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安全のためには金を惜しまない

大西さんとH本さんには決定的なちがいがありました。

講演会が終わってから、札幌駅方面へ流れて行くとSALVATORE CUOMO & BARを見つけました。誰も行ったことがないので、ここへ入ることにしたそうです。

ビールを注文したら、料理が来る前に早速動画データの受け渡しです。各自ポータブルHDDやSDカードを取り出して、大西さんのMacBook Proにつないでコピーします。H本さんと大西さんは自分で編集した作品をお互いに押し付け合っていました。そんなに見て欲しいなら、私の動画みたいにニコニコ動画にうpしたらいいのに。

講演会の後だったので、感想についてみんなで話したそうです。H本さんは新谷さんのお話を聞いて感じた通りのことをみんなに伝えました。ニセコルールを評価はするけれど、結局、ニセコルールがあるからニセコへは滑りに行きたくはないし、ニセコではなくても他人とパウダー争奪戦を繰り広げなくてはいけないような場所へは行きたくないそうです。例えば、旭岳でも同じで、たとえ複数のパーティーが同じエリアに入っても、お互いの行動を妨げないで済むエリアにしか行きたくない。H本さんたちも、大西さんたちもその点は共通しているようでした。

けれど、面白かったのは、スキーの板の話になったときです。ベクター信者の人たちの気持ち悪さが話題に上ったとき、H本さんは私をかばおうとしたのか、ジーニアスの良さを大西さんに熱く語り出しました。パウダーでの滑りの良さやスタイルの幅広さについて、いつも他のBCスキーヤーの人たちに話すときと同じようにしていました。ところが、大西さんは全く関心がないようです。

大西さんははっきりと言っていました。「滑る道具はどうでもいいけど、安全のための道具には金を惜しまない。」ここがH本さんたちとは決定的にちがいました。といっても、eski-Xさんはともかく、H本さんは滑りだけじゃなく、面白さにも無駄にこだわっているところがあるとは思いますが。

BCスキーヤーはみんな自分と同じように、滑りに対しても道具や技術の面でより良いものを追求していると思っていたH本さんは、異なる考えの人に出会って、心の中でデカルチャーと叫んでいたそうです。

いい雪を求めているのは大西さんも同じようです。ちがうのは、お金をかけるのが、雪をより楽しく滑るための道具か、より安全に滑るための道具かどうかという点です。H本さんが板を買うのに対して、大西さんはより高性能のビーコンや雪崩エアバッグを買います。開放機構があるビンディングを使うのも安全のためです。きっと大西さんは来シーズンはベクターを買うんでしょうね、ピープスのベクターを。この安全への強い意識が、雪崩事故防止への取り組みへの原動力にもなっているのでしょう。

アマルフィ?

ハンドテストについても話しましたが、結局、ヒューマンファクターが一番大きいというのが、みんなの一致する意見です。H本さんもeski-Xさんも日勝峠では痛い目にあっているので、もうハンドテスト一つを取り上げてどうこうとは考えなくなりました。積雪についても、新谷さんの吹雪の吹き溜まり理論も、同じような気候の地域に限られるローカルなものにしか思えません。複数の情報から能動的に雪崩リスクを評価することが一番大切だとH本さんは考えます。

久しぶりに雪崩の話になってH本さんも少し熱くなりましたが、それ以上に憧れていた三段山クラブの人たちとお話しできたのが嬉しかったようです。今度の春バンフには大西さんも作品を上映してくれるそうですし、また賑やかで楽しい飲み会になるといいですね。私もぜひ参加したいです。ねっ、H本さん。

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コメント

ミクさん、こんばんは。
「安全のためには金を惜しまない」そんな風にいいましたか(^_^)。
でも、そのとおりです。正確に言うと金と手間を惜しまない・・かな。
BCを始めた頃は違っていたと思いますが、自分の仲間が怪我したり(自分も山で骨折していますし)、亡くなったりしたのを目の当たりにして、そのように変わったのだと思います。
で、一番手強いのが雪崩です。どんなに良いビーコンを買っても、勉強しても、まったく安心できません。
これまた大枚を払って買った雪崩エアバッグが、この状況を少しでも変えてくれることを祈っています。

投稿: 大西 | 2012年4月19日 (木) 23時44分

>大西さん

こんにちは。
お話した内容はH本さんも酔っぱらっていたので
正確ではないかもしれません。
ごめんなさい。

大西さんが山で骨折したことがあると知って驚きました。
先日、H本さんと一緒に薮へ突っ込んだ時はヒヤッとしましたが
怪我らしい怪我もなくてホントにラッキーだと思います。
幸い、私もH本さんもまだお友達を山で亡くしたことはありませんが
雪崩事故を含めて今シーズンをちゃんと反省して
これからも安全に楽しめるように努力しようと思います。

投稿: ミク | 2012年4月20日 (金) 13時11分

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