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ロープの向こう側

日本雪崩ネットワーク(JAN)から雪崩も含めたバックカントリー(ロープの向こう側)の啓発キャンペーンが始まったようだけど、せっかちな自分には読むのが辛かったので、見出しをまとめてみた。

  1. 樹木の周囲

    ツリー脇のパウダーに当て込むと自然が造った落とし穴にはまった。
    樹木の周囲にできる穴の危険に気づいていますか?

  2. 深雪での行動

    お気に入りのファットスキーが深雪に消えた。ツボ足になると2mも登り返せなかった。
    底のないような深雪は身動きができなくなります。

  3. 立木等との衝突

    木は、動かない。動くのは、あなた。木は、硬く、骨は弱い。
    木は致命的な外傷の原因です。

  4. 捜索活動

    20人で20時間 vs. 1人で5分。
    プローブによる埋没者の捜索活動は過酷です。

  5. すぐに発見できない場合

    一月、ビーコンなしで友人が雪崩に埋まった。彼が発見されたとき、街では桜が咲いていた。
    残された人が費やす時間への想像力を。

  6. 死因は窒息

    90%が空気なのに窒息するなんて…。
    雪崩でなくとも雪に埋もれて窒息死します。

  7. 声は届かない

    転んで膝を痛めた。助けを求めて叫んでみたけれど、返ってきたのは、風の音だけだった。
    人の声は遠くまで届きません。

  8. 先の見えない斜面

    見えない先に何があるかわからない。スノーボードは急には止まれない。
    斜面の変わり目に注意

  9. 雪の下の危険要素

    綺麗な花には棘がある。美しいノートラックの斜面もシーズン始めは地雷がいっぱい。
    積雪の下にはいろいろな危険要素が隠れています。

  10. 地形の危険

    ナチュラルパイプの沢底で止まったら、水温2℃の川で泳ぐことになった。
    沢状地形の危険に気づいていますか?

上から順に全部読むのがだるかったので見出しだけをピックアップしてみたけど、当然ピックアップする方が大変だったw とはいえ、おそらくJANの意図に反してナンバリングしてみたが、全部で10項目。危険が多いと思うか少ないと思うか。

項目の詳細を読んでていて気付いたのは、明確な対策が示されているものとそうでないものが混在していること。例えば、「1.樹木の周囲」には「対策として大事なことは、……」とあるのに対して、次の「2.深雪での行動」では注意喚起のみ。下着の材質についての言及はあるので、そこからは綿製の下着は避けるという対策くらいしか読み取れない。実際には、解放機構のあるバインディングでは流れ止めの紐をスキーブレーキと併用している人もいるけれど、対策として示していないのは、雪崩に巻き込まれた際にアンカーとなりうることを懸念してのことだろうか。JANだけに。

上から順に項目を見ていくと、1.は今シーズン初めて危険を感じた。当て込んだわけではないけど、ツリーホール、しかも下には川という状況で、穴が広かったから良かったものの、変な落ち方をすると怖いと感じた。さすがに、挿絵のように頭から落ちたりはしないと思うけどw

2.のようにスキーがはずれて埋まって見えなくなったことも幸いない。旭岳のような雪が軽くて深雪の中でスキーが埋まったり流れたりしそうなところでは、リーシュコードを取り付けていた気がする。テレマークでも一応、リーシュ付けてるし。

ツリーランが好きなので3.の立木には注意してヘルメットは被るようになったけど、大切だと分かっていても、「コントロールしたスピードで滑走する」のはなかなか難しい。スピード出したくても我慢かなぁw 山で「転倒しないこと」はもっともだけど、転倒しないよりも上手く転倒する方が怪我にならない場合もある。転倒しないように無理すると、よりひどい転倒になったり怪我が起きやすかったりするし。

山ではビーコン持ってない人とは一緒に滑らないけど、ゾンデーレンの不毛さは講習で体験してるので、ビーコン持ってない人が埋まってても見て見ぬ振りで通り過ぎるだろうなw

7.については、声が届く範囲は風の影響をかなり受けるけど、少なくとも目の届く範囲で滑るのが理想的だろう。以前は撮影の都合もあって当然のようにそうしていた。視界が悪いときや複雑な地形で無線機に頼るのは危険だ。

8.の先の見えない斜面は確かに怖い。晴れているならまだしも、視界が悪いと錯覚も生じる。ノールだと思ったのが雪庇で、そのまま落ちたこともある。幸いそれほど高さがなかったからよかったものの、落ちてスキーのトップが刺さって両足解放して前に吹っ飛んだ。怪我がなかったからよかったが、危なかったと思う。

ハイマツに引っかかるのは9.の中でも代表的なものだろう。膝などを捻って病院送りになる可能性が高い。シーズン始めは岩が出ていて板が傷つくこともあるし、もう焦って滑りには行かなくなった。

用語を整理しているのも注目だ。Mikioジャーナルで阿部幹雄さんは旭岳のスキーコースはスキー場ではなくバックカントリーだ、というようなことを話していたが、スキーコースがあるのはやはりスキー場であろう。コース外だらけのスキー場。立入禁止区域だらけのスキー場。当然、裏盤は山岳エリアでありバックカントリーだ。去年末の雪崩事故騒動もあり、最近は外人が目の敵にされるが、彼らは装備が充実している。むしろ、以前から空身でバックカントリーを滑りに来るDQNスノーボーダーの方が問題だ。しかも、そういうのにかぎって女といちゃいちゃ楽しそうに滑っている。死ねばいいのにw

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