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集会より山

「こんなところにこもってる場合じゃない。」考え込む男の子にかぎって小林よしのりの本を読んで、はまってしまうそうだ。そう。憲法記念日には集会なんかに参加しないで、山にでも行った方が健康的なんだ。

まさか集会で、「集会に来るな」と言われるとは思わなかった。けれども、確かに憲法などに関する議論は「国家の品格」のように、妙に説教臭いものが多い。もっと自然に平和や9条を護ろうという意思表示ができるべきだ。難しい議論なんていらない。誰だって死にたくないし、殺したくないはずだ。自分や家族の平和を誰もが求めるだろう。もちろん「お国のために死ぬ」ことが好きな人たちには、こうした議論は無駄だけど。

もう一つ明治学院大学国際学部の竹中千春さんの講演で改めて考えさせられたのは、1945年に日本では「戦後」が始まったが、アジアの国々では新たな戦争が始まったということだ。日本の侵略戦争でアジアは戦場となり、独立や米ソの代理戦争という形で戦争がさらに続き、戦後が訪れたわけではない。

日本の侵略戦争を美化したがる人の中には、「日本が欧米の植民地支配からアジアを解放した」と言う人がよくいる。さらに、「日本の植民地支配で中国や韓国にインフラを整備したことを評価しろ」と考えている人もいる。こういう人たちは、視点を変えるということができないように思う。方法は簡単で、自分がアジア、中国や韓国の人で、家族を日本人に殺されていたとしたら、こんな風に開き直る日本人を許せるだろうか?と考えるだけだ。ただ、厄介なのは、「南京大虐殺はなかった」とか「従軍慰安婦はウソだ」という人たちには、そういう理屈が通用しない点だ。どんな根拠に基づいているのやら。自分で調べるのは面倒なので、誰か教えてくれないものか。

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