太宰治はなぜうける?

ちょっと前に太宰治の特集番組を見たと思ったのに、また今週、別の番組がやっていた。

若者のブログの文体に似ているらしい。で、自分のブログをざっと見ると、全然若者のブログっぽくない。基本的に、句読点の多い長い文章は嫌い。というか、そういう教育を受けたらそうなったわけだけど、30代のオヤジを実感。時代の空気に違和感をおぼえたことは共通してると思ったのに。

ただ、この番組を見ただけでは、巧みな一人称語りがどうやって生まれたかは分からない。口述筆記で妻に手伝ってもらっていたとは、太宰文学を読んでいる人も実は知らなかったんじゃないだろうか。

斜陽 (新潮文庫)Book斜陽 (新潮文庫)

著者:太宰 治
販売元:新潮社
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太宰の作品は、絶望の中にも生きる希望を捨てないところがいいのだとか。ちなみに、他の番組で、自殺しないために二つのことに気をつけるといいと言っていた。一つ目は、弱音を吐く。二つ目は、最悪の気持ちのときに重要な決断をしない。一応、覚えておこう。まあ、弱音以外吐いたことがないけど。

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北海道山菜図鑑

今年こそは山菜を採ろうと思い、ついに買ってしまった。

北海道山菜図鑑 (Alice field library)Book北海道山菜図鑑 (Alice field library)

著者:小林 隆正,久保 秀樹,佐藤 孝夫
販売元:亜璃西社
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山菜といっても酒飲みじゃないので、あまり灰汁の強いのは苦手。ウドですら好きじゃない。普通に食べるのは、フキ、タケノコ(ネマガリダケ)、ワラビ、ギョウジャニンニク、タラの芽くらいかな。

この本を読んで驚くのは、夏山に登って写真に撮っていたきれいな花も、春には山菜として食べれるものが意外に多いということ。とはいえ、あんなにきれいな花を咲かすものを、食べるために摘み取ってしまう気にはならない。オオウバユリはアイヌもよく食べたって言っていたっけ。

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NISEKO SNOWSURFIN'

先月11月は、宮古に長野と、珍しく飛行機に乗る機会が多かった。ニ度乗ることになったANAでは、今回初めて機内誌を持ち帰って来た。というのは、「NISEKO SNOWSURFIN'」という特集があったからだ。

見出しにはこうある。

北海道、ニセコ。この地域に降る極上のパウダースノーとバックカントリー(山岳スキー)立地条件などが重なり、あるひとつの概念がここに根付いている。「スノーサーフィン」——それは自然条件を究極に生かした、自然と人間の調和を追求した「雪上サーフィン」だ。

宮古から札幌へ帰る飛行機の中でこの特集を読んだときには、複雑な気持ちだった。貧しいけれどゆっくりと時間が流れていく宮古を離れる寂しさと、極上のパウダーが待つ北海道へ戻る嬉しさ。けれども、スノーボーダーが雪面に残したラインを見ると、思わずため息が出る。ただ、この特集には、なぜかパウダーの写真は少ない。rip (Tomonori Tanaka)というフォトグラファーが写真と文章の両方を担当しているようだけど、めくったページを期待させる見出しの言葉に反して、粉中毒の症状があまり刺激されなかった。滑走シーンの写真はあっても、パウダーじゃない。そんな写真が続いて、最後はサーフィンの写真だった。

スノーサーフボードブランドgenten stickを営む玉井太郎という人が紹介されていた。冬、朝3時にニセコを出発して、寒い中サーフィンするらしい。マニアが作ったマニアのための板。高いわけだ。頭の中がホワイトアウトして、思考から解放され、体が本能的に動く〝無〟の境地を自分は感じているだろうか。

最近は、パウダーの魅力を宣伝するばかりでなく、危険性についても言及する記事が多い。ここでも、必要な情報を徹底的に調べあげ、体とイメージのトレーニングをし、あらゆるリスクを推定して斜面に向う。とか、誰にでもある自分なりのリスク。天気、風向き、温度、ルートなど変化する自然やリスクへの対応策。それを考えるプロセスを楽しむことが重要で、遂行するのはただの結果だ。などというように、バックカントリーがお手軽ではないんだというメッセージを送っている。

昨日から札幌にも待望の雪が降った。雪が降るのはよくても、今朝は雷鳴で目覚めるという冬には珍しい経験をするほど、天気が荒れすぎな気がする。次の山行に向けて、情報を調べ上げよう。

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伊良部島へ

宮古島旅行の2晩目の宿は、伊良部島のゲストハウス「びらふやー」。平良港でJALのおばちゃんの愚痴を聞いてから、高速船のスーパーライナーはやてで伊良部島へ渡った。デッキからは、建設中の伊良部大橋が遠くに見えた。橋が完成すると、いずれこの連絡船もなくなるのだろう。

伊良部島へは10分程度と思った以上に早く着いた。港へは「びらふやー」の雷太さんが車で迎えに来てくれたので、ガンちゃんのチャリも一緒に連れて行ってもらった。

「びらふやー」には、自分たちの他に2組ほど客がいた。しばらくそこで話をした後、18時くらいにタクシーを呼んでもらって、そのままガンちゃんの友だちのともさんのところへ行った。そこからともさんの車に乗せてもらって、夕食を食べに行った。というのも、3人とも酒は飲めないので、居酒屋に行ってひらすら烏龍茶を飲み続けた。

2次元+魔法使い×2のすごい取り合わせで、酒を一滴も飲まずに喪の世界について語り続けるというすごい時間だった。チャンプルーなどの夕食を一通り食べ終わったら、酒を全く注文しない金にならない客にも、ちゃんとお茶を持って来てくれるいい店だった。けれども、店の名前を思い出せない。

とりあえず、電波男を読まなきゃいけないと思った。

電波男 (講談社文庫)Book電波男 (講談社文庫)

著者:本田 透
販売元:講談社
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帰りはともさんに「びらふやー」まで送ってもらった。シャワーを使わせてもらい、汗を流してからベッドに入ったのだけど、なかなか寝れない。暑くて扇風機を付けているけれど、そのせいかなんなのか眠りが浅い。しかも、烏龍茶を飲み過ぎたせいなのか、目が覚める度にトイレに行きたくなる。年寄りのように夜中に何度もトイレに通い、2日続けて寝不足気味だった。

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キッカーで360まわれる人とまわれない人

FreeStyleSki Magazineに攻撃的な見出しが載っていた。もちろん立ち読み。

一体何が違うのか?興味を引かれたので、読んでみた。でも、中身はむしろ超基礎ハウツーであって、どこがまずいとまわれないのかというようなことは書いていなかった。がっかり。しかも、超基礎ハウツーという割には、棒360も書いていない。どうせなら、みんなこっちを読もう。

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危険な店員

とあるスーパーの中にある本屋でのこと。本棚から商品を手に取り、レジへ向かった。前の客が支払いを終えたので商品を渡すと、店員は「のだめ、420円になります」っと、いきなりなぜか商品名まで読み上げた。

のだめカンタービレ #21 (21) (講談社コミックスキス)Bookのだめカンタービレ #21 (21) (講談社コミックスキス)

著者:二ノ宮 知子
販売元:講談社
発売日:2008/08/11
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別に「のだめ」を買ったからって恥ずかしいというわけじゃないけれど、これがH本だったら彼女はどうするんだ?食料品売場のレジで、「長ネギ、58円」とかって言うのはいいだろうけど、本屋はちょっとまずいんじゃないの?スーパーが一斉にレジ袋廃止を訴えているにもかかわらず、本屋じゃ相変わらず不透明で何を買ってもバレないレジ袋をくれてプライバシーを保護してくれているのに。

食料品売場のレジに一人置いて来たグランマが心配だったので、H本を買って反応を見るのはさすがに止めた。

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08/6/1 尻別岳

尻別岳といってもさすがに雪は残っていないので、もちろん今回は夏山登山。予報は雨だったけれど朝降っていなかったので、S木くんに家まで迎えに来てもらって7時には札幌を出発した。今回初登山のS木くんの友だち、えんまめさんも一緒の3人がメンバーだった。話を聞くと、えんまめさんが前日にゴアテックスの登山靴やカッパを買って気合いが入っていて、雨天決行になったらしかった。

定山渓を通り過ぎて中山峠の上り坂にさしかかると、だんだん雲行きが怪しくなって来た。雨が降ってはいないものの、ガスっていて車の窓が濡れる。空もどんよりとしていて、峠を越えても予想通り羊蹄山は見えなかった。喜茂別のちょっと手前を走っているときには、しばらく青空からの陽射しがあったけれど、セイコーマートで買い物をしている間に青空はだんだん離れて行ってしまった。目指す尻別岳の頭は、残念ながら低い雨雲の中にすっぽりと隠れていた。

国道276号線との交差点を過ぎてから、道路脇に物々しい警察車両が目に入った。路肩には「検問中」の標識と警察官が立っている。サミットのせいか、ここら辺もずいぶん物騒になったものだ。サミットが終わるまでは、国道230号線は走りたくないと思った。

登山口への林道がよく分からなかったので、間違って道道66号線を真狩に向かって走ってしまった。地図を確認してみると、もう1本山沿いに道路があるので、国道の側まで引き返してからその道路に曲がった。アップダウンとカーブが続く道路をしばらく進み、長い直線になってから半分ほど進むと右手に登山口への標識が見えて来る。

林道の入り口にあった水たまりは雨でできたものだと思って進んだら、20 cmくらいの深いものだった。農業試験場の間を通って行く道なので、おそらく外部へ種子などが漏れないように車のタイヤを洗浄するためのものなのだろう。何も知らなかったので、ドライバーが一番焦っていた。

林道は結構長くて、かなり高いところまで登って行く。道路の状態はいいので走りやすそうだった。リフト降り場の建物を通り過ぎた当たりで、左手に留寿都コースの登山口の標識が立っている駐車スペースが現れた。車は一台も停まっておらず、先客はいないようだった。車から降りて準備していると、車が1台やって来て隣に停まった。

後から来た2人のパーティに少し遅れて、だいたい9時に登山口を出発した。登山口から薄紫色のスミレが咲いていた。スミレを眺めながら歩いていると、地面の上に渦巻きを見つけた。カタツムリは人間と違って、雨の中の方が嬉しいのだろう。

でんでんむしむしかたつむり
カタツムリ。感度とシャッタースピードの設定ミスで手ブレ。

先週の黄金山と同じように、ここでも道端にはスミレが咲いていた。よく見てみると、薄紫色の他にも白くてちょっと小さなスミレが咲いていた。


薄紫色の花がスミレ。種類はよく分からないけど。

ツボスミレ
多分、ツボスミレ。

登り坂では地面が雨で濡れてとても滑りやすいので、転ばないように慎重に進んだ。下山を考えるとちょっと心配だった。ゆるい坂を登りきってから笹薮を少し進むとちょっと視界が開ける。この辺りでルスツリゾートの方からスキー場と同じように音楽が聞こえて来て、登山の雰囲気がぶちこわされる。スキー場の方を見ると、こんな曇り空でもゴンドラが動いていた。

ルスツゴンドラ
こんな日のゴンドラに誰が乗るんだか。

笹薮の中には、スミレの他にもオオバナノエンレイソウやシラネアオイが咲いていた。

オオバナノエンレイソウ
登りではこれしか見つからなかった。

雨で濡れて下を向くシラネアオイ
シラネアオイは大きな花びらが雨で濡れると重いのか、下を向いているものばかりだった。

登山道の左側の視界が開けているところで、不意に遠くの方に青空が見えた。ニセコの方だろうか。登る山を間違えたかもしれないという後悔と、今後の天候の好転への期待が混ざる。

北には青空が
一番高い山はアンヌプリだろうか。

洞爺湖
おそらく洞爺湖。

昭和新山
雲に隠れているのが有珠山で、真ん中の尖ったのが昭和新山だと思う。

尻別岳への平坦な道を歩いて行くと、また別の花も咲いていた。

チシマフウロ
チシマフウロ。

エゾシオガマ
エゾシオガマ。

ほとんど真っすぐの登山道を歩いていると、遠くに標識が見えた。だんだん近づいて標識の文字が読めるようになると驚いた。尻別岳への道は、「登山道」ではなくて「遊歩道」だった。今日は散歩だ。しかも、道路標識のように立派な標識だった。これもサミット関連予算か?

尻別岳遊歩道

尾根の少し高くなっているところから、ルスツの国際メディアセンター(サミット終了後解体、撤去するという、どう考えてもエコとはほど遠い建造物)と尻別岳の斜面とが見渡せた。メディアセンターへ続く斜面は、滑ると気持ちよさそうだった。もちろん、雪崩による倒木もしっかりあって、木が生えていない立派な雪崩地形だった。

コル付近まで歩いて来ると、目の前に迫った尻別岳の山頂にかかっていた雲が少しずつ晴れて行くのが見えた。えんまめさんの晴れ女っぷりに感心しながら、少しテンションを上げて尻別岳山頂への急登が始まった。

尻別岳の雲が消えて行く

クルマバソウ
クルマバソウかな。


花?草?何か分からなかった。

ハクサンチドリ
ハクサンチドリは遊歩道沿いにちらちらと咲いていたけど、これが一番きれいだった。

桃色のハクサンチドリ
少し色の薄いハクサンチドリも咲いていた。土のせいだろうか?

尻別岳の急登はかなり大変だった。雨が降り出すし、風も強かった。地面は濡れていて滑りやすい。途中、一部には階段もあったけれど、ロープも張ってあるような結構荒れた道だった。遊歩道とは思えないハードな道だ。

ノウゴウイチゴ
急な坂で見つけたノウゴウイチゴの花。

急な坂を登りきると、突然目の前に霧の中からボワッと白い花が現れた。サクラのようだった。

霧に浮かび上がるサクラ

ここからの緩やかな登りは、シラネアオイが笹の間からあちこち顔を出す斜面を右手に見下ろしながら進む。風雨が強くて風上にカメラを向けられなかったので、今回は写真を撮れなかった。もうこのときは、とにかく早く山頂まで行って車に戻りたかった。

山頂には10:30に到着した。先行した2人とすれ違わなかったので、おそらく縦走なのだろう。自分たちは山頂ではたいして休まず、すぐに下山を開始した。

登頂ガッツポーズ

登頂ピースサイン

下山は向かい風だったので顔が冷たかった。ずるずると滑る下りの道を、足場を確認しながら横向きに降りた。途中、ロープにつかまって油断したのか、えんまめさんが滑って転んでしまった。幸い、怪我がないようなのでホッとした。

コルを過ぎても雨の勢いは弱まらなかった。どうやら天気は下り坂のようだった。尾根道をひたすら歩いて樹林の中へ入ってしまうと風が弱くなったのでよかったけれど、滑りやすい道の具合はたいして変わらず、下り坂では滑らないように注意した。

登りの時は拍子抜けしたルスツリゾートの音楽も、こんな天気では聞こえて来るとホッとする。最後の下り坂を笹につかまって滑り降りながらなんとかやり過ごした。しばらく歩いてようやく登山口へ戻ることができた。駐車場には車が2台増えている。到着したのは12時で、片付け始めたときにちょうどサイレンが聞こえて来た。

山頂で何も食べなかったので腹は減っていたけれど、雨と風で身体が結構冷えていたので、まず温泉に行くことにした。

新北海道の花Book新北海道の花

著者:梅沢 俊
販売元:有限中間法人 北海道大学出版会
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花を調べるにはやっぱりこれの世話になる。

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千走川温泉旅館

GW後半は家族と温泉旅行。5/5、札幌を出る渋滞には捕まりたくなかったので、7時に家を出発した。

チセヌプリの偵察をしたかったので、ニセコパノラマラインを目指す。雪秩父を過ぎて少しドキドキしながら走り続けると、五色温泉のゲートはちゃんと開いていた。そのまま走って行くと、霧で視界がかなり悪くなった。山の姿は全く見えなくて、偵察どころではなかった。ただ、道路のそばまでちゃんと雪が残っていることだけは確認できた。

岩内へ抜けて、そこから海岸線の国道をひたすら南下した。途中、寿都の道の駅で食った焼かきが美味かった。この日はとにかく風が強くて、弁慶岬では、車の外に出ると身体が風で飛ばされそうになった。駐車場で「ゴンッ」という音が聞こえたと思ったら、バイクが風で倒された音だった。海の方を見ると、カモメかウミネコが強い風を避けて岩上で休んでいた。ところが、もっと手前を見るとつり客が竿を立てている。どこにでもマニアはいるものだ。

時化の弁慶岬
弁慶岬は強風で白波が立っていた。

強風を避けるカモメたち

海岸線をそのまま走って、宿の宮内温泉を通り越して、賀老の滝へ行ってみようと思った。けれども、積雪で通行止めになっていたので、あきらめてゲートのすぐそばの千走川温泉旅館に行った。お湯も風情も期待通りで「秘湯」の雰囲気だった。ただ、露天風呂にブヨみたいな虫が多すぎた。内湯より温度の高いお湯に浸かったままブヨと格闘し続けたので、疲れた上に少し逆上せた。

ちはせ川温泉旅館

温泉から出ると、小鳥が飛んでいるのが見えるのだけど、なかなか確認できるほど近づけない。車に乗り込むと、そばに小鳥がやって来た。後から調べると、キセキレイのようだった。


名前が分からないけど、少なくともスズメよりはデカい。

キセキレイ
多分、キセキレイ。

参考文献:

北海道野鳥図鑑 (Alice field library)Book北海道野鳥図鑑 (Alice field library)


著者:河井大輔・川崎康弘・島田明英

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北海道神宮

去年に続いて再び北海道神宮へ行って来た。はじめは紅桜公園へ行ってみたのだけど、桜はまだ全然咲いてないので、グランマもまだ行ったことがないという北海道神宮へ行き先を変更した。

もちろん、明治天皇を祀ってるような何のありがたみもない神社に用はない。歴史には、倭人の侵略の歴史が書かれているだけだ。さっさと桜を眺めに行った。

開花が先週だったので、桜は満開で花見客もたくさん訪れていた。あまりに開花が早かったおかげで、花見客がまだ少なく、のんびりと歩くことが出来た。

檜と桜

表参道の桜並木

表参道の桜並木

表参道の桜並木

灯籠と桜

灯籠と桜

表参道を下って鳥居のところを右に折れると、右手に桜、左手に梅の花が咲いている。

梅の花

梅の花

百花繚乱

梅の花

歩き疲れ

神社の方へ戻って行くと、また桜の中を進むことになる。

さくらサクラ桜

桜を見上げながら歩いていると、上の方から「カンッカンッカンッカンッ」という木槌を打つような音が聞こえて来た。キツツキでもいるのだろうかと見上げたまま探していると、動く姿が見えた。何の鳥か分からないけれど、とりあえず撮りまくる。レンズ交換してる間も木の幹と突ついていて、逃げるような気配を見せなかった。撮ってるうちに人が集まって来て、しばらくしてどこかへ飛んで行った。

コゲラ

コゲラ

コゲラ

コゲラ

コゲラ

コゲラ

コゲラ

コゲラ

コゲラ
照れてる?

この時期は太陽に照らされた新緑もきれいだ。

桜と新緑

新緑

いつもなら鳥を見つけてもシャッターチャンスを逃してしまうけれど、今日は人に慣れているのか全然逃げなかったおかげで、ちゃんと見分けられる程度の写真も撮れた。「北海道 野鳥図鑑」で調べてみると、おそらく見たのはコゲラのメスだと思う。キツツキだったようだし、模様も似ている。後頭部に赤い班がないのでメスだろう。花の名前もそうだけど、札幌で普通に見かける鳥の名前くらいは覚えたい。

北海道野鳥図鑑 (Alice field library)Book北海道野鳥図鑑 (Alice field library)

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ネコの道はヒトの道に通じます。

以前のエントリーで触れた「そっとネコぼけ」を、ネコ入門に見てみた。もちろん、書店では空から降ってる雪をつかまえようとしているネコの表紙を探した。

そっとネコぼけBookそっとネコぼけ

著者:岩合 光昭
販売元:小学館
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「ネコの道はヒトの道に通じます。」という言葉は、帯の裏表紙に書かれているもので、北海道の天売島の写真に添えられた言葉だった。草むらを、おそらく海岸へ向けて降りて行く砂利道で、北海道の海岸線ではどこでも見かける普通の景色だ。その道路を、2匹のネコが並んでジグザグに歩いてくる様子が写っている。このネコたちは、何を探しているのだろうか。人の気配を探しているのだろうか。

ネコとヒトとの関わりについて、この言葉からすぐに思い浮かべたのが、水俣病のことだった。水俣病といえば、多くの被害者を出し、公害の原点とされながらも、いまだに満足な補償を受けられない被害者が苦しみ続けているそうだ。この水俣病にかかったのはヒトだけではなく、ネコが初めにかかっていたというのが印象的だった。水俣病の原因が魚に取り込まれた有機水銀だったので、当然、ヒトと同じように魚を食べていたネコも水俣病になってしまった。ヒトという種で見れば共食いをしているようなものだけど、ネコにとってはとんだ迷惑だろう。それでもネコがヒトのそばを離れないのはどうしてだろうか?計算高いから?ヒトには優しさがあるから?ネコ好きのヒトにはネコの気持ちが分かるのだろうか?

沈黙と爆発―ドキュメント「水俣病事件」1873~1995 (SHUEISHA NONFICTION)Book沈黙と爆発―ドキュメント「水俣病事件」1873~1995 (SHUEISHA NONFICTION)

著者:後藤 孝典
販売元:集英社
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札幌郊外

春の陽気も今日までらしいので、グランマを乗っけて札幌郊外へ出かけた。というのも、昨日、札幌国際からの帰りの道路脇に青い花が咲いているのを見つけたからだ。

作業車用のスペースに車を停めて、路肩を歩いて行くと、アスファルトの側から青や赤紫の花びらがびっしりと敷き詰められたように咲いている。昨日は車からだとよく分からなかったけれど、やっぱりエゾエンゴサクだった。

道端のエゾエンゴサク

エゾエンゴサク

花が奇麗で嬉しいのか、いつもは全く歩きたがらないグランマも、撮影に夢中の自分を置いててくてくと先に歩いて行った。クララが立ったときのハイジの気持ちが少し分かった気がした。

エゾエンゴサク

エゾエンゴサク

エゾエンゴサクの間にフキノトウが咲いている他にも、ちらちらとカタクリが咲いていた。

生存競争中のカタクリ

少し戻ってミズバショウが咲いているところへ行く途中に、キバナノアマナが咲いていた。

キバナノアマナ

あきかんはリサイクル
ポイ捨ては止めよう。

キバナノアマナ

不法投棄
あきかんどころか不法投棄まで。

もともと青空も霞んでいて、昼すぎには陽射しも陰って、いまいちな天気になってしまった。

新緑

ミズバショウはもう見頃は終わりだった。

ミズバショウ

ミズバショウ

ミズバショウが咲いている小川をたどっていると、小さくて真っ白なニリンソウも咲いていた。

ニリンソウ

ニリンソウ

春といえばツクシ。

ツクシ

道路の反対側へ渡ると、サルノコシカケを見つけた。

サルノコシカケ

雪不足と言っても、まだ幹が太くなっていない若い木には、北海道の冬は厳しいのだろう。

シラカバのアーチ

休猟で何を保護しているのかよく分からない。熊出没注意の看板は見かけるけれど。

休猟区

ちなみに、今日も名前が分からなかった花は「新北海道の花」で調べた。Wikipediaによると、エゾエンゴサクはおひたしにして食べれるらしいので驚いた。

新北海道の花Book新北海道の花

著者:梅沢 俊
販売元:有限中間法人 北海道大学出版会
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ビロウドツリアブ

庭の花を撮ろうと思ったら、見かけない虫が蜜を吸いに来ていた。とりあえず、パシャパシャとシャッターを切った。空中で静止する飛び方なので、飛び回る虫よりはファインダーに捕らえやすいけれど、やっぱり自由自在に飛び回るものは撮るのが難しい。結局、花の蜜を吸っているところしかまともに撮れなかった。

ビロウドツリアブ

ビロウドツリアブ

ビロウドツリアブ

知らない虫を撮ったら、何はともあれ「札幌の昆虫」で調べてみる。すると、どうやらp. 192に載っているハエ目ツリアブ科のビロウドツリアブらしい。同じページにホバリングしている写真も載っているので、おそらく間違いないだろう。長い口吻やホバリングしている様子が、アメリカで見たハチドリを思い出す。鳥と昆虫で全然違うのに、同じような進化をしたんだから面白い。

札幌の昆虫Book札幌の昆虫

著者:木野田 君公
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ちいさな山の生命たち

佐野 高太郎の写真集「高尾山 ちいさな山の生命たち」の発売日から1年経っても、紀伊國屋書店を始め札幌の大きな書店で見つけることができなかった。いい加減あきらめて、コーチャンフォーで注文してようやく中身を見ることができた。さらにうれしいことに、しばらくしてから再び訪れると、書棚にこの写真集が並んでいた。注文してよかった。

高尾山ちいさな山の生命たちBook高尾山ちいさな山の生命たち

著者:佐野 高太郎
販売元:かもがわ出版
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表紙を飾る新緑のブナが陽射しに輝く姿が印象的だ。この「美人ブナ」はちがう季節と条件で同じアングルで撮影されており、靄の中に大きな枝葉を伸ばす様子をとらえた写真からは、1,200年以上も殺生禁断の心で崇められて来た高尾山の霊気を感じる。また、初冬になってずいぶんと葉を落とし、あらわになった白い肌の枝振りは、なるほど「美人ブナ」と人々に言わしめる優雅さをたたえている。高尾山に登って季節の移り変わりを感じることができることは、周辺に住む人たちにとってかけがえのない財産なのだろう。

この写真集には高尾山で見られる花も紹介されているが、何よりハナネコノメの美しさに目を奪われる。深紅の葯をもつこの花が薄らと雪をかぶって白く浮かび上がる様は、まるで花嫁衣装をまとった女性のように見えた。

驚いたのはシモバシラだった。「茎が枯れても土の水を吸い上げる性質を持っている」そうで、シモバシラの茎からは白い霜柱が花びらのように開いている。高尾山では冬にもこうした植物の面白さを楽しむことができるようだ。厚い雪に閉ざされる北海道とは全くちがう、植物のちいさな息づかいが伝わって来る。

シモバシラにはハッとさせられたが、ドキッとさせられる写真がある。ちいさな生き物のクローズアップ写真が並ぶページをめくっていると、唐突に「高尾山に迫る危機」という文字が目に飛び込む。圏央道の建設で高尾山にトンネルを掘る工事が進められており、水脈を傷つけて滝涸れが起こっていることを知らせるものだった。隣に目を移すと、高尾山の麓で農作業する姿が写されているが、「農薬が使われたことがない」という畑と高尾山との間を、勢いよく走り抜ける電車と、高尾山に迫るように高くそびえる高速道路のコンクリートが隔てている。高尾山で「多くの山の生命たちがいま失われようとしている」。

気持ちが沈んでしまったところで、もう一ページめくると、少し明るさが戻る。そこにはツリーダム(Treedom)について紹介されていた。著名人の参加などもあって、少しずつ高尾山の問題が知られるようになって来ているそうだ。暗闇にキャンドルライトでぼんやりと浮かんでいるツリーハウスは幻想的だ。

この写真集には、高尾山の冊子がはさまっていた。散歩の見所が紹介された地図に、代表的な生き物の写真。トンネル工事が高尾山の自然に与える被害についても紹介されている。さらに、振り込み用紙も用意されているので、「高尾山の自然をまもる市民の会」に入会してすぐに一歩を踏み出せるようになっている。小さい冊子なので、散歩のときには折り曲げてポケットにも入る大きさながら、よくできたものだと思った。

高尾山で行われている圏央道の工事差し止めを求めた裁判、高尾山天狗裁判は、国の主張を鵜呑みにした「不当判決」が出たため、東京高裁へ控訴している。トラスト地も一方的に収用されてしまった。期待された八王子市長選挙も、恐ろしく低い投票率で、政治、特に地方政治への無関心が際立った思いがした。その一方、道路特定財源にまつわる国土交通省の不祥事が次から次と噴出して、今度こそ「聖域」にメスが入るかどうかというところ。けれども、ちょっと前には都議会では慎銀行東京に400億円の税金を捨てる決議があったばかりだ。東京都民もここらで「バカ」の汚名を返上するために、高尾山の霊気に触れてみるといいと思う。頭を冷やしてよく考えるのが大事だ。

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どれだけ小さく飛んで回れるか選手権

明後日の町内会の資源回収に備えて、いらない雑誌を整理してたら、ブラボースキーの'06 Vol. 1が出て来た。その中の特集「パークでもっと遊びま専科!?」では、岩渕隆二の解説のキッカー編「今シーズンこそ360をマスター!」というのをやっていた。確か、このシーズン、自分はまだ360できてなかった気がする。

で、特集で解説してある「回るコツ」は「回す!」ことなので、「小さく飛んで回転をかける方法をマスターしよう」ということだった。確かに、「小さく飛んでできないものは大きく飛んだらもっとできない」。そんなわけで、「どれだけ小さく飛んで回れるか選手権」の勧めだった。

さらに、「360のコツ」は「着地点を見ない!」ことだとある。着地点を早く見ようとすると軸が傾いたり、身体を捻って回転が止まったりするので、回転が180を過ぎた辺りまで我慢して、自然に着地点が見えてくるまで待てということだ。当時はよく分からなかったけれど、360ができるようになってから読むと、なるほどと思う。学部が終わってから朝永振一郎の量子力学を読むようなものか。いや、まあ、読んだことないんだけどさ。

Book量子力学 (1) (物理学大系―基礎物理篇)

著者:朝永 振一郎
販売元:みすず書房
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そっとネコぼけ

ちょっと前のしんぶんに動物写真家 岩合光昭のコラムが載っていたので、公認ホームページへ行ってみたら、新しい写真集発売のニュースが載ってた。表紙の写真は会員の投票で決めたらしいのだけど、特別ネコ好きじゃない自分でも「これはっ」と思う写真だった。裏表紙の昼寝も気持ちよさそう。「ネコに金星」の表紙で飛んでるネコもいい。

そっとネコぼけBookそっとネコぼけ

著者:岩合 光昭
販売元:小学館
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ネコに金星―ニッポンの猫写真集Bookネコに金星―ニッポンの猫写真集

著者:岩合 光昭
販売元:日本出版社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

実はいままで岩合氏がこんなにネコを撮る写真家だったとは知らなかった。その岩合氏は、3/29から北海道の知床へ来ているそうだ。温暖化で早まったヒグマの春の目覚めを撮りに来たとのこと。前十勝岳に行ったときには、ねこやなぎやま日記にクマの足跡があるって書いてあったと聞いても信じられなかったけれど、どうやら温暖化はヒグマの生態にも大きな影響を与えているようだ。

岩合氏が出演する番組が3/30に放送されるのを知らず、見逃してしまったのは残念だ。「山からシカ等が出て市の『有害動物を駆除します』という放送を聞くとき」、つらいそうだ。

動物は山が開発され、すめなくなったから出てくるんです。人間は動物が何を食べるのかよく見て、森をどうしたら育てられるのか考えなければならない。ちゃんとした森があれば、動物は「有害」ではない。

北海道はエゾシカが増えていろいろと被害が出ているという。エゾシカが増えた理由の一つとして、人間がエゾシカの天敵だったエゾオオカミを絶滅させてしまったことは有名だ。動物は食べ、食べられる関係があるということを意識することが大事なんだろう。

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ハイローコーのシンフォニー

読むのが遅いくせにいろいろと人から本を借りたりもらったりしてしまうので、いつまで経っても読むものが減らない。今回、覚悟を決めて、借りたままだった「ミニヤコンカ奇跡の生還」を一気に読んだ。一気に読めた。読んでしまった。

ミニヤコンカ奇跡の生還 (yama‐kei classics)Bookミニヤコンカ奇跡の生還 (yama‐kei classics)

著者:徳丸 壮也,松田 宏也
販売元:山と溪谷社
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気温が高くなって、山の雪ばかりか気持ちもゆるむこの季節。そのゆるんだ気持ちを引き締めるのには十分すぎる内容だった。以前、阿部幹雄 著「生と死のミニャ・コンガ」を読んだときに、ある程度は覚悟していたけれど、下山の様子は確かに壮絶なものだった。親友を置き去りにしてしまわざるを得ない極限状態に追い込まれた凄まじい精神状態のままで下山を続ける。繰り返し訪れる幻聴と夢。鮮明に覚えているというのが信じられないけれど、ここまで書いている以上は本当なのだろう。発見される数日前の幻聴は荘厳なシンフォニーだったという。

そんな死の淵まで行って帰って来た著者だけれども、最後の章は「足よ手よ、僕はまた登る」だ。やっぱり山は中毒だ。

ところで、この事故でもやはりさまざまなヒューマンファクターが問題になっていた。事故になったからこそ、そうした部分にもスポットが当てられる。一方、成功した場合は成果ばかりに目が行ってしまって、きっとヒューマンファクターなどによる危険を検証するということはないだろう。松田氏自身が、前年の事故報告書を読み、直接話も聞いているのに結局事故に遭ってしまった。これから全層雪崩のシーズンだ。春の陽気に浮かれずに、雪崩の兆候を見逃さないように心がけよう。

さて、とりあえず、ザックの装備を確認しようか。

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カフェがつなぐ地域と世界

この間読み終わった「百年の愚行」と合わせて勧めたのがこの本。

カフェがつなぐ地域と世界―カフェスローへようこそBookカフェがつなぐ地域と世界―カフェスローへようこそ

著者:吉岡 淳
販売元:自然食通信社
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フェアトレードについての簡単な解説とカフェとしての実践が、写真やイラストが載って文章も少なく読みやすい形で紹介されている。スローフードやスローライフの考え方にも触れられる。

この本で知って驚いたのは、カフェスローの壁などの建材として使われているストローベイルは、「夏に室外温度が摂氏40度になったとき、冷房もブラインドもなしで室内温度は24度までしか上がらなかったそう。また冬に室外温度が摂氏5度のとき、室内温度は暖房なしで16度以下にはならなかったということです。」というすごい代物だということ。灯油代もバカにならなくなったことだし、暖房費の節約にもいいかもしれない。JSBHAなるNPOもあるらしい。

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「執着するもとのもの」を捨て去る

百年の愚行(普及版)は1年以上前に買って途中までは目を通したけれど、ページをめくるのが辛くなってそのままにしていた。今回、ひとに薦めようと思って、覚悟を決めて最後まで見てみた。

この本は、Think the Earth プロジェクトによって作られた写真集だ。20世紀を振り返り、現実に目を向けるために選ばれた100枚の写真で構成される。

百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]Book百年の愚行 ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY [普及版]

著者:池澤 夏樹,アッバス・キアロスタミ,フリーマン・ダイソン,鄭 義,クロード・レヴィ=ストロース,小崎 哲哉,Think the Earth Project
販売元:Think the Earthプロジェクト
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喜ぶべきか悲しむべきか、100枚の写真の中に、水俣の廃液、広島・長崎の原爆、神戸の空襲と並んで、北海道の写真も選ばれている。p.102の「狂牛病問題で流通が止められ、倉庫に山積みとなった肉骨粉」だ。

20世紀を振り返るといっても、ただ闇雲に時系列に沿うわけでもなく、無意味に分類するわけでもない。この本には明確な主張があり、目次からもそれを読み取ることができる。

WATER
AIR
EARTH
ANIMAL
MASS PRODUCTION / CONSUMPTION
NUCLEAR / TECHNOLOGY
WAR
PERSECUTION
REFUGEE
POVERTY

この本には10のコラムが写真に添えられている。その最後のコラム「これからの100年に向けて」では、「ブッダのことば スッタニパーダ」(中村 元 訳)を引用して読者に問いかける。

 悪魔パーピマンがいった、
「……人間の執着するもとのものは喜びである。執着するもとのものがない人は、実に喜ぶことがない。」
 師は答えた、
「……実に人間の憂いは執着するもとのものである。執着するもとのものがない人は、実に憂うることがない。」

われわれはまず、「執着するもとのもの」を捨て去るべきではないだろうか。

教祖のことばを思い出した。

失うものは童貞だけだ!

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草の乱

上映会を逃して以来それっきりだった「草の乱」をようやく見ることができた。

草の乱DVD草の乱

販売元:NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
発売日:2007/12/14
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最初、この映画で面白いと思ったのは、日本映画なのに音楽を担当しているのが、「Sweet Lullaby」た「Freedom Cry」で有名なDeep Forestだということ。オリジナルアルバムは元ちとせをフィーチャーした「Music.Detected_」以来出ておらず、その少し前に出たサウンドトラック「Pacifique」がよかったので、映画も見ないで草の乱のサウンドトラックは聴いていた。

コンパルサMusicコンパルサ

アーティスト:ディープ・フォレスト
販売元:エピックレコードジャパン
発売日:1998/01/14
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ミュージック・ディテクテッドMusicミュージック・ディテクテッド

アーティスト:ディープ・フォレスト,アンジェラ・マクロスキー,ビヴァリー・ジョー・スコット,アングン,元ちとせ
販売元:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
発売日:2002/06/05
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パシフィークMusicパシフィーク

アーティスト:ディープ・フォレスト
販売元:エピックレコードジャパン
発売日:2001/01/24
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どうしてサントラがDeep Forestなのかという理由としてはピンと来ないけど、サントラの中にこんな文章が書いてあった。

秩父事件当時、生糸の貿易で、日仏の交流が盛んだったことは知られています。また当時のフランスの自由民権の思想も広く伝わっていました。映画「草の乱」の音楽のためにフランスからDeep Forestが参加し、彼らのメインテーマに日本の歌姫Lyricoが作詞・唄で加わり主題歌「Eternal Dream」が創られました。まさにこの時、思いをひとつにした日仏のコラボレーションが120年の時空を超えて実現したのです。

ともかく、やはりサウンドトラック。映画の中で映像とともに流れる音楽のよさは、確かに、神山征二郎監督が「このアルバムに収録された曲たちは、まさに正確にドラマを捉えて話さない本物の映画音楽という代物になった」と言うほどのものだった。映画を見終わった後でサントラを聴くと、映像が蘇って来る。音楽はフランス人が創ったとは思えないほど、日本の映像に合っていた。そこはさすがにDeep Forestなんだろう。これまでもアルバムごとにガラッと風景が変わっていたけれど、このサントラは日本を題材にしたDeep Forestのアルバムだと思った。

実は、映画を見るまで知らなかったのだけど、この映画が札幌で上映されたのはそれなりの理由があったようだ。映画の最初の舞台は北海道の野付牛。主人公が死刑判決を受け、逮捕を逃れて来たのが北海道だった。北海道は「国賊」が集まる土地なのだろうか。やはりいつの時代も切り捨てられる北の大地。どこかで読んだけれど、「試されて」ダメだったらどうなるんだ?このまま日本の植民地のままでいいのだろうか。映画で描かれる秩父に今の北海道が重なって見える。そして秩父の高利貸しは……。

映画をなかなか見る機会がなかったので、見る前に読んで勉強と思った本は、結局、読まないまま本棚で眠っていた。今回映画を見てみて、歴史的な背景など詳しいことが分からなかったので、読んでみなくては。

Book秩父事件―自由民権期の農民蜂起 (中公新書 (161))

著者:井上 幸治
販売元:中央公論新社
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秩父事件―圧制ヲ変ジテ自由ノ世界ヲBook秩父事件―圧制ヲ変ジテ自由ノ世界ヲ

販売元:新日本出版社
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エゾモモンガ

井上ひさし作文教室 作品展を見終わったので、紀伊国屋から出ようとエスカレーターの方へ歩いていて、ふと本棚に目が止まった。大きな目でこちらを見つめる愛らしい表情。すぐに本を手に取って頁をめくった。

エゾモモンガBookエゾモモンガ

著者:富士元 寿彦
販売元:北海道新聞社
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小さな巣穴からひょっこり顔だけ出してるところなんか、ユーモラスでたまらん。どことなく研究室の後輩に顔が似てるのも笑える。クーちゃんはやっぱり可愛いよ。

この本には可愛い写真がたくさん載ってるだけじゃなくて、エゾモモンガについていろいろ勉強することができる。実は、アイヌ語で「アツ・カムイ」と呼ばれるエゾモモンガの生態は詳しく分かっていないそうだけど、様々な行動を捉えた写真からうかがい知ることができる。

エゾモモンガとは飛び系どうし仲よくしたい。スプレッドイーグルでもやってみようかな。

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新谷暁生氏からの緊急メッセージ

フリーペーパーReraに掲載された「北海道のなだれ事故」がRera WEB公開されている。詳しいことはまたにして、とりあえず、従来の雪崩講習とは違う視点がとても新鮮なので、雪山に入るなら読んでみることを薦める。

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滑らなくても良い理由

 中でも最も難しい判断を強いられるのは、滑るという目線で斜面を眺めた場合である。それが魅力的な斜面であればあるほど難しい。斜度、雪質、最高に気持ち良いだろうという期待感。斜面が良さそうに見えるほど、その裏には危険が潜んでいるのも事実である。
 そんな感情を抱きながら、目の前の斜面を滑らない理由を見つけることは困難だ。だから自分は、その日のゲスト、そして自分自身を守るために、目の前の斜面を滑らなくても良い理由を最後まで探し続けるのである。

この文章は、パウダージャンキーならシーズンインの頃に誰もが手に取るはずの雑誌、「Fall Line」に掲載された江本悠滋からの寄稿「国際ガイドのスタンダード - 僕達は守られていない。」における最後の部分だ。

BookFall Line 2008―Skier&Snowboarder’s Magazine (2008) (双葉社スーパームック)

販売元:双葉社
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毎年1冊ずつ出版されるFall Lineのいいところは、パウダー滑走や冬山への期待をかき立てる写真が満載なだけではなく、冬山の危険性についても触れていることだと思う。そして、Fall Line 2008では、「判断と行動の理由」と題して、5人の滑り手からの特別寄稿集を掲載している。その冒頭には、次のような文章が添えられている。

ご承知の通り、先シーズンは例年になく雪崩事故が多く起きました。本来あってはならないことですが、ヘリスキーやガイドツアーでも雪崩による死亡事故が起こっています。これらを地球温暖化からくる気象条件の変化を理由にする向きもあります。でもそれでは、私たち滑り手にとって何の問題解決にもなりません。今さら言うまでもありませんが、雪山を滑るという行為は、常にリスクを伴います。100%の安全はなく、判断を誤れば大事に至ります。それでも私たちは滑りたいし、滑り続けることで人生を豊かなものにしたいと願います。そのためには、できる限りリスクを減らして、安全性を限りなく100%に近づける努力が不可欠です。信頼できるガイドツアーに参加するのも、そのひとつです。しかし、その「信頼」とは、何を根拠に、誰が判断するのでしょうか。結局のところ、自身の判断力を高め、危機回避能力を上げるしかありません。逆に言えば、判断力があれば信頼できるガイドも選べるし、有効な活用法も見えてきます。先を読んで考えて、判断して行動する。そのためには正しい情報を集める力も必要です。そして、雪山はいついかなるときも危険なわけではありません。本誌では、雪山の最前線で活動する5人の滑り手に原稿を依頼しました。雪山に足を踏み入れる頻度の多い彼らが現場で何を考え、どんな判断を下しているのか。その判断と行動の理由に着目してみたいと考えました。

無責任にパウダーの魅力を宣伝して滑り手を煽るのではなく、近年の雪崩事故の増加に警笛を鳴らしている点は評価できる。ただ、残念なのは、せっかくの特集なのに、全部で150ページ近くにもなるこの雑誌でも、91ページまで頁をめくってようやく現れる。きっと店頭で手に取って眺める人たちは、「Photographer's Gallery 2008」には目を通しても、後半まではなかなか読まないだろう。個人的には、「判断と行動の理由」をもっと前に持って来て欲しかったと思う。

その「判断と行動の理由」の中で、もっとも自分の興味を引いたのが始めに引用した部分だった。彼は「最難関といわれるフランス国立スキー登山学校(ENSA)のガイドコースをクリアして、日本人として初めてフランス国家山岳ガイド資格を取得」したとプロフィールに書いてある。資格があれば信用するというのが権威主義の日本人の悪いところだけれど、「正確な情報を提供する機関や、高いレベルのガイドを養成し、一定の基準を設けた資格制度作りに力を入れてきた」フランスの資格だからこそ、信頼に足る説得力がある。「古くから登山に理解の深いフランスやスイスでは」、「危険が多い場所だからこそ、行政が主導して犠牲者を減らす仕組みを作ってきたのだ」そうだ。

ENSAで彼は、「スイスの研究者から雪崩を予測する計算式を学んだ」らしい。「当時スイスはすべてこの計算式に基づいて判断していた」そうだが、「近年フランスでは、『まったく同じコンディションの斜面で1000回滑れば1度は雪崩が起こる』とする雪崩学者の発表」があり、「雪崩を予測するのではなく、大きな事故にならないように個人個人が予防するという考え方」に変わったという。このことを踏まえて彼が日本の状況について語る口調は、次のようにとても厳しい。

 スイスのように計算式によるシステムで最終的な判断を下す方法と、フランスのように個人の判断やモラルに委ねるという2つの方法。これはどちらが正しいかというということではなく、雪山で遊ぶ歴史があるヨーロッパで、この2つが両立していることに注目したい。思うに両方とも大切なのだ。そして、日本はといえば、システムもなければ、モラルもない。

日本の酷い実情は、寄稿のはじめで具体的に語られている。

 日本には欧米のようなスタンダードはなく、行政に意欲があるとも思えない。その一方で、山岳ガイドで生計を立てる人は年々増えている。だが、決まった資格を取らなければ仕事ができないわけでもないし、技量や経験、知識をチェックする仕組みもない。引率する人数も制限されていないし、料金の基準も定められていない。それぞれが個人レベルで、自分なりのやり方でガイドしているにすぎないのだ。

欧米と比較した日本のこうした実態を知ると、近年の日本における雪崩事故の増加が、いかに行政の不作為によるものかということが分かる。北海道ではコース外滑走による事故がたびたび報道される。ニセコ東山スキー場では雪崩コントロールによって、こうした事故を減らそうと試みているが、そこでも責任論に終始する行政の姿勢が障害となっているようだ。では、雪崩事故の増加をこのように行政の不作為を理由にしたところで、「私たち滑り手にとって何の問題解決にも」ならないのだろうか。「自身の判断力を高め、危機回避能力を上げる」ことが必要なのは確かだが、理由が分かれば、それの理由に応じた対策を講じることが出来る。「判断の理由と行動」なのだから。

雪崩事故の増加の理由が「地球温暖化からくる気象条件の変化」なら、滑り手にとって明らかに「不都合な真実」なのだから、地球温暖化を防ぐための取り組みをすべきだ。同じように、行政の不作為が理由なのだとしたら、行政に雪崩事故防止の取り組みをさせるよう働きかけたり、しっかりと取り込む行政に変えるべきだ。雪崩の判断にシステムとモラルの両方が大切だったように、個人レベルと行政レベルの対応の両方が大切なのだと思う。この2つを両立させることが、これからの日本の雪崩事故防止の課題なのだと考える。これは上ホロ雪崩報告書のエントリーで行った議論の結論の一つでもある。

不都合な真実Book不都合な真実

著者:アル・ゴア
販売元:ランダムハウス講談社
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このことを理解した上で、個人として「判断力を高め、危機回避能力を上げ」たいと思う。寄稿には、彼がどうやって判断し、行動しているかが語られている。冬山に入るなら読むことを勧める。「目の前の斜面を滑らなくても良い理由」を見つけることができれば、雪崩事故の危険を回避できるはずだ。

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THE AVALANCHE HANDBOOK

欧米の人にとっては、これくらいのサイズが「ハンドブック」なんだろう。

The Avalanche HandbookBookThe Avalanche Handbook

著者:P. A. Schaerer,Peter Schaerer
販売元:Mountaineers Books
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原著。

自分は事典として使おう。

雪崩ハンドブックBook雪崩ハンドブック

著者:デビッド・マックラング,ピーター・シアラー
販売元:東京新聞出版局
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翻訳。

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ニセコWalker

この間郵便局に行ったら、おばちゃんやら年寄りやらでとても混んでいたので、置いてある雑誌を読んで待っていた。その時読んだ雑誌は「ニセコWalker」だった。先シーズンニトヌプリの帰りに寄った「エフエフ」で見て以来。まさか、今年のニセコWalkerを家のすぐ側の郵便局で目にすることになるとは思わなかった。これも郵政民営化のおかげか?民営化万歳。

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どんな無様なことになろうとも

先日借りた本、阿部幹雄 著「生と死のミニャ・コンガ」を読み終えた。

1987年、利尻岳で遭難した山スキー部の死の宣告を彼らの親にした後の気持ちを、著者は次のように書いている。

彼らは自らの意思で山に登り、好きな山登りで死んだ。死んだ者たちは満足かもしれないが、残された父や母の悲しみはどうなるのだ。残される者を思えば、どんな無様なことになろうとも、山から生きて帰るべきなのだ。ぼくは、死者たちに怒りを覚えた。

この一節を読んで、上ホロで起きた二つの雪崩事故の後に受け取った、友人からのメールにあった言葉を思い出した。

仲間を助けられるなら助けたいし、助けてもらえるならどんなに不様でも助かりたい。

著者がミニャ・コンガへの登頂を目指した1981年の翌年には、別の隊が遭難している。頂上直下まで登って遭難した2人は疲労凍死したとみなされ、他の隊員が下山したために取り残されてしまった。2人のうち1人は途中で力尽きて死亡し、もう1人の「松田宏也だけが『生』への執念を燃やし、死体と見間違えるほど体を腐らせ、遭難から十八日目に自力で下山、生還した。」

到底、自分にはこれほど強い「生」への執念も体力もない。けれども、「不様でも助かりたい」という気持ちがなければ、山に入るべきではないのかもしれないと思った。

死の危険性について言えばミニャ・コンガとは比較にならないのだろうが、彼は利尻岳の遭難後にアイゼンとピッケルを再びしまい込んだにも関わらず、1990年からはカムチャッカでの冒険を再開している。そして、 1996年に著者が仲間の遺体収容のためミニャ・コンガへ再び旅立つ前、「もし死んだら、どんな葬式をしたいのか話しておいて……」という妻の言葉に、「ちょっと考え込んでから」彼は「正直に答え」た。必ず生きて帰ってくるとは言わずに。利尻岳での彼の考えから大きく変化している。彼が自分の望む葬式について詳しく話した理由が、

人々がぼくのことをいつまでも思ってくれるような生き方をしたい。(中略)そうすれば、ぼくの死後、魂はいつまでも寿命を保ち輝いていることだろう。

と考えたからなのだとしたら、どこか間違っているように思う。さらに、彼がミニャ・コンガで死ななかった理由が、「遺体を収容し、墓を作るために生かされていたのだ」という結論にも納得がいかない。彼自身が納得できる理由を探していたように思ってしまった。むしろ、終章の直前に書かれた

生きていることは、ただそれだけで幸せなのだ。

という言葉の方に真実があるように思う。

今年の春、身内に不幸があった際に、残された親から通夜の席で同じような言葉をかけられた。家族や友人にとって、生きていることが何より大事なのは間違いない。魂よりも暖かい体に触れることが出来る方がいいに決まっている。魂の存在は、慰めにしか聞こえない。

著者の阿部幹雄さんは、先日開かれた雪崩講演会の終わりにこの冬南極へ行くことを話していた。彼は冒険を続けているようだが、結局、本人と周りの人間がどのように納得するかが問題なのだろう。

生と死のミニャ・コンガBook生と死のミニャ・コンガ

著者:阿部 幹雄
販売元:山と溪谷社
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登山に関わる全編に渡って、ヒューマンファクターの大きさを感じさせる。事故を生き残った著者だからこそ、強調して語ることが出来るのだと思う。
ミニヤコンカ奇跡の生還 (yama‐kei classics)Bookミニヤコンカ奇跡の生還 (yama‐kei classics)

著者:徳丸 壮也,松田 宏也
販売元:山と溪谷社
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阿部幹雄さんによると、壮絶らしい。読むのが怖いが読んでみたい気もする。

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RIDER: UNKNOWN

家の前の歩道にも5 cmほど雪が積もっている。札幌国際も今日オープンしたようだ。今シーズンが始まった実感がする。

残念ながら滑りに行く予定もないので、床に落ちていた「Fall Line 2008」を拾い上げて、後ろから順にページをめくってみた。映画で言う所のエンドロールのページで手が止まった。そこには、真っ白の斜面に不思議なトラックが刻まれた写真が載っていた。気になって写真の下を見てみると、「PHOTO: CHRIS O'CONNELL RIDER: UNKNOWN」とある。目を凝らしてよく見てみると、トラックの先端に可愛らしいRIDERの姿があった。

バカだから雑誌を買っても写真ばかり見て、実はほとんど記事は読んでない。けれども、「判断と行動の理由」というタイムリーな特集も組まれている。服部文祥さんの「山を滑る覚悟」しかまだ読んでいないので、冬山に入る前にちゃんと読んでみよう。先ほどのページの一番下には、「NO SNOW NO LIFE. GO FOR THE TRUTH」という言葉が、先シーズン雪崩事故で亡くなったという松井大輔さんに捧げられている。

先日の講演会で秋田谷さんが、「シカやウサギは雪崩に遭わない」と言っていたような気がするけれど、この可愛らしいRIDERは、いったいどうやって雪崩の危険を察知しているのだろう。野性の勘なのだろうか。不思議だ。

BookFall Line 2008―Skier&Snowboarder’s Magazine (2008) (双葉社スーパームック)

販売元:双葉社
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核に揺れる北の大地

今朝、「高レベル放射性廃棄物」という言葉がテレビから聞こえてドキッとした。NHKニュースが流れるテレビの画面には、「原発の廃棄物処分場 対応強化」の見出しがあった。驚くほどのタイミングだった。

もんじゅの見学に備えての予習も兼ねて、去年買ってから本棚に眠ったままだった「幌延 核に揺れる北の大地」を掘り出して来て、ここ数日読んでいた。北海道に住んでいるならおそらく知っているだろう。まさに、その「高レベル放射性廃棄物」の処分場を幌延に作ろうという国側と、その計画に反対する住民が闘っていた。それも、実は数年前まで。

核に揺れる北の大地 Book 核に揺れる北の大地

著者:滝川 康治
販売元:七つ森書館
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原発と同じく、財政難と過疎化で喘ぐ地方自治体を補助金と放射能汚染というアメとムチでさらに痛めつける国の横暴だ。この本を読んでみて思ったことは、横道元知事も堀前知事も、やっぱりろくなもんじゃないということだ。そして、看板を付け替えただけの核燃料サイクル開発機構(旧動力炉・核燃料開発事業団)。堀前知事のおかげで、幌延には現在、幌延深地層研究センターが建設されている。核廃棄物を持ち込まないという条件で受け入れたものだが、本当に持ち込まないという保証は何もない。むしろ、最も処分場となる可能性が高くなったということだ。今頃になって、そのことに気付かされた。

日本の原子力行政は、高レベル放射性廃棄物というゴミのことにはいっさい触れずに、原子力発電は二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーだと宣伝している。ANAにはないが、JALの機内誌には経済産業省が原発推進の広告を入れている。地球温暖化防止のために、原発を推進して、これ以上行き場のない危険なゴミを増やしてどうするのだろうか。

沖縄の基地問題では、沖縄にだけ負担を押し付けてはいけないという詭弁で、日本全国に基地や訓練による騒音などの問題をばらまくことになった。負担するなら、たくさんの人間で負担した方が、一人当たりの負担は小さくなるじゃないか。人口1,000人の過疎地で負担するより、1,000万人で負担した方がいいはずだ。ゴミはちゃんとゴミ箱に入れよう。

で、泊原発のゴミは……。

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faura 16号

6月に都合が付かずに行くことを諦めた利尻島。書店に置かれている表紙に利尻富士を見つけてすぐに手に取った。

16号の特集である「北海道の『富士』」を読んで知ったのだけれど、名前に「富士」を付けて呼ばれる山が北海道に19もあるそうだ。中でも誰もが真っ先に思い浮かべるのは、蝦夷富士と呼ばれる羊蹄山(後方羊蹄山)だろう。蝦夷富士という名前にケチを付ける人はいないはずだ。その次に利尻富士だろうか。

マッネ・シㇼ
後方羊蹄山。

利尻島に行ったのは、もう20年近く前になる。海で釣りをしたのを覚えているけれど、山を眺めたりはしなかったと思う。その利尻島にそびえる利尻富士こと利尻山に、いつか行こうと大学へ入ってから2、3年間は考えていたけれど、いつの間にかそんなことも忘れてしまっていた。今年、何かのきっかけでそのことを思い出したので、今年こそと意気込んでいたところ、都合が付かずにまた諦めることになった。なかなか利尻富士には縁がない。

「富士」は19もあるというけれど、その呼び名を聞いたことがない山が多い。羊蹄山以外に登ったことのある「富士」は、増毛富士(暑寒別岳)だけだった。それに、「富士」といっても、正式名称に「富士」が入っている山はそれほど多くない。そんな「北海道の『富士』」に、小野有五先生が「先人アイヌの見立てを考えよう」という記事を寄せていた。

明治になり、アイヌの土地を道産子の祖先、倭人が侵略した歴史に触れつつ、本来の山名について語っている。羊蹄山はマッネ・シㇼ(女山)と呼ぶそうだ。羊蹄山のあたりのアイヌ語による地名であるシリベシに、倭人が勝手に「後方羊蹄(しりべし)」という字を当てたために、後方羊蹄山と呼ばれるようになったという。地図には「後方羊蹄山」と書いているけれど、「後方」ってなんだ?、っと思っていたら、由来はこういうことだったみたいだ。

北海道では、アイヌ語本来の地名に戻す動きはなかなか進んでいない。先住民であるアイヌの人たちの権利を尊重する取り組みも不十分なままだ。アイヌの人たちには、先住民の権利を保障していない現行憲法は改正するべきだという声もある。それでも彼らは、今、このタイミングで改憲することは、第9条を壊されることになるという理由で改憲には反対していた。今回の参議院選挙では、アイヌの権利を訴えている候補もいるようだ。アイヌの権利が政争の具にされないことを祈る。

ところで、羊蹄山のアイヌ語本来の名前はちゃんと表示されただろうか。小さい「リ」はアイヌ語なので、「ㇼ」と入力した。Mac OS Xではずいぶん前からアイヌ語の入力ができるようになっている。Windowsではどうなのだろう。OSにおけるアイヌの人たちの権利への対応の違いと見ていいのだろうか。

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北海道の活火山

土曜日に予定されていた有珠山登山学習会が日曜日に延期になったので、「北海道の活火山」で予習しようと思う。




北海道の活火山


Book

北海道の活火山


著者:勝井 義雄

販売元:北海道新聞社

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この本は、とにかく写真や絵がいっぱいあっていい。火山の写真もいっぱい載っているし。あまり時間もないので、第1章と第2章の有珠山、資料編をちらちら見るくらいが精一杯かな。どうでもいいけど、p.9のニセコが二セコになってて変だった。第2刷からは直るのかな。

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高尾山ちいさな山の生命たち

なんかやっちくんが高尾山に行って来たみたいだし、自分も本屋に行って来たばかりで丁度いいタイミングなので、宣伝がてら。

東京の都心からすぐ側にあるにもかかわらず、たくさんの自然が残されている高尾山。一度しか登ったことがないので、その豊かな自然をまだまだよく知らない。けれども、電車から降りてすぐに空気が違うのを感じたのを覚えている。

現在、高尾山で撮影活動を行っている佐野高太郎の写真集三部作の最後にあたる、「高尾山ちいさな山の生命たち」が発売開始されていることを、つい先日知った。




高尾山ちいさな山の生命たち


Book

高尾山ちいさな山の生命たち


著者:佐野 高太郎

販売元:かもがわ出版

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コーチャンフォーには、ミュンヘン大橋店と美しが丘店のどちらを探してもこの写真集が置いておらず、残念ながらまだ中身を見ることが出来ていない。今度、紀伊国屋か大学生協に行って来ようと思うが、佐野さんのサイトで注文すると、サイン入りで購入することが出来るようだ。前作の、「北海道 リスとナキウサギの季節」は地元が舞台であるせいか、どちらの店頭にも置いてあった。また、デビュー作である「KALAHARI チーターがいる砂漠」も置いてあった。「高尾山ちいさな山の生命たち」は今年発売したばかりで、佐野さんは、高尾山の自然をまもる市民の会でスタッフとしても活動しているので、つい勘ぐってしまう。




北海道 リスとナキウサギの季節


Book

北海道 リスとナキウサギの季節


著者:佐野 高太郎

販売元:かもがわ出版

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KALAHARI チーターがいる砂漠


Book

KALAHARI チーターがいる砂漠


著者:佐野 高太郎

販売元:かもがわ出版

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高尾山はこれまで霊山として守られ、歴史的にも、自然の観点でも大変貴重であることは、高尾通信を読んでもらうと分かると思う。その高尾山が、深刻な環境破壊の危機に直面している。土手っ腹にトンネルを掘られているのだ。知っている人もいるかもしれない。悪名高い、いわゆる「圏央道」のジャンクションが、この静かな山に建設されている。

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静かな梅の里で建設が進む巨大なジャンクション(2005年3月)。

先月の石原慎太郎都知事の再選が、この巨大公共事業による環境破壊を加速させることになった。オリンピック誘致を口実に、根拠のない需要予測を覆い隠すことになった。誘致できなくても、それを口実に「圏央道」をはじめとした公共事業ができればそれでいいという点がとても危険だ。今回の都知事選で、東京都民の半数以上が危険な選択をしてしまった。アクアラインが教訓になっていない。

誤って石原慎太郎に票を入れてしまった人でも、書店で「高尾山ちいさな山の生命たち」を手に取って眺め、高尾山の自然の豊かさに気付いたなら、実際に高尾山に足を伸ばしたついでに、ちいさな山の生命たちを護るために協力することが出来る。高尾山口駅の改札口前で署名を集めている。

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母の日

去年の母の日には、真っ赤なカーネーションを送る代わりに、母と二人でアカい映画を見に行って来た。今年はアベシンゾーのせいでタダでさえ息苦しいので、方向性を変えて、新聞で目にした写真集を2冊プレゼントした。




うめめ


Book

うめめ


販売元:リトルモア

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書店の店頭で手に取ってチラッと見るつもりが、面白くてつい全部に目を通してしまった。母も笑って喜んでいたのでよかった。笑うことは健康にもいい。

もう1冊は、「いつかどこかで」。
著者 高橋 真澄
販売元 青菁社
定価(税込) ¥ 1,680

美瑛に住むカメラマン、高橋 真澄の写真集で、表紙の綿毛の写真に惹き付けられて、店頭で目を通してみた。北海道の景色を幻想的に切り取った写真の数々に癒される。プレゼントした日の夜は、この写真集を見て一緒に癒された。

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石田徹也遺作集

確か、正月に放送していたNHKの日曜美術館(今は新日曜美術館に変わった?)をたまたまテレビに映っていて、そのとき見た石田徹也の絵に目を奪われた。日曜美術館なんて番組は、正直、存在すら知らなかったけれど、つい番組を最後まで見てしまった。シュールでインパクトがあり、主張も分かりやすくとても新鮮だった。数日後、早速本屋に行って「石田徹也遺作集」を購入した。画集のページをめくると、きっと誰もがそこに自分を見つけるはず。




石田徹也遺作集


Book

石田徹也遺作集


著者:石田 徹也

販売元:求龍堂

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NISEKO POWDER

渡辺洋一氏のフォトブック「NISEKO POWDER」。近くの書店で目にしたので、大学生協に注文して、昨日購入。あるのは知ってたけど、これまで買うのをすっかり忘れてた。



Book

NISEKO POWDER


著者:渡辺洋一

販売元:須田製版

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舞台はひらふや東山のコース外から、ニトヌプリやイワオヌプリ、羊蹄山といった本格的なバックカントリーまで、スプレーを巻き上げるスキーヤーとボーダーのアグレッシブな滑りを中心に構成されている。表紙のアンヌプリの写真が印象的だ。真っ白な斜面を照らす日差しの下で、ボーダーに舞い上げられたスプレーだけが写っている。タイトル通り、NISEKO POWDERが主役だ。

好きな写真はやはり夕焼けショット。最後の「夕日の丘」がきれいだ。そもそもハイシーズンで晴天に恵まれることは少ない。朝夕に青空がのぞいていることは多いが、テント泊でもしなければ、なかなかそのタイミングで滑ることは出来ない。未体験のシチュエーションへの憧れもあるが、日差しが落ちてしばれて行くにもかかわらず、暖かさを感じさせる真冬の夕日が素晴らしい。いつか自分でも滑ってみたいと思う。

写真集を見ていると、自分でも撮ってみたくてうずうずして来る。フィルムは持ってないけど、今度思い切ってデジイチを持って行こうか。

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【特集】 戦争・戦後を考える

アマゾンでちょっと前から【特集】 戦争・戦後を考えるがやってる。44冊紹介されているうちの1冊も読んだことのないものだった。どういう基準で選ばれているかは分からないが、ざっと見た感じでは、「自衛のため」に行った日本の侵略戦争をあからさまに美化するようなものは見当たらなかった。どうしてだろうか。

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イラク戦争関連図書

5/28(日)の高遠菜穂子さんの講演会に備えてイラクについて予習をしようと思い、本をいくつか棚から取り出した。




リトルバーズ―戦火のバグダッドから


Book

リトルバーズ―戦火のバグダッドから


著者:綿井 健陽

販売元:晶文社

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ビデオジャーナリスト 綿井さんの映画「リトルバーズ」と合わせて読むと、イラク戦争とイラク占領がより現実的になる。




イラク 占領と核汚染


Book

イラク 占領と核汚染


著者:森住 卓

販売元:高文研

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高文研のサイトで森住さんのサイン本を買うだけ買って、ちゃんと読まずにそれっきりだった。




反ブッシュイズム〈2〉終わらない戦争


Book

反ブッシュイズム〈2〉終わらない戦争


著者:アンドリュー デウィット,金子 勝

販売元:岩波書店

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これも読もうとして、結局本棚で眠っていた。著者の一人で慶応大学経済学部教授の金子さんは、新自由主義に反対して日本にセーフティーネットの構築することを訴えている。テレビでもよく見かける。なお、ホームページはSafariでは表示できない。

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競争やめたら学力世界一

「競争やめたら学力世界一 フィンランド教育の成功」というタイトルが商業的でどうかとは思うが、教育に限らず社会において平等の精神を貫かなければ、全体の学力は向上しないことがこの本から理解できる。




競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功


Book

競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功


著者:福田 誠治

販売元:朝日新聞社

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かつて中央集権的な教育が行われていたフィンランドが、現在の日本のような「学力低下」の問題に直面してから10年をかけて立ち直った。このとき行われた改革は、今日本の教育行政が計画していることとは正反対だ。

  • 日本の学習指導要領に相当する「国家カリキュラム大綱」の分量を6分の1以下に縮小し、学校と教職員に裁量を委ねた。
  • 習熟度別編成授業を止め、学力の底上げに力を入れた。

一方、日本が行っている「教育改革」の見本とも言えるアメリカやドイツ、イギリスでは学力格差が大きくなり「学力低下」としてPISAの結果に現れた。

したがって、今の日本の「教育改革」では全体の学力は向上しないことは明らかだ。しかし、一番問題なのは、財界を始めとする日本の支配層は、全体の学力向上を望んでいるわけではないということだ。それを示す典型的な事柄として、中教審会長 三浦朱門の発言がよく引用されている。彼らが求めている人材は、グローバル社会における競争に打ち勝つことのできるエリートだ。それ以外はただ命令に忠実に従うだけでいいのだそうだ。そう、「お国のために」。

このような「教育改革」を実現するためには、口実が必要だった。それが「学力低下」である。しかし、目立った学力の低下が見られるのは読解力についてのみというのが実態だ。また、全体の「学力低下」を引き起こしたのは、学力の格差が広がっているためであった。実際には、名ばかりの「ゆとり教育」のような「教育改革」によって「学力格差」をつくり出し、それがPISAの読解力において「学力低下」として狙い通り表面化したということだ。そして、今や「ゆとり教育」が矢面に立たされている。つまり、ここでも自作自演が行われたのだ。なぜなら、「教育改革」の真の狙いは学力の向上ではなく、国家による教育統制であり、改憲への布石だからだ。このことは「教育基本法改正案」を読めばすぐ分かるだろう。

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あなたが世界を変える日

「あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ」を読んだ。

電気の無駄遣いはしないとか、無駄なものを買わないとか、できるだけ車を使わないとか、簡単にできることはやっているつもりだった。けれども、あんなに買うことに抵抗があった500mlのペットボトルも、山に行く時にはいつのまにか買うことに慣れてしまった。普段は清涼飲料水を飲まないので、そもそもペットボトルは買わないが、逆に出かける時に限って、つい便利さのあまりテルモスを使うのを面倒がってしまう。いい機会だから、改めて自分の生活を見直してみよう。




あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ


Book

あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ


著者:セヴァン カリス=スズキ

販売元:学陽書房

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リスとナキウサギの季節

紀伊国屋の店頭で、エゾリスの表紙(帯にナキウサギ)を偶然見つけてレジへ直行した。動物写真家 佐野高太郎さんの写真集 第2弾「北海道 リスとナキウサギの季節」が知らないうちに発売されていた。

佐野さんのことは、高尾山の自然をまもる市民の会で事務局長を務めている伯父から聞いて知った。佐野さんは、東京都八王子市の高尾山を拠点に撮影活動を行うかたわら、市民の会の活動にも精力的に参加している。




北海道 リスとナキウサギの季節


Book

北海道 リスとナキウサギの季節


著者:佐野 高太郎

販売元:かもがわ出版

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