« 響きあう パレスチナとアイヌ | トップページ | 一晩寝たら復活 FireWire »

鎌仲監督のトーク

朝一でちえりあに行って、10:00からの「六ヶ所村ラプソディー」上映を見てきた。といっても、機械のトラブルで上映開始が30分遅れ、途中で再生も途切れてビデオに切り替えるなど、主催者側の不手際が目立った。けれども、もたもたやっている間に六ヶ所村や再処理について映画で触れられていないことなどを聞くことができたので、終了時刻が遅れるのにヒヤヒヤしたくらいで済んだ。

不思議にも、映画は「ヒバクシャ」よりも柔らかい印象を受けた。それは、鎌仲監督の話を聞いて、なんとなく納得した。

鎌仲さんは再処理工場を受け入れざるを得なかった人たちの「致し方なさ」を、映画の製作を通じて強く感じたらしい。仮に、工場を閉鎖したとしたら、彼らはどこで働けばいいのか。村のほとんどの住民が工場に関係する収入を得ている現状では、この問題を避けて通ることはできない。

しかし、それなら工場を閉鎖した時の将来の計画を示したりすることができるのではないだろうか。ドイツでは再処理工場が稼働した後からでも、抵抗運動で死者は出しつつも、工場の閉鎖を勝ち取ったそうだ。そうした地域では、住民の雇用がどのようになったのかを調べ、成功と失敗から学ぶこともできるだろう。六ヶ所村に限らず、現実に悲観的になるよりも将来を現実的に見据えることが大事だと思う。

なお、会場では処理工場からの放射性廃棄物で本格的に汚染される前の米が売られていた。工場は2007年稼働予定だ。

| |

« 響きあう パレスチナとアイヌ | トップページ | 一晩寝たら復活 FireWire »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 鎌仲監督のトーク:

« 響きあう パレスチナとアイヌ | トップページ | 一晩寝たら復活 FireWire »