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平成30年北海道胆振東部地震

平成最後の夏wに起きた今回の地震がこう命名されたらしいけど、長すぎるので、とりあえず「きたぶり」と4文字に略したいw

札幌は5日未明に台風21号による強風に襲われ、朝、は街路樹がバタバタと倒れているのを片付けている途中で、中央分離帯の木が倒れた交差点が通行止めになっていて、大渋滞も発生していた。昼間も事務所の裏の公園からチェンソーの音が聞こえてきて、倒れた木の撤去をしていたり、珍しく被害が広がった台風だった。それでも大阪のような大惨事にはなっておらず、日常が続いていた。

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ところが、その翌日、6日未明、宮の沢の母のマンションで地震に襲われた。鉄筋コンクリート造5階建の4階。ベッドで寝ていたのだけど、携帯電話の警報とほぼ同時にこれまで体験したことがない強い揺れで目を覚ました。揺れはしばらく続いたけれど、幸い、本棚が倒れてくることもなかったので、地震の情報を得ようとリビングへ行ったけれど、照明もテレビも点かない。携帯電話の電波は繋がるようなので調べてみると、厚真で震度6、札幌でも宮の沢の辺りで震度4だと分かった。辺りは停電で真っ暗。

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父もmsrnも無事だと確認もとれ、少し安心してトイレでおしっこしたのだけど、水を流したら給水されていない。どうやら断水しているようだ。余震が繰り返しているので、暗い中2時間くらいiPhoneの画面を覗き込んでいたけど、さすがに眠くなってきたので、もう起きていても仕方ないと思ってベッドに戻った。余震のたびに目を覚ましながらも、朝まで一眠りできた。

起きてから冷蔵庫の傷みやすいものを選んで朝食にする。ガスは使えたので、土鍋でご飯を炊いて醤油に漬けてあった鶏肉を焼いた。停電でレンジファンは動かないので、窓を開けて換気は確保した。停電がどのくらい続くか分からないので、冷蔵庫の中に残っていた飲みかけのペットボトルのお茶がありがたい。水が貴重なので食後もちゃんと歯磨きはせずに歯間ブラシだけで済ませた。

窓から隣の家が見えて、水が使えるのが分かった。マンションの断水は停電でポンプが動かないのが原因らしい。札幌市による給水の情報を見つけたけれど、一番近い会場でも歩いて20分くらいかかりそうだった。一番の問題はトイレが使えないことなので、とりあえず、近所の様子を偵察しに行った。

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信号ももちろん点いていない。車は交差点で徐行して、それなりに走っていたけれど、危ないので自分で運転する気にはならない。近所のツルハには100人以上の列ができていた。当面の食料やiPhoneのバッテリーはなんとかなりそうなので、並ばずに公園を見に行くと、幸い、水飲み場に人が集まって汲みに来ているのが見つかった。この距離なら水を歩いて運ぶことは問題ない。

家に戻ってありったけのペットボトルをザックに入れて公園へ行った。自分の前の人が汲んでいる途中で水の出が悪くなって少し焦ったけど、無事に5Lくらいは水を確保することができた。家に戻ってトイレの水を流すとあっという間になくなってしまったので、もう一度、今度はバケツも持って水を汲みに行った。まさか、ホームレスになる前に公園へ水を汲みに来ることになろうとはw 電気がなくても水もガスも使えるので、あるもので調理はできるようになり、昼食にはホットケーキを食べた。

電気がないのでiPhoneのバッテリーが心配だ。MacBook Proのバッテリーから数回は充電できるけど、防災ラジオに使っていた乾電池がいつまで保つか。2年前に亡くなったグランマへの誕生日プレゼントとして買った防災ラジオには充電用の手回しハンドルが付いているけれど、ママンがずいぶん前に壊してしまっている。ハンドルを見つけてもらってガムテープで応急処置したけれど、回しているうちにはずれてしまう。ビスで強引に留めると、ようやく充電できるようになったのでグルグルと回しまくっていると、もっと致命的に壊れてしまった。防災ラジオではもうiPhoneの充電もできないし、乾電池でしか使えなくなってしまった。

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暗くなったら寝るだけなので、明るいうちに再び水を汲みに行った。夕食は朝炊いたご飯の残りと魚を焼いて食べる。灯りにはロウソクを使って、キャンドルナイトになった。外は街灯も点いていないので、札幌には珍しいきれいな星空だった。

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電話もネットも繋がらなくなって、起きていても仕方ないので、19時すぎにはリビングに敷いた布団に横になった。ベッドはもっと大きな地震が来たら本棚が上に倒れる心配があるので、リビングで寝ることにした。数時間おきに余震があるので、その度に目が覚める。

今度はiPhoneに通電した振動と家の中の家電に通電した音で目覚めた。どうやら停電が解消されたらしい。日付が変わる前だった。自宅のWi-Fiも復活してネットに繋がるようになったので、しばらく情報収集をしていた。思ったとおり、地震による物理的な被害は、停電とちがって全域には広がっていない。震源地付近と液状化の被害が出た地域に限定的なものだと分かった。そうしてるうちに眠くなったので、ちょっとホッとして横になるといつのまにか眠りについていた。

朝起きてテレビをつけた。電気が戻ると日常が戻ったように感じるけれど、テレビの画面には非日常が映し出されている。落ち着いて映像を観れるようになると、胆振地方の土砂崩れ被害の大きさに驚いた。ともかく、食べるものはあるので、再び朝食にホットケーキを食べた。停電が各地で続いているせいか、電話は繋がらない。

昼食はペペロンチーノを作って食べる。コンビニやスーパーには行列ができていると聞くけれど、家に食べ物があったのはラッキーだった。ほとんど普段通りに食事できるのはありがたい。他所の地域の友達からも続々と停電解消の知らせが届く一方、まだ停電でスマホの充電に苦労している声も聞こえる。

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こんなときに余計な電気は使わない方がいいので、適当にアニメの消化と夕食を済ませたら、また早々と寝ることにした。夜中に大き目の余震があって一度目を覚ましたけれど、翌朝、部屋が薄明るくなるまで久しぶりにぐっすり眠ることができた。アニメ観れたからかなw

そんなわけで、地震から2日経った今朝も、慌ててスーパーへ並びに行くこともなく、世の中がもう少し落ち着くのを待って過ごしている。こんな状況でもそれほど焦らないのは、アウトドア、雪山での行動に慣れているからだろう。深刻な事態でないのは確かだけど、なんとかなるとゆったりと構えていられるのは、こういうときに役立つとは思った。ともかく、みんな早く日常に戻れることを願う。

ただ、今回のきたぶりにはいろいろと考えさせられた。東日本大地震のときとちがって、震災の当事者となったことは、災害対策に何が必要かを具体的に意識させることになった。今後、少しずつ整理していきたいと思う。

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