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横乗でカルチャー

先シーズンから突如、山ボードを始めたので、先月は芸術の秋ということで横乗カルチャーを学びに小樽へ行って来た。

横乗日本映画祭というのが小樽で開催されることをたまたま知った。今年で4回目らしいが、これまで全然知らなかったのも無理はない。北海道で開催されるのは今年が初めてだった。

この映画祭へ出かけようと思ったのは、SNOWSURFという作品が上映されるからだ。

山ボードを始めたのがきっかけでGENTEMSTICKに乗る機会に恵まれた。借りたのはTT165とSLASHER。ボード初心者ながら、それまで知っていたスノーボードとはまったく異なる乗り味のフラットキャンバーの楽しさにハマってしまった。これがスノーサーフのための板なのだと。自然な成り行きでスノーサーフを扱った作品に興味を持ち、この機会にサーフィンやスケートボードなどの他の横乗を扱った作品もついでに見てみようかと思ったわけだ。

それに、最近、銭函から小樽へ向かう張碓の海岸線を電車が走っていくのをカフェから眺めたことがあり、久しぶりに電車で小樽へ行ってみたいとも思っていた。ちょうど紅葉の季節。夕日に染まる海岸線を走る電車の窓から海を眺めてみたいと。

View Cafeオープニング

銭函で散歩しようと思っていたので、14時過ぎには家を出発して駅へ向かった。ホームへ入ってきた小樽行きの電車の窓の向こうに見覚えのある人影を見つける。慌てて近くの扉から乗り込んでチラッと見てまちがいないことを確認した。それでも人違いだったら恥ずかしいので、恐る恐る小さな声で「よっしーさん」と呼びかけると、ちょっと間を置いてこちらを向き「H本」と返事があった。ふぅ。

横乗日本映画祭を観に行く話をすると、よっしーさんも用事がなければ行こうと思っていたらしい。電車に乗ってはみたものの一人で出かけるのは心細いので仲間が欲しかったけど、ロールプレイングゲームのようには都合よく仲間は見つからないものだ。

仕方なくよっしーさんと別れて銭函を目指す。いつもなら電車では本を読んだりしてるところだけど、今日は車窓からの景色を楽しむ旅。普段、車で出かけるときとはちがう角度から見る街並みも案外楽しい。ただ、銭函駅までは海がよくは見えないので、あんまり海へ近づいた実感がなかった。

銭函

銭函駅でいったん降りて近くを散歩する。驚いたのはそこら中に小さな虫が飛び交っていること。雪虫のようだが綿毛が付いていないヤツだ。それが無数に飛んでいてまともに歩いていられない。油断すると息をするときに鼻や口から入り込む。服は虫だらけだ。ひどいときに散歩してしまった。

image

それでも1時間ほどぶらぶらしてから駅に戻り、今度こそ会場を目指して小樽行きの電車に乗った。陽は傾いていて、どうやらこの太陽の向きでは海岸線はすでに日陰のようだ。紅葉も鮮やかにはならないまま終わった感じで残念だった。けれど、海岸線をなぞるように走っていく電車から眺める景色は新鮮だ。札幌にいると海を見る機会も少ない。電車で来てよかった。

小樽築港駅で降りて、会場のイオンシネマがあるウイングベイ小樽へ歩いた。元のマイカルがオープンした頃は賑わっていたようだけど、今回初めて来た自分から見ても驚くほど客が少ない。店舗は入っているし建物の規模が大きいので余計に人の少なさが気になる。土曜日の夕方でこの空きようでは。

上映の2時間以上も前に会場へ来たのは、夕食をとるためだ。近くにパッとした店もないらしいので、小樽名物のあんかけ焼きそばを食べれる店を見つけてやって来たのは小樽坂。結構大盛りのあんかけ焼きそばらしかった。散歩して腹も空いていたので迷わずあんかけ焼きそばを注文した。そして運ばれてきたのがこれ。

小樽坂のあんかけ焼きそば

予想以上の量。あんかけに刺さったレンゲが小さく見える。完全に油断していた。まったく予想もしていなかったフードファイトに挑戦し、なんとか麺だけはちゃんと完食した。さすがに皿に残ったあんをレンゲでさらって食べる気にはなれなかったけど。

フードファイトのせいで上映開始までずいぶん時間が余ってしまったので、本屋で時間を潰した。こんなに本屋を楽しんだのは久しぶりだ。20分前に映画館へ向かい、乗ろうとしたエレベーターの扉が開くと向こうにTさん夫妻がいた。ばったり会う日だ。

映画館へ着くとそれまでとは大違いの人の波。札幌では当たり前の光景だけど、ここではこんなことはないらしい。夜の劇場はほとんど貸切なのだそうだ。無事にチケットを購入したものの、見やすい席は埋まっていて、後ろよりは前と思って買ったら、反り返って見ないと画面が視界に収まらないほどにスクリーンのそばだった。

どんどん席は埋まり満席。上映開始の時間を過ぎても何も始まらない。イオンシネマのスタッフが現れて、チケットの受付が混乱しているので上映を遅らせるとアナウンスがあった。30分くらい遅れただろうか。終電の都合もあるので、あまりのんびりされては困る。

ようやく始まったイベント。映画祭の主催者が挨拶して、この日の最後の作品を作った328さんというおっさんが紹介されたような気がする。地元では有名な人で、主催者とも親交が深いようだ。小樽でこの映画祭が開催されたのは、どうやらこのおっさんがいたおかげらしい。会場のあまりの盛り上がりぶり、328さんの人気ぶりにアウェー感が半端ない。ぱないの!

やたらと横乗カルチャーを連呼する328さん。横乗とはカルチャーのようだ。そのあとだっただろうか、SNOWSURFの監督や出演者が会場を訪れているらしく、GENTEMSTICKの玉井太郎さん他、ライダー数名も登場。ところが、驚いたことに、この日は本編の上映はなく、ネットでもすでに配信されているティーザーの上映しかしないそうだ。ヤック・デカルチャー!

そんなあり得ないアナウンスがあって、SNOWSURFのスタッフに拍手を送ることも忘れていると、ようやく上映が始まった。「STONP OR DIE」という、以前オリンピックで話題になった記憶がある國母が出ている作品らしく、今度が5作目でこれが最後だとか。中身は要は、フリースタイルスノーボードの作品だった。海外のフリースタイルスキーの作品と同じ雰囲気。バックカントリーがほとんどなくてストリート中心。何人かのスノーボーダーが出てくるけど、結局、同じようなことをやってるので見てて飽きる。本編を全部たっぷり見せてくれたけど、これこそティーザーで十分だと思った。

続いて「One grain of sand」。西岡氏というスケートボードを撮影して来たカメラマン?のおっさんが、説教くさいことをスケートボードの映像の合間に繰り返し叫んでいるドキュメンタリーだった。横乗カルチャーの人たちはこういうのに共感するのか!?デカルチャー!


(この人だなぁ、きっと)

次の「Glimpses of Kolkata」は、パンフレットを見ると、インドの川で起こった逆流でサーフィンするというものらしく、バンフの作品っぽくて興味を引いた。ところが、実際に見てみると、サーフィンってよりもインドの「闇」の部分を映像にしたいのか、作品全体が暗い。サーフィンとの関係も希薄だし、上映が終わってもこの作品だけは会場から拍手が起こらなかった。

そして、最後の「HOKKAIDIAN SNOW」という328さんの作品。会場はすごい盛り上がり。自分の両隣の席に座っている観客も328さんの関係者のようで、こんなにすごいアウェー感を覚えたのは久しぶりだ。早くお家へ帰りたかったw

で、肝心の作品はビミョー。仲間内で楽しむならいいけど、映画祭でお金払ってまで観に行くほどのものとは正直思えなかった。大きなスクリーンで仲間たちの滑りを観れるのは迫力があっていいだろうけど、画質的に大スクリーンに堪えられる映像ではないように感じた。ブレ、不快なパンやズーム。大斜面を長くトラバースしている無駄なカットも結構入っていて、終電の時間も近づいていたのでイライラしてしまった。確かに、利尻山というロケーションや、全体的に滑るのが上手い人が多いし、サウンドトラックもちゃんと用意していてしっかりしてるとは思うけど、札幌からわざわざ出かけてきて1,500円のチケットを買って見ている人間としては、SNOWSURFを見れなくなった失望を紛らわすにも不十分だった。

イベントが終わると同時にTさんに挨拶をしてから急いでエレベーターに飛び乗る。ところが、1Fを押しても全然動かない。どうやら店舗の営業が終了しているので、地下駐車場にしかエレベーターは行かないらしい。仕方なく駐車場まで降りてみたけど、地上へ出る通路がない。駐車場を彷徨っているとGENTEM FAMILYも降りてきた。このままでは終電に乗り遅れるので、ともかく外に出ようと車のゲートから外へ走り出す。階段を駆け上がり連絡通路から駅へ到着すると、なんとか出発前だった。ホームへ降りてホッとする。

最後までアウェーの洗礼を受けた1日だった。横乗カルチャーを甘く見ていた。大したもんだw 全体に漂う空気感にどうにも馴染めない。「オレたちってカッコいいぜ。サイコーだろ?」っていうものが伝わって来る。まさに厨二病w デカルチャー!

ただ、このカルチャー万歳な横乗厨二病は、テレマーカーに似ていなくもない。Heel Free!, Feel Free! やたらと自由を叫ぶテレマーカーにそっくりだ。5年前に突然、テレマークを始めた頃の自分もかなり厨二病が入っていたので、彼らの気持ちは痛いほど分かるw ただ、テレマークは極度のマイノリティーなので仲間を欲しがっているところが横乗とはちがうところだ。

でも、それでいい。むしろ、羨ましい。横乗デカルチャー!自分も早く横乗カルチャーに馴染みたい。

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