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16/2/11 なでこスネイク

混んできたと聞いて先シーズンは行かなかったなでこスネイクへ2年ぶりで行ってみた。

前日は天気が悪くて、札幌近郊ではゲレパウでも楽しめそうな状況。BCの積雪も不安定だという情報もあったので、日和ってゲレンデでもいいかと思っていた。ところが、aya4さんが翌日は天気がいいから山へ行きたいと珍しくアピールしていたので、さすがに断るわけにはいかない。なでこスネイクへ行こうと即答した。

もう5年以上前に、藻ーリスさんたちに教えてもらって初めて行ってみたなでこスネイクだったけれど、当時はまだまだ知ってる人も少なくて、他のパーティーと出会うことはまずなかった。ここで撮影した動画をアップしたのをAsaさんが目ざとく見つけて、一度テラスの沢を滑った後に露天風呂でちらっと話したくらいだったのに、いきなりSNSのDMか何かで連絡が来たのが懐かしい。それくらいインパクトのある映像だったようで、実際、自分たちもすっかり気に入っていたエリアだ。

ところが、アプローチがお手軽で滑りを楽しめる場所はすぐに知れ渡ってしまうものだ。かつて静かな里山だったらしい南富良野のタケノコ山も、今ではツアー客も溢れるメジャーな山域となってしまった。当然、なでこスネイクも例外ではない。教えてくれた藻ーリスさんたちへの感謝の気持ちもあり、極力山域を特定できる映像や画像は公開しないように注意していたが、そんな小細工は無駄だった。最初の映像にAsaさんは騙されたようだったけどw

同じ斜面に複数のパーティーが入っていると、パウダー争奪戦が生じる可能性が高く、リスクマネジメントが難しくなる。余計な神経を使いながら滑るのは嫌なので、先シーズンは一度も滑っていなかった。ところが、今シーズンも雪不足は深刻だ。早く帰宅する必要があったので、少ない選択肢から久しぶりになでこスネイクを選ばざるを得なかった。

今回はスノーシューなので、札幌国際からのアプローチとした。前日からの降雪で本格的なラッセルは必至だったので。スキーであれば自分でラッセルするのはまったく問題ないが、シューで同じようにラッセルできる自信はまったくない。むしろ、足を引っ張る心配さえしていた。そして、案の定、シューでのハイクは今シーズンで一番辛いものだった。

下トレースを辿っているときは軽快に歩いていたものの、いったんトレースから逸れてピークへのルートへ移ると、前をスキーがラッセルしているにもかかわらず、1歩進むごとに15 cm〜20 cmは沈む。歩くだけで消耗していくのを感じた。気づけば息切れしている。そんな状態が尾根の雪がウインドパックされる標高まで続いた。尾根が細くなって雪庇も発達し、スキーのキックターンが多くなって来てようやく追いつき、稜線の手前で先頭を交代して、ピークへなんとか遅れることなくたどり着いた。

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久しぶりに踏んだなでこスネイクのピークから眺める景色はやはり素晴らしい。近場でありながら、険しさを感じさせる山容。稜線に大きく発達した雪庇は、立っているだけで滑り降りるときの緊張感を思い出させる。天気は心配していたほど悪くない。むしろ、青空が見えて日差しが降り注ぐほどで、aya4さんに感謝だ。

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ラッセルをがんばってくれたスキーチームがシールをはずしている間に、久しぶりにピットチェックをしてみた。前日は同じ山域で積雪が不安定だという情報もあり、登った斜面の裏側を滑ることになるので、いつもより慎重になっていた。できるだけ斜面を汚さないようにピットを掘ったけれど、小さな雪玉は斜面を転がり落ちていった。

シャベルコンプレッションテストの結果は思ったほど悪くない。ハンドテストも合わせて行ったが、弱層はあるものの結合は弱くない。表面は軽く、その下はほどよく締まっていて浮力とスピードを楽しめそうだ。

一応、リーダーだし撮影もするのでファーストは自分が担当することになった。とはいえ、まだまだスノボは怪しいので、みんなのラインを残して端を滑り降りた。雪は今シーズンベストと言えるだろう。さすがに2月ともなると積雪量も十分だ。撮影ポイントを確認するために何度か止まりながら滑り降りたが、結局ボトムまで滑り降りたので、一気に滑ればよかったと後悔した。

みんなの滑りが思ったより遅く見えたので、沢沿いはどうやら斜度が緩いようだ。悪いことをした。自分と最後のmsrnが滑ったラインの方が斜度があってよかったように思う。

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少し休憩してから登り返した。自分たちが滑ったラインをもう一度滑ろうと思い、尾根まで登って肩を目指す。はじめは先頭を登っていたものの、すぐに譲り渡す。シューで埋まるのも理由のひとつだったが、何よりフリースの胸ポケットが開いていて、中に入っていたiPhoneがなくなっていたのが大きかった。無駄とは分かっていても、入っていることを最後に確認した地点まで一度引き返してみる。案の定、どこにも手がかりはなし。すぐに諦めてみんなを追いかけた。

ハイクが辛いのは登り返しでも一緒で、ラッセルをしていないにもかかわらず、ドロップする予定の肩へ到着することにはかなり消耗していた。スキーチームもシールに付きやすい雪だったせいか、何度も滑って転んで疲労している様子だった。

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2本目はaya4さんに撮影を頼んだので、2番手で一気にボトムまで滑り降りた。小さなうねりがあるものの、雪が柔らかいので多少バランスを崩してもリカバリーできる。フラットに乗るように意識して滑るとスピードが出てスプレーで前が見えなくなり、スプレーから逃げるようにフォールラインへと急いだ。滑りも今期ベストなのはまちがいないだろう。

ボトムでカメラを構えていると、自分よりも少し上の樹林でバキバキっと音が鳴り、雪煙が上がっていた。自分が雪崩を誘発したかと思ったけれど、どうやらちがうようだ。雪崩なのは確かだが、滑ったラインとはあまりに離れており、偶然滑ったタイミングで自然発生した雪崩のようだ。アバランチパスを避けて止まっていたつもりだが、自分の真上の樹林内で停止した雪崩を見るとさすがにヒヤッとした。

もう一度登り返すときに確認すると、雪崩を誘発したのは、稜線直下の急斜面から雪が崩れ落ちた衝撃のようだ。はっきりとした破断面はなく、比較的大きなスラフが樹林内を流れ落ちていた。過去にはこの樹林内を登り返して、まさにスラフが生じたあたりを滑ったこともあり、2本目は同じ場所を登り返して滑ることも検討していたので、運が悪ければこの雪崩に巻き込まれていたところだ。自分たちが誘発する雪崩だけではなく、自然発生の雪崩にも警戒する必要を強く感じた。

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2本目の登り返しはトレースが締まっているので、1本目と比べてはるかに楽だ。これならシューでも問題ない。とはいえ、肩から先は滑りトレースだけだったので、結局シューでは沈む。腿ラッセルに苦戦していると、左足のパウダースカートに違和感があった。探ってみると、なんと中にiPhoneが入っていた!

落としたと思ったiPhoneは、ビブに受け止められて、そのままビブの内側と身体との間を滑り落ちて、左足のパウダースカートに引っかかっていたようだ。もちろん冷えて電源は落ちていたものの、予備バッテリーを接続して復活。森ガールちゃんに話すとさすがに驚いていたけど、一緒にラッキーな出来事を喜んでくれた。自然発生雪崩に巻き込まれることもなく、つくづく今年の運を使い果たした思いだ。

それはともかく、シューのラッセルは辛くて森ガールちゃんに交代してもらい、ピークを目指す。msrnが遅れているので雪庇の手前で待っていると、時間がかかるから先に帰るように連絡があった。そんな馬鹿なことができるはずもなく、天気もいいのでピークでのんびりみんなで休憩。30分くらいしてmsrnが到着した。

この日はシールに付きやすい雪だったようで、何度も滑って転んで、開き直って下からラッセルで登ってきたらしい。アホだなぁ、と思いつつも、シールで登ってないので下手なことは言えないので黙っておく。

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お帰りコースは思いのほかヤビーでスリリング。予想以上に雪質もよくて、密林の割に楽しめた。トラバースラインに合流する直前、森ガールちゃんが沢に隠れていた潅木に足を取られて転んでいた。aya4さんと無事救出して、怪我もなくてホッとした。BCなので油断は禁物だ。

珍しく行動食をすべて食べてしまい、車に戻るとかなりの空腹。温泉は止めて昼食ということでカラバトカリーを目指す。用事がある森ガールちゃんとは別れて3人でカレーを食べて、aya4さんを家まで送り届けてからイオンに買い物に寄ってやっと帰宅。背中の痛みが再発したようでイマイチ調子が悪いので、風呂に入ってから動画の編集だけして寝た。

昨シーズンと同じ2月11日にシーズンベスト更新。この日でまた満足してしまった。あとは消化試合かな。ばんけいの12時間券は本気で消化しなきゃいけないけどw

写真は森ガールちゃんがたくさん撮ってくれた。aya4さんも動画を撮ってくれたのでキャプチャ。二人とも39。

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