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死の呪い

今年も講演会「雪崩から身を守るために」へ午後から行ってきた。

午前中はバフンの会場へ嫁を連れて行った(痛板を搬入した)り、家事をさせられたりで、残念ながら阿部幹雄さんや榊原さんの話を聞きには行けなかった。ヘリのレスキューは前に見たことがあるので、バフンの準備もだいたい終わった頃家を出かけようと時計を見ると、ちょうど13時半くらいで、会場には午後の講演が始まる時間には着けそうだった。

会場へ行くと榊原さんがいて、アルペンボード2本でスキーしているニセコの人の話を聞いたので、団長さんのテポドン2号のことを紹介したけど、意外にも榊原さんは知らないようだった。団長さんが有名なのはキロロ界隈や2ちゃんに限ってなのかもしれないw

何年か前のレスキューの人の話がよかったと聞いていたので講演に期待していたけど、それほど面白い話は聞けなかった。ヘリのレスキューとどう関わっていいか具体的な話がないので、これだとただ話を聞くだけで終わってしまって、単なる救助隊の紹介だったように感じた。時間が短くなってしまったので仕方なかったのかもしれないけど。

一方、最後の藤原さんの講演は面白かった。はじめに上映された映像からすごい。大砲をバンバン打ちまくって雪崩を誘発していた。カシミールか?とでも思ったほど。

藤原さんは日本からカナダへ渡ったスキーバム?から、今や雪崩レスキューのエキスパートとなって、3年前からようやくガイド業も向こうで始めた人らしい。そんな日本の外にいる人の日本に対する考えが新鮮だった。カナダと北海道は気候風土や価値観が似ているから、北海道もカナダのように雪崩事故防止に取り組めるようになる可能性がある、というのはかなり乱暴だと思うけど、今のままではスタッフとして取り組んでいる人のボランティアで自分を犠牲にしているように思えるので、やっぱり日本にもちゃんとした組織ができた方がいいように思う。

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そのカナダでさえ、これからの雪崩防災について課題がいろいろあるそうで、より高度な教育や最新の技術については、全体が進歩に着いていく苦労が感じられる。「『雪崩学決定版』なんてのはない」と聞いたことが思い出される。久しぶりに講習を受けて、新しい技術と情報を取り入れた方がいい頃かもしれない。

講演の後半では、雪崩エアバッグの実演もあった。Voltairの投稿ですでに書いた通り、5機種のうち2機種がうまくエアバッグが膨らまないという驚愕のデモンストレーションだったw といっても、まったく作動しなかったわけではないのでまだマシだけど。

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講演会の最後までいることになったので、阿部幹雄さんの閉会の挨拶を聞くことができた。毎回のように「これからも雪崩で人は死ぬでしょう」という、挨拶というよりは死の呪いをかけられた気分だ。それにもかかわらず、挨拶の最後には「最大のミッションは生きて帰ることです」と、涼しい顔で言ってのける。ジャーナリストというよりも思想家、宗教家と言った方が相応しいような気がしてしまった。

雪崩エアバッグのアンケートの抽選では安定の残念賞。バフンの会場設営もあるので、17時半には会場を去る。

今年の講演会は参加者が少なかった。会場は空席が圧倒的に多かったし、知ってる人にあまり会わなかった。やっぱり10月はまだみんな他所で遊んでいるのだろう。天気がよかったし。自分だってバフンの準備がなければ、紅葉狩りにでも行きたかったくらいだ。そのバフンだって参加者が少なかったし、雪山イベントの開催時期を選ぶなら11月はじめがベストなんだろうなぁ。

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