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日本・ニュージーランド 火山防災フォーラム

JOくんに誘われたので参加して来た。会場へ行っていきなり驚いた。参加者はみんなスーツで役人風のおじさんばっかりだ。mont-bell製の黄色のカッパを着ている自分は目立ってしょうがない。JOくんにはめられた?

北大教授 岡田弘さんの講演を聴くのは、去年の地震学会では健康上の理由のため休まれたので、2003年のIUGGでの市民大学の講演以来だった。退院間もない頃とは見違えるほどに元気だったのでうれしかった。講演では3月の雌阿寒岳の噴火についても紹介されたので、とても興味深い話だった。有珠山と同様に、雌阿寒岳でも噴火の予兆と考えられる火山性微動が観測されていたそうだ。

雌阿寒岳の噴火については、フォーラムを主催した環境防災総合政策研究機構 専務理事 宇井忠英さんからも気になる話があった。それは、北海道新聞の確か「噴火の可能性低い?」という見出しの記事で、専門家の誰一人可能性が低いとは言っておらず、しかも、専門家の間に意見の対立があるかのようなないように書かれていたそうだ。読者をミスリーディングするようなマスメディアの報道を厳しく批判していたのが印象的だった。

このフォーラムのきっかけは、ニュージーランドの研究者、Graham S. Leonardさんの来日だったらしい。彼はニュージーランド地質・原子力研究所(GNS)に所属し、もう一人の講演者、北大教授 丸谷知己さんと協同でルアペフ火山の減災についての研究を行っている。JOくんに言われて気付いたのは彼の年齢。自分と同い年。驚くと同時に、自分の不甲斐なさに情けなくなってしまった。

今回のフォーラムでも、北海道が日本の防災を引っ張っていることを再確認した。各地でのハザードマップの作成や啓蒙活動などのように、「科学者・行政・マスメディアの連携で住民の安全を支援する減災のテトラヘドロン(正四面体)」が着実に整備されて来ていることを心強く思う。

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