変貌する日米同盟
6/8、9の2日にわたって、「NHKスペシャル シリーズ『変貌する日米同盟』」が放送された。
第1回「負担は軽減されるのか 〜基地の町からの報告〜」を見ていてすぐに違和感を感じたのは、「日米同盟」の維持・継続が前提となっていることだ。米軍再編に伴う基地移転を住民の目から見てどう考えるかという問題提起で終わっている。戦後、朝鮮戦争やベトナム戦争を経て経済大国に成り上がった立派な独立国であり、戦争放棄を謳った平和憲法で2度と戦争をしないことを世界に誓った日本に、アメリカという他国のこれほど大規模な軍事基地が存在する異常さに全く言及しない。
高遠さんは、イラクでアメリカの占領に抵抗する住民に、日本国憲法 第九条の精神を伝えるそうだ。しかし、返ってくるのは「きれいごとを言うな。アメリカの手伝いをしているじゃないか。」というような非難の声だという。
日本は、「日米同盟」によって、世界に平和を訴える資格すら奪われてしまった。しかし、まだ奪い返すチャンスは残されているはずだ。
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