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i-stop

ネーミングはアップルっぽくてアレだけど、マツダのアイドリングストップシステムはかなりまともな機能だった。

最近の車はとりあえずアイドリングストップで燃費を稼いでるように感じるし、ヨーロッパではそもそもアイドリングが法律で禁止されているらしい。マツダも同じなのかと思ってたら、そんなことはなかった。

フィアットプントにも一応、START&STOPというアイドリングストップシステムが付いていた。確かに、このシステムが作動すると燃費は向上するのだけど、どうしようもなく不快だった。システムが作動してエンジンが停止すると、エアコンが切れる。冬場はそれほど気にならないけど、夏場はすぐに生温い外気が入ってきて気持ち悪い。

これくらいならまだいいけれど、一番酷いのは、いったん止まったエンジンを再始動するのに3秒くらいかかることだ。ブレーキから足を離したり、シフトを操作するとエンジンが再始動するのだけど、3秒もかかったら運転のリズムが大きく狂う。駐車場で切り返すのときまでエンジンが止まるのでウザい。交差点の右折待ちで作動しようものなら、急いでエンジンを再始動しておくに限る。

最悪なのは、上り坂で停止したときだ。プントをはじめ、500、パンダはシングルクラッチのセミオートなので、AT特有のクリープ現象がない。ブレーキペダルを踏まないと前に進む普通のATの国産車とは挙動が異なり、ニュートラルの状態になっている。つまり、上り坂ではブレーキペダルから足を離した途端に車が下がるということ。

このシングルクラッチとSTART&STOPが組み合わさると、上り坂でいったん停止してエンジンが停止して、発進するときにブレーキペダルからアクセルペダルに足を移してエンジンがかかるまでの3秒の間に車がどんどん下がっていくことになる。エンジンがかかるとようやくエンジンから駆動力がタイヤに伝わるのだけど、もしも後ろに車がいたら衝突している。単独だったとしても、後ろへ向かって動き始めている車を前に動かすのだから、止まっているときよりも負荷が大きい。しかも、たいていはこの状況に焦るので、アクセルをかなり踏み込んでいるので急発進になる。路面が凍っていたらスリップ間違いなし。

結局、シングルクラッチはAT限定免許でも運転はできるが、「坂道発進」というMTの技術が必要になる。つまり、サイドブレーキを併用した発進をしなければ、上り坂の凍結路面で安全に車を発進されることができない。

サイドブレーキをかけておけば、ブレーキペダルから足を離しても、もちろん車は後ろに下がらない。3秒かかってもエンジンはかかるので、アクセルペダルを少しずつ踏み込みながら、サイドブレーキを少しずつ上げていく。すると、車は後ろに下がらずに発進できる。まさに、MTの坂道発進だ。

話が逸れてすっかりFIATのアイドリングストップの話になってしまったけれど、この酷いSTART&STOPの印象があるので、マツダのi-stopが快適すぎる。スバルのアイドリングストップも、代車で乗ったインプレッサで体験した。さすがに、フィアットのように再始動に3秒もかからず、普通に運転するのにほとんど気にならない。ブレーキペダルから足を離したときに「エンジン止まってたんだ」って感じるくらい。

でも、i-stopの快適さはその先を行っていた。アイドリングストップの作動をブレーキペダルの操作だけで簡単にコントロールできることに気づいた。実は、i-stopは車が止まっても作動しない。ブレーキペダルが強く踏まれて初めて作動する。だから、ゆっくり減速する程度の踏み方のままではエンジンは停止しない。踏み増しして初めてi-stopが作動してエンジンが止まる。

IMG_1319

例えば、交差点の右折待ちでアイドリングストップしたくないときなんかに便利だ。i-stopのエンジン再始動は0.35秒らしいので、エンジンが止まってもそれほど発進時に違和感はないのだけど、エンジンを止める必要がないなら止めたくない。それを自分の意思で決定できるところに、「Be a driver.」の精神が感じられた。

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