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14/12/29 春香山

「山スキー」とは何かを悟った気がしたツアーとなった。

前日からの降雪がなく気温も高くて、行き先はどうなるだろうと考えながらmorg師の館へ着くと、どうやらメンバーはmsrnも含めて3人だけになったようだ。7時に集まったものの、余市岳はガスだと予想がついたし、適当な行き先が見つからずに、何となく3人とも滑ったことがない札幌近郊の春香山に注目が集まった。

オーンズのすぐそばで山スキーの有名コースでもあるお手軽な山というイメージがある。一応、msrnも自分も夏山には登っている。こんなコンディション、こんなメンバーのときにしか行かないような、みんな初めての山に行ってみようということになった。

とりあえず、コーヒーをいただきながらiPhoneでヤマレコを調べて夏道で12月末には入っている人がいることが分かった。登山口もだいたい確認したので、早速出発する。

途中、コンビニで行動食を買いに寄って、登山口と思われる林道の突き当たりへ着いた。車は1台も停まっていないけれど、トレースがしっかりと付いていることが確認できた。きっとこんな山には人は来ないだろうと思いながら支度をしていると、走ってきた道路を山スキーヤーのおじさん3人が歩いて来た。どうやら向こうに駐車スペースがあったらしい。今さらなので車はそのままにして9時半に出発した。

出発してすぐにスノーモービルのけたたましいエンジン音が追いかけてきたので慌てて道を譲る。通りすぎるモービラーに会釈しながらやり過ごし、キャタピラーで耕された道を進んでいく。初めての山はなんとも新鮮だ。

ほとんど勾配のない林道をモービラーのトレースを辿って登っていく。ほどなく先行の山スキーヤーを追い越してさらに進む。まるでスキー場のコースとも思える伐採跡を何度か通り過ぎると、これが札幌から見えた筋の正体だと気づいた。

いつになったら山頂へ向けて登り始めるのかと疑うような緩く遠回りな林道が続く。土場を過ぎてモービルのトレースから逸れ、ようやく勾配が出てきたけれど、それもすぐにモービルトレースと合流して、春香山の山頂を右手の奥に遠く望みながらゆっくり登っていく。明らかなコルもあるので不安になりながら稜線まで上り詰めると、案の定、緩やかな下りが待っていた。

下って行って林が切れると正面に春香山ピーク直下の疎林が現れた。そして、その麓に銀嶺荘が佇む。管理人さんの話では、去年に比べて雪は少なく、藪も隠れていないらしい。けれど、前日は雪が深すぎて山スキーでは滑れなかったとも聞いた。一番心配だった下山については、藪が濃いので登った道を帰るのが一番いいそうだ。あの無駄に感じる下りを登り返すことに抵抗を感じつつも、とりあえずは見上げている山頂直下の斜面を滑ることにして再び山頂目指して歩き出した。


by msrn

けれど、山頂への登りトレースがすごかった。使わせてもらっておいてなんだけど、まるで林道のような緩い勾配。途中で藪を避けて下り平行移動。しかも、オープン斜面を巨大なジグを切って登っていく。さすがにしびれを切らして滑りトレースを登ろうかと思っていたところ、突然勾配が急になった。おそらくラッセルしたパーティーのメンバーはここで交代したのだろう。なんとなく気持ちがわかる。

それでも青空を見上げたり、海を見下ろしたりしながら登っていると、そんな思いもどこかへ消えた。ただ、山頂で滑る準備をしていると、目の前から海の姿は消えて真っ白になり、雪が舞い降り始めた。またしてもお約束のパターン。

そうは言っても、前日よりは視界がいい。海は見えなくても雪も軽いし、標高差200m弱の緩斜面を一気に滑り降りるところをカメラのファインダー越しに追う。

帰りは登りとルートを変えて、手前の尾根を滑り降りることに決めた。少しでも余計な登りと平行移動を避けたかったからだ。けれども、これが大失敗だった。管理人さんの話ていた通り、尾根周辺の藪が濃くて滑り降りれたものではない。かといって、沢は埋まっていなくて深いため、とても下までそのまま降りれそうにない。

ザックに仕舞ったシールを泣く泣くもう一度貼って、仕方なく尾根の藪を漕いでシールを貼ったまま下山することになった。完全に冒険モードへシフト。iPhoneで地形図を確認しながら尾根をずりずりとゆっくり降りていく。ようやく沢を越えて林道に着いて登りトレースへ復帰する頃には、時計の針は4時を回り、空の雲間にはきれいな半月が浮かんでいた。

もうあとは林道を下るだけだ。最後尾で滑り降り始めると、気温が下がって凍りついたガタガタのモービルトレースは思いのほか板が走る。シールを貼ったままの下山でパンパンになった太ももではカーブを曲がるのがやっと。転んで大怪我する自分をぼんやり想像しながらも歯を食いしばって2人を追いかける。途中、伐採跡を滑り降りてショートカットしてみたものの、足に力が入らなくて何もできない。板が走るおかげで登山口へは早く戻れたのはよかったが、それでも4時半近くになってようやく車に戻れたので、辺りは薄暗くなって気温も一気に下がってきた。まさかの7時間行動でヘトヘト。

普段はGPSのログなんて載せないけど、今回のツアーの数少ない成果のひとつとも言えるので晒しておく。もう雪不足なんて怖くない。

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