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パッチギ!

昨日札幌映画サークル主催の「パッチギ!」上映会を見に行った。ほとんどストーリーを知らないで見たが、これほど面白い映画を見たのは久しぶりだ。

もともと日本映画はあまり見ないのだが、日本アカデミー賞にノミネートまでされたにもかかわらず、全く知らなかったというのも不思議だった。しかし、映画を見た後でなんとなく納得した。劇中でも当時発売中止となった曲「イムジン河」が出て来るが、この映画自体もある種の人たちにはかなり問題だろう。結局受賞も逃している。

そんなつまらないことはともかく、こうした娯楽性と社会性とを兼ね備えた映画が、若者の心にどれだけ訴えられるかが今後の日本を占うような気がする。映画に限らずテレビや雑誌といったメディアに娯楽性しか求めない人が多い昨今でも、娯楽性を求めて見聞きしたものから社会性に触れた人の心には、きっと少しくらいは何か残るだろう。娯楽性が映画を見るきっかけになるなら、映画が社会のことを考えるきっかけになって欲しい。

もちろん、若者だけではない。会場では団塊の世代と思われる人たちも多く見かけた。映画を見て熱くなっていたのは、むしろ彼らなのではないだろうか。過去の挫折にとらわれずに、再び立ち上がってもらいたい。「日本」にパッチギを食らわせてやろう。日本に日本国憲法がある限り、国民は死ぬまで主権者なのだから。

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