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Gentem Chopstickの原点

ニセコから太郎さんが来るらしいので、またもやサッポロッジへ行ってきた。

Gentemstickの太郎さんは、板を作って滑るだけではなく、最近、写真集を出して写真展もやっていたようだ。写真展には残念ながら行きそびれたけど、スライドショーが観れるということで、TAJナイトから1週間も経たずにまたサッポロッジへ行くことにした。それにしても、今月だけでもう3回も行ってるなぁ。

チカホへ入った途端、どこからともなくミクの歌声が聞こえてきた。気になってあたりを見渡してみると、ミクの可愛らしいポスターが貼ってある。どうやら赤い羽根共同募金のイベントが開催されていたようだ。土曜日までの3日間らしい。

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歩いていてニット帽を落としてなくしたのに気づいてショックだった。すすきの駅から外へ出ると綿雪が次々と降ってきて、沈んだ気持ちに追い打ちをかける。いつもならウキウキするところなのに。

イベントスタート20分前くらいに会場に着いたけど、まだ準備中の様子だ。料金を支払って、クラシックを1杯注文。料理は食べ放題(早い者勝ち)らしいので、ここぞとばかりに皿にグラタンとラザニア?、フランスパンにディップを乗せて、イスまで持って行ってがっついた。せっかく美味いし元を取ろうとおかわりしたので、食べ過ぎで気持ち悪い。

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肝心のイベントはなかなか始まらない。太郎さんはすでに来ていて、奈良さんも山帰りの格好で戻ってきていたけど、天気が悪いからスタートを30分くらい遅らせているそうだ。さらに時間が経ってもプロジェクターのトラブルらしく、結局20時になってようやくトーク&スライドショーが始まった。

写真展で展示してる写真はほんの数枚で、他はそれらの写真のバックグラウンドを紹介する目的で、Snowboardingなどの雑誌の紙面を手でめくってスマホで撮影した写真を映し出すだけだった。内容は興味深かったけど、スライドショーと銘打っていて、これはどうなんだろうという気はしたけど、さすがにファミリーから不満の声は上がるはずもなかった。でも、写真は超テキトーだけど内容は意外と面白い。

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太郎さんが板を作るようになる前、滑り手として活躍していた頃の紹介から始まった。雑誌には会場にも来ているゲンテンファミリーのライダーたちが登場する。海外はもちろん国内のあちこちでも滑っていたようで、「なんでニセコへ来たのか?」という奈良さんの質問への答えは、当時は太郎さんが滑る毎にその後スキー場がスノーボード禁止にしてしまうとかで、流れ流れてニセコへ来たと苦笑いしながら話していた。

休憩をはさんで奈良さんとの「マッキンリー登頂滑走秘話」へ移った。なまら癖-Xのマッキンリーの話は、以前、タケさんのイベントで聞いたことがあったような気がする。でも、今回の奈良さんの話は初めてで、確かに秘話だった。それは、この遠征で奈良さんが使ったのが、太郎さんが自らが初めて作ったスプリットボードだったということだ。

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たまたま遠征前に秀岳荘で二人は出会い、奈良さんがスプリットボードで行きたくて相談したところ、「ないなら作ればいいんだよ」と割って作ったのが、最初のスプリットボードだったらしい。スプリットボードはNitroからしか出ておらず、しかもハードブーツでしか乗れないものだった当時にもかかわらず、太郎さんにはスプリットボードのイメージがすでにあって、それを形にしただけなのだとか。

スキーと同じとはいかなくても、スノーシューよりもスプリットボードの方が少しはクレバスに落ち辛いからというのが、奈良さんがスプリットボードでマッキンリーへ行った理由らしいけど、登攀と防寒の目的でブーツはベガであったため、滑落して雪崩に流されて死に目に遭ったそうだ。踠いている時にたまたま刺さったテールで身体が止まり、九死に一生を得たらしい。そして、華々しいファーストディセントの記録を残した。ちなみに、スプリットボードにカスタマイズされたのはマックスフォースだったようだ。

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奈良さんの愉快なトークの後、もう一度休憩をはさんで太郎さんの後半。チェアスノーボーダーの辰己博実 さんの板の開発について、会場に来ていた本人と一緒に紹介してくれた。辰巳さんは初めはチェアスキーを始めたそうだが、元々スノーボーダーだったため、思い描いたラインとチェアスキーで実際に滑れるラインが一致しないジレンマに陥っていたそうだ。そこで、奈良さんのスプリットボードと同じように、太郎さんの出番となったらしい。

チェアスキーのスキーをファットスキーに変えても、元のスノーボードの滑りには届かなかったらしい。そこで、スキーをスノーボードに変えることになる。ベースの板はインポッシブルとのことだけど、スノーボードが左右の足2点で板に乗るのに対して、チェアスキーは1点で乗ることになるので、その調整が難しいらしい。重量がある分普通より板がたわんで面白いそうで、辰巳さんは太郎さんにチェアスノーボードをしてみるよう勧めていた。それくらい面白いらしい。でも、会場からの「横を向いて滑ったら」というような声には笑っていた。

他にも、会場へは“オーム”さんが来ていて、彼との板の開発にも触れていた。彼の滑りには柔らかい板が向いているそうだけど、柔らかいと壊れやすくて5年以上も開発を続けているらしい。太郎さんは「壊れてもいいなら」と、欲しい人には乗ってみて欲しいほどいい板のようだ。

“オレンジマン ”も会場に来ていて、インポッシブルに乗る理由を太郎さんに聞かれて「楽だから」と答えて会場の笑いを誘っていた。横乗でありながら、周りの人たちとは一風変わった様子の人で、本気で悟りを開いちゃってるのかと思ったほどだ。弟子を取ったのかもう一人オレンジマンがいたけど、この人柄というかオーラにはさらに多くのオレンジマンが生まれそうな予感がした。

Gentemstickの板には驚くほどたくさんの種類がある。 きっと、こうしてライダーの滑りと要望に合わせて板を作るのが、太郎さんがやっていることなのだろう。Gentemstickというブランドの商品リストに載った板を売ることではなく、サーフボードをシェイプするようにスノーボードを1枚1枚作っているような印象を受けた。実際は知らないけど。

ライダーではない一般庶民は、オーダーメイドの板ではなく、各ライダーに合わせて作られた板の中から自分に合ったもの、気に入ったものを選んでいるのが現状だろう。太郎さんはコンディションに合わせて板を選べばいいというようなことを話していたけど、庶民には板を何本もそろえる余裕はない。特に、ゲンテンは。

マックスフォースとかマウンテンレーサー、インポッシブル、ビッグフィッシュ、マンタレイ等々、ゲンテンの板の名前がちょくちょく出てきていたけど、会場の人たちはみんなゲンテンファミリーなのか、その名前を聞いてすぐに分かるようだ。誰が乗っている板なのかも。ベクター信者の集まりに行き始めた頃感じた気持ち悪さを思い出しつつも、これこそ宗教の醍醐味だと思う。そもそも自分ではゲンテンに乗ってないので余計に馴染みづらいし、アウェイ感ハンパない。30人近く集まっていて誰一人知らなかったし、話しかけられる雰囲気でもなく、ファミリーの写真展の打ち上げに間違って来てしまった印象だった。

それに、嫌だったのは予想通り会場がタバコ臭くなったこと。どうして横乗には喫煙者が多いのだろう。タバコ臭いと怒られるので、帰宅したら着替えてすぐにシャワーを浴びた。スノーボーダーもタバコさえ吸わなければいい人が多いのに残念だ。

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