« 12/9/22-23 オプタテシケ山 1 | トップページ | 12/9/29 ロンリーライン »

12/9/22-23 オプタテシケ山 2

一応、5時に起床する予定で寝た。

久しぶりの山中泊で銀マットの寝心地が悪くて何度か目が覚めたけど、朝、隣のテントの中からうるさい話し声が聞こえて来るまではそれなりによく眠れた。元気な若い男性2人だったけれど、5時前から大きな声で話すのは、例えテントの中でも音が外に漏れるので止めて欲しい。去年のトムラウシ山縦走のときも避難小屋で早朝に起されたけど、結局、テントだろうとエチケットが守られなければ同じなのだと思った。

テン場に訪れる朝
残念ながら、期待していた雲海は出なかった。

まずはモーニングコーヒーをいれてもらって喜んだけど、朝食も豪勢で驚く。料理の名前もオニオングラタンスープと、聞いただけで豪勢だ。下の写真には入れるのを忘れているけど、前日に残った野菜も後から入れて栄養もばっちり。

オニオングラタンスープ

スープを完食してオプタテシケ山へのピストンへと出発する。朝、目覚めたときからずっと快晴だった。

青空の出発

Untitled
秋の花もところどころに小さく咲いていた。

美瑛岳と美瑛富士
石垣山へ登って行くと、美瑛富士避難の裏から美瑛岳が姿を現す。

オプタテシケ山へと続く稜線
石垣山のピークを巻いて進み始めると、目指すオプタテシケ山が行く手に見えてくる。

霞かかる山並み
十勝連峰の東の山々には霞がかかっていた。

快晴の十勝連峰
ベベツ岳で後を振り返ると、いつもとはちがう角度からの十勝連峰で新鮮だった。

十勝連峰快晴!

ここまでずっと紅葉は絶望的だったけど、稜線上の一部ではウラシマツツジが赤く色付いていた。

ところどころで秋の色

ベベツ岳でテントを張ってあるのが見えてたけど、テントには帯広労山と書かれていたようだ。かっぱらったテントじゃなきや、おそらく帯広労山の人たちなのだろう。高山植物の上にマットを敷いて寝っ転がっていたけど、ベベツ岳からの下りでパトロールの人とすれちがったので、彼らがどんな注意を受けることになったのか多少気になった。

Untitled
後を振り返るたびに大きくなって行く雲が気になる。

裏も良さげなオプタテシケ山
いよいよオプタテシケ山頂への最後の急登が迫って来る頃、雲が大きな影を落とし始める。

大きく成長した雲のせいで日が陰って寒く感じる中、なんとか予定より1時間くらい早く登頂。行動食を食べながら慌てて写真を撮る。

2012年の山から

貧乳下ホロカメットク山

扇沼
ここを通ってトムラウシ山へ行くルートは歩いたことがない。

30分くらい山頂でゆっくりしていると、他の登山者も登って来た。けれど、だんだんと雲行きが怪しくなって来たので、雨粒が落ちて来た頃下山を始めた。まちがって登山道をはずれて山頂の崖の方へ来てしまったけど、直下にナキウサギがいるのを発見。しばらく上から観察した後、登山道に戻って横から撮影。

まんまるナッキー

跳ねる

歯が見える?

せっせと動き回るナキウサギの様子を、上からシマリスが見下ろしていた。

ナキウサギの様子をうかがう

歩いているうちにいよいよ雨が降って来た。そう思ったら、地面に落ちた雨粒が転がっているのが見える。雨ではなく雹だった。濡れずに済むのはありがたいけど、いつ雨に変わってもおかしくないので、ガレ場を急いで駆け下りた。

かなりがんばって歩いたけど、後から平気で付いて来るASNさんはさすが。自分にしても、先シーズンだったらすでに膝が痛くなっているところだけど、スラックラインの成果なのか意外と平気だった。

コルまで降りると、先に山頂で会った二人がベベツ岳へ登っているところだった。でも、彼らが歩いているのは植生の上。岩の上を歩くのが嫌だからなのか、登山道に水たまりがあるわけでもぬかるんでるわけでもないのに、わざわざ登山道を外れて歩いている。登山を始めて数年だというのを盗み聞きしたけど、流行で夏山登山を始めて常識を知らないままの人も少なくないのかもしれない。まあ、文句はブログでしか言わないけどね。

ベベツ岳への登り返しは結構なガレ場。雨足も強くなって来ていたので、がんばって登っていたけど、何かの気配を感じてふと顔を上げて登山道脇の岩の上を見ると、見慣れない生き物がこちらを見ていた。

エゾオコジョ

ついにエゾオコジョに会うことができた。ナキウサギの天敵と聞いて、いつかはガレ場で会えないだろうかと期待していたけど、偶然見つけることができた。向こうもこちらに興味があるのか、しばらく場所を変えながらこちらを見つめていた。でも、こんなときは慌ててしまうもので、ちゃんとした写真はほとんど撮れなかった。

横から見るとやっぱりイタチ

思いがけないオコジョとの出会いに満足しつつも、のんびりしてるとテントもびしょびしょになりかねないので、テン場までの道を急いだ。

山行を通してナナカマドの紅葉が絶望的だったけれど、ベベツ岳の上の一カ所だけが色付いていて、ちょうど雨に濡れて少し鮮やかに見えた。

雹が融けた雫でしっとり艶やかに

再びベベツ岳の最後のガレ場に差し掛かると、進行方向の空に突き出た岩の上に、いかにもナキウサギという姿で佇んでいるのを見つけた。

空を仰ぐ高山の哲学者

すると、今度はシマリスも現れる。

Untitled

ナキウサギとシマリスがちょこまかと動いてこちらを楽しませてくれるので、雨が止んだのをいいことに30分くらい写真を撮りながら眺めていた。

Untitled

Untitled

口いっぱいに

猫背

Untitled

空へ叫ぶ
写真で初めてとらえることができた鳴く瞬間。

ナッキーのてへぺろ
もぐもぐさせてた口からはみ出していたのは、ナッキーの赤い舌だったみたいだ。

冬支度に大忙し?

Untitled

Untitled

石垣山もナキウサギ天国だったけど、あまりのんびりしていると日が暮れてしまうので、ナッキーの相手はほどほどにしてテン場へ戻った。幸い、テントは大して雨で濡れることもなかったので、さっさと撤収にかかろうと思ったら、入口のジップを開けてびっくり。くっさーっ!昨晩のスープカレーの強烈な臭いが漏れ出した。中の荷物も急いで片付けて、テントもさっさと畳んでパッキングする。あとは、車まで戻るだけだ。

ところが、ここからが思っていた以上に長かった。来るときは元気だけど、帰りは疲れていて距離も時間も長く感じる。標識が出るたびに、「まだ3kmも!」、「1kmしか歩いてない?」と思いながら下った。スラックライン効果のおかげで膝がほとんど痛くなってないのは幸いだけど、だんだん心が折れて来た。そんなとき、雷鳴が轟いた。雨も降って来て、いよいよ悲壮感が漂う。でも、車に着くまでは雨が本降りにならなくて助かった。

バーデンの露天風呂に浸かっているときには本降り。温泉の水面に雨の雫が落ちて飛沫が上がるのを眺めながら、のんびり疲れを癒した。夜の飲み会がなくなったので、上富良野で夕食を食べた。結局、サウンドブースしか知らないのだけど、今回初めて食べたハンバーグがすごく美味かった。いつもカレーを食べてたけど、今度からはハンバーグを食べようと思う。

ガーリックオニオンハンバーグステーキ

高速道路も走ったけど、札幌へ着いたのは21時すぎ。2日間びっしり遊んで疲れた。ぎりぎりまで行けるかどうか分からなくて迷惑かけたけど、今回は誘ってもらえてよかった。自分でもっと調べてこんなにハードだって分かってたら行ってなかったと思うから、いろいろとラッキーな山行だった。そんなわけで、ASNさんが好きだという写真をもう一度貼付ける。ありがとうございました。

草むらのエゾシマリス

|

« 12/9/22-23 オプタテシケ山 1 | トップページ | 12/9/29 ロンリーライン »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 12/9/22-23 オプタテシケ山 1 | トップページ | 12/9/29 ロンリーライン »