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14/9/15 比麻良山

今年初めての登山で紅葉狩りへ行って来た。

激混み必至と思われた表大雪を避け、この日、目指したのは北大雪。山中泊もせずに白滝高原キャンプ場に前泊した。キャンプ場は混んでこそいなかったものの、さすがに夜中も朝方もうるさく、残念ながら快適とは言えなかった。深夜の激しい雨にも全く気づかずに熟睡していたが。

トイレへ走る足音で目が覚める。日の出前でもすでに外は明るく、快晴なのが分かった。昨夜の鍋にうどんを入れて食べ、テントを急いで撤収する。長い林道を走り抜け、登山口には7時前に着いた。先行者は車1台。2パーティーしかまだ入っていないようだ。

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1年ぶりの夏山登山でいまいち落ち着かないけど、久しぶりにデジイチも下げて登り始めた。昨夜の雨で濡れた登山道が滑りやすい。下山のことを心配しながら急な上り坂をしばらく歩くと、だんだん脚が上がらなくなって来た。今年初めての登山で登り慣れていないだけあって、心肺機能も追いつかない。明らかな運動不足だ。

平山には春スキーをしに来たことしかなかったが、以前、山頂で会った人に紅葉もきれいだと聞いていたので、一度来てみたいと思っていた。当然、秋ともなると、さすがの平山も雪渓は消えている。春には疲れを癒してくれる雪の姿がなく、ひたすら続く登山道のみ。下山も歩いて帰らなければいけないと思うと、ますます疲労がたまる。それでも、何度か滝が現れて、水の流れを眺めながら一時、疲れを忘れた。

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紅葉狩りへ来たものの、肝心の紅葉はまだ山の上の方で留まっているようで、なかなか期待した光景にたどり着かない。ため息をつきながら稜線に目を向けると、半分ほど欠けた月が浮かんでいるのが目に入った。

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少し前まで雪が残っていたと思われる沢には、まだ春の花が咲いている。季節が混在しているのが、この時期の山の特徴だろう。もう1週間も経てば、新雪も景色に加わるのかもしれない。そう考えていると、翌日には旭岳がもう初冠雪を記録したようだ。

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雪渓が解けて消えた夏道の上を息を切らして登って行く。もう完全に置いてけぼりで、もはや単独行のようだった。まるでこれからの自分の人生を暗示しているかのようで、言いようのない不安を感じながら後ろを振り返ると、稜線からは赤やオレンジの落ち葉が流れ落ちるように紅葉が広がっていた。

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どこからかナキウサギの鳴き声も聞こえて来て、音のする方向へ目を向けると、沢沿いにはガレ場が広がっていることに気づいた。いつもは雪の下で気づかなかったが、どうやらここもナキウサギの住みかだったらしい。休憩も兼ねて、しばらくナキウサギを眺めていた。

稜線まではシマリスや小鳥が現れて疲れを紛らわせてくれる。こんなにバテるとは思っていなかったので、精神的にも辛かった。風が急に冷たくなるのを感じて稜線へ出たことが分かる。表大雪が迎えてくれていた。msrnと一緒に。ホッ(笑)

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タイムラプス動画を作るために持って来たGoProを岩陰に仕込んでから、平山のピークへ向かう。ここでようやく1人とすれちがった。山の上はとても静かだ。

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稜線を歩いていると、登山道の脇の茂みをゴソゴソとシマリスが動き回っている。

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標識がなければ本当に山頂なのかどうかも分からない平山の山頂は、表大雪の展望台になっている。いつも間近で見ている紅葉の姿を、こうして遠くから眺めるのも面白い。

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平山から戻り、今度は反対側の比麻良山を目指して歩く。もう秋だというのに、高山植物の女王はまだ咲いていた。アンチエイジングに励む40歳過ぎのおばちゃんのようでとても健気に映る。

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アップダウンは少ないものの、疲れのせいか思ったより比麻良山までは遠く感じる。その間、数人とすれちがって挨拶を交わした。表大雪と比べると、驚くほど人が少ない。まさか、ここまで人がいないとは思わなかった。おかげで歩調も撮影も自分のペースで楽しめる。体力に余裕があればもう少し脚を伸ばせたのだけど、こればかりは自業自得だ。

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予報通り昼前には曇って来たので、比麻良山から早々に引き返して下山を開始。このときはまだ元気があったけれど、稜線から降り始めると、案の定、膝の調子が怪しくなって来た。酷くはないものの痛みが出て来たので、ナキウサギのいたガレ場の前で休憩をとる。ナキウサギは冬支度に忙しいようで、こちらを警戒しながらも、草をくわえては巣穴に運び込みを何度も繰り返していた。そろそろ自分も冬支度を始めねば。

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いつまでも座ってはいられないので、再び下山を始める。疲労に膝の痛みも加わり、気を抜くと脚が崩れそうになる。スラックラインのおかげで滑って転びそうになることはほとんどないけれど、休憩を挟まないと痛みで力が入らなくなってくるので、下山のスピードは次第に遅くなる。

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あとは歯を食いしばりながら下るのみ。来たときよりも長く感じる道。登山口へたどり着くと、登り始めからまだ6時間しか経っていない。今年初めてとはいえ、こんなお手軽山行で疲れきっていては先が思いやられる。オッサンを通り過ぎてもうすっかりジジイだな。

今回、特に驚いたのは、このルートの人気のなさ。結局、すれ違ったのは10人にも満たなかった。熊鈴の音にも煩わされることがないので、ナキウサギも逃げずに楽しませてくれる。わざわざ山に登ってまで、人ごみに紛れたくない自分たちには、ちょうどいい選択だった。観光客をdisる必要もない。

とはいえ、登山道に使ったティッシュが落ちていたのを自分のせいではないかとmsrnに疑われたのにはさすがに参った。こんなところまで来てオナニーしないよ(笑)

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