、日勝峠に関して言えば
帯広に住んでいるなら別ですが
札幌から行くメリットは低いと感じました。

投稿: H本 | 2012年3月 2日 (金) 09時24分

遅れながら今頃読んでびっくりしてました。
入ったことないけどやっぱあっち側の斜面はリスキーなんでしょうかね。

日勝は午前だけとか軽く滑りたい時に良いですよ。帯広なら(笑)
札幌からなら沙流やペケレや熊見方面をいろいろうまく絡めたら良さそうです。

昨日はペケレまで行ったから一日仕事だったけど,
最後の北斜面は今シーズンベストでした。

投稿: naokiss | 2012年3月 4日 (日) 13時07分

>naokissさん

基本的に滑って楽しそうな斜面は雪崩も起きやすいということでしょうね。

やっぱり日勝は帯広圏の人の山だと思いました。
遠征旅行でもない限り
大人しく札幌近郊で滑ってるのが自分には最善ですね。

ペケレの写真見ましたが
正直、「これで今シーズンベスト!?」って印象でした。
最近はすっかり贅沢になってしまいました。

投稿: H本 | 2012年3月 4日 (日) 20時44分

今回写真はほとんど撮ってないので。
本当に良い滑りってのは,心のフィルムにしか写らないものです。

札幌周辺も良いところがたくさんあるので,
こっちの方に来る動機付けがあればといった感じでしょうね。
良い斜面を滑りたいってのと,この斜面を滑りたいってのとで。

投稿: naokiss | 2012年3月 5日 (月) 00時01分

>naokissさん

2/25以降に降雪あったんですか?
登りと滑りのトレースを見て
新雪がやっぱり薄いなぁと思っただけです。
どうやらnaokissさんのシークレットがあるみたいですね。

日勝峠からの十勝平野眺めはよかったですね。
道東の山へ来たって気がしました。

投稿: H本 | 2012年3月 5日 (月) 05時31分

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