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15/5/3 北鎮岳、熊ヶ岳

中岳温泉ツアー2日目は滑るのは初めてとなる北鎮岳を目指すことになった。

風もなく空は心配したほど雲もなく、清々しい山の朝だった。気配で目覚めると、カズくんは早く起きて温泉の湯船の改良工事をしてくれていた。今日こそはできれば入浴したい。

みんな思い思いに朝の身支度を済ませてから、再びV6に集まって朝食の時間が始まる。普段、下界でも面倒なときはコーヒーはさぼるので、山で淹れたてのモーニングコーヒーが飲めるのはありがたい。朝食はカレーうどんと餅で結構お腹が膨れた。まだ大西さん自慢のトイレを試していないけれど、これだけ食べたらお世話になるかもしれない。せっかく携帯トイレも持って来たし。

テン場を出発したのはどうやら自分たちのパーティーが最後のようだ。2日目も天気がいい。前日に眺めた斜面を目指して沢をつたって登っていく。比布岳の方にテントが張っているように見えた。そして、そのパーティーは北鎮岳の方へ向かっていくではないか。さすが大雪山。いろんな人がいる。

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北鎮岳の尾根に取り付くと、あとはひたすらピークまで直登。こうなるとスノーシューが有利だ。ヒールリフターはないものの、爪先立ちでテンポよく登るとジグを切っているスキーチーム(スプリットボードも含む)は敵わない。まあ、こんなときくらいしかシューのメリットは感じられないけど。

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先頭でピークまで来ると、さっきのパーティーがいるので、直下で仲間を待つことにした。腹も減ったので行動食を食べながらボーッと景色を眺める。人がいなくて静かだ。

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メンバーが次々と到着してピークまで一緒に行くと、どうやらピークにいたのはなまらの国の塚原さんのパーティーだったようだ。先に滑り降りていった塚原さんたちは白雲岳へ向かったという話だが、お鉢へ向けて降りて行ったけど、何やら雪不足で苦戦している模様。それにしても、塚原さんがバターナイフに乗っていたので違和感があった。ゲンテンに乗っているH本以上に意外w

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takeさんの下山に間に合わなくなっては困るので、山頂での休憩もほどほどにしていよいよ滑降開始。まずはカメラマンのカズくんとsokuzaさんが滑り降りるが、カズくんが深いザラメと斜面の小さな起伏に苦戦している。自分より上手い人が手こずっているのを見て不安になってきた。パパ、msrnの後で、カメラ写りを意識して登ったライン寄りに滑ってみたけど、凹凸がひどくて大変。一番いいところでまたもや転んでがっかり。せめて転ばないようにしたいのに。

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下部はかなりのストップ雪。勾配はギリギリ板が止まらない程度なので、慎重にラインを選んで中岳温泉を目指した。さすがに最後はシューを履いて登るものの、北鎮岳までの登りに比べれば下山はあっという間に終わった。思ったよりも北鎮岳は遠く、大雪山の大きさを肌で感んじながらも、2日目の疲れがじわじわと溜まってきた。

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Photo by カズ

まずはスイーツの2日目。朝食のときにストーブを借りて、持って来た牛乳と生クリームを温めてグラニュー糖、ラム酒、バニラエッセンスを溶かし込み、ゼラチンを入れてかき混ぜたものを、鍋ごと雪を掘って埋めておいた。雪から掘り起こすと、いい具合に固まってプルンプルンしている。それをメンバーの皿に分けて、持って来たカラメルソースをmsrnに手伝ってもらってかける。一応、雪山ならではのスイーツということで、これもみんなに満足してもらえた。体を動かして疲れたときは甘いものが美味い。

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昼食は前日に残った焼肉。予定では各自行動食を食べるだけだったので、思いがけず豪華なランチにありつけて嬉しい。思わず夜の分のビールを空けてしまった。もうすっかり終了モード。まだ昼だというのに。

takeさんを見送ってからしばらくそのままダラダラと飲んでいたけれど、今度こそ中岳温泉に入浴だ。ちょうど他のパーティーも風呂から上がってしまったので、いよいよ三段山クラブの番だ。前日とは打って変わって穏やかな天気。気温も高くて風もなく、カズくんのおかげでお湯も温かい。のんびり着替えて仲良くみんなでお湯に浸かり、泥まみれになって硫黄臭さを楽しむ。ほぼ源泉100%のせいか、腰くらいまでしかお湯に入っていないのに体はポカポカだ。

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つい長湯をしてしまったけれど、最後にmsrnが入りたいようなので交代。一人で優雅に露天風呂を楽しんでいた。手を振ったら脚を伸ばして上げて応えたいたwところが、そんなmsrnに近寄る人影が。一応、夫としては心配じゃないわけではないが、おばちゃんが忠告しに来てくれたのだと後から聞いた。「タオルで胸を隠せ」とか、もしかしたらmsrnが若く見えたのだろうか。

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その忠告に合わせたようにテン場には学生らしき若者のパーティーがやって来て、湯船の方をずっと見下ろしている。そんなに女の裸が珍しいか?おばちゃんの裸で欲情したのだろうか?さすがのmsrnも湯船から上がるに上がれず胸を押さえて寝そべっているように見える。さすがにmsrnも呆れたらしく、若者に向こうを向くように注意していた。その様子をテントから面白がって見ていたら、msrnがこっちへ何かを叫んでいる。よく聞こえないのでもう一度手を振ってみたら、「お前もあっち向け」という声が風に乗って聞こえてきたw

別にmsrnの裸が見たいわけでもないし、そもそも遠くてmsrnの貧乳なんぞはどこに付いているかも分からないくらいだったけれど、仕方なく温泉から目を離してiPhoneをいじっていると、テン場の方から突然叫び声が聞こえてきた。

慌てて頭を上げると、テン場からスキーの片方が滑り降りて湯船に走っていく。もちろん、その先には愛妻、msrnが生まれたままの姿でいるではないか。msrnへ襲いかかるスキーがスローモーションで目に映っていた。

「ガツンっ!」

硬いもの同士がぶつかり合う音が響いた。幸い、スキーは湯船まで到達せずに、湯船を囲んでいる岩の一つにぶつかって止まったようだ。板を流した若者は湯船のmsrnに向かって謝っている。そこまでしてmsrnの裸が見たいのか!?www

無事だったからよかったものの笑い事ではない。若くてももう少ししっかりしてもらいたいものだ。スノーシューを忘れるのとは訳がちがう。

msrnが温泉から上がると若者たちは湯船へ降りて行って足湯をしていた。足湯か!?wまあ、楽しみ方は人それぞれだ。

風呂から上がってまったりしていたけれど、カズくんたちがソワソワしている。だんだんと日が傾きうっすらと色味がかってきた。撮影したそうなカメラマンたちの様子を見て、リーダーの大西さんは滑りに行こうと声をかけた。男らしい!もう1日あるし、上手く滑れなくてテンションが下がってもう滑る気はなくなっていたけれど、さすがに誘われたら断れない。気持ちを切り替えて今度こそちゃんと滑り降りてみせよう。

そして、テン場にmsrn一人を置いて、カメラマンの期待に応えるべく熊ヶ岳を登って行った。昨日以上に後悔した。こんなことならメカ熊にすればよかったと。ゲスぅ〜(涙)

温泉のおかげで体力は復活。田中パパも追い越して、雪が途切れることがないシュートを登り続けていると、下の方で登っていた大西さんからストップの指示。まだ日没には時間があったのでピークまで行きたいところだったけれど、カメラマンたちはすでに下で構えているらしく、仕方なくシューを脱いでボードに履き替え、ドロップポイントまで滑り降りた。

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でも、結局そこでも夕陽待ち。なかなか焼けないことに痺れを切らしたカメラマンからゴーサインが来たので、ファーストのパパがまずはドロップ。正面の岩の左をかすめながらカメラマンに向かって滑り込む。カズくんの10mくらい左を右ターンするようにという指示だった。さすが、田中パパだけあって、見事に指示通りのポイントでターンを決めた。

ところが、いいスピードで突っ込んでいったパパは次のターンで大きく体勢を崩して斜面の起伏に跳ね飛ばされた。上から見えていた筋状のうねりはかなりのもののようだ。遠いとスケール感が分からないが、パパが倒れているのでようやく大きさが分かった。

パパの尊い犠牲のおかげで、ボード素人H本はやっと転ばずに滑り降りることに成功。パパを通り越して気持ち良く下まで滑り降りた。達成感に酔いしれる間も無く、上から大西さんの声が聞こえる。どうやら夕陽がきれいだから、上で止まって改めて撮影するらしい。マジかー

確かに夕陽はきれいだった。雲の切れ間から現れた黄色い夕陽には、ちょうど同じ高さで南側の位置に縦に虹色の筋が見えていて、幻日が生じているのが分かった。夕焼けショット以上にレアかもしれない幻日ショット。これは撮っておくべきだろう。

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ただ、この状況にカメラマンたちは浮き足立っていたのか、sokuzaさんが板を流したという大西さんの声が聞こえてきた。回収可能らしいのでよかったが、さすがに苦笑い。もう自分は被写体にはならないので、上で繰り広げられている騒動のことは忘れて、一人幻日を眺めながらボーッとしていた。

自然からの贈り物のような景色を眺めて締めくくった2日目の滑りに満足してテン場へ戻る。さっそく夕食の準備だ。今度はキムチ鍋を作ってくれるらしい。幸い、キムチ鍋でもキムチは入らないので、msrnでも大丈夫なようだ。子供みたいに好き嫌いが多いとみんなが困るから早く何とかして欲しいものだ。

宴会2日目にはいよいよユリ裁判ならぬテレ裁判が行われることになるだろうかと心配していたけれど、パパは優しいからなのか、もう見捨てられてしまっただけなのか、そういう話題にはならなかった。三段山クラブにおいて「テレマークはもう飽きた」と言ったことは、即除名級の問題発言だったかもしれない。「ジーニアスなんかに乗るからだ」と言われてしまったけれど、その点については言い訳のしようがない。最強のファットスキーは最強のテレマークスキーでもあった。

それはともかく、テレ裁判がなかったのは良かったが、msrnがみんなの前で自分をネタにし始めたのには参った。どうして醜い痴話喧嘩を中岳温泉くんだりまで来てみんなの前でやらなきゃいけないのか。目眩がしてきた。酔ってるのかな?w

とりあえず、パンツや靴下は穴が開くまで大事に履き続けるのはポリシーだ。

そんなバカバカしい話にみんなを付き合わせたことに申し訳ない思いを抱きながら、夜も更けてきた頃に宴会も終わりの時間がやって来た。最終日は予報が好転して、雨の降り出しが夜にずれ込んだ。これなら今年も旭岳に登って滑ることができそうだ。

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