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2006年7月

玉ちゃん

土曜日に友人の打ち上げで、久しぶりにSlow Boatへ行って来た。友人の風貌のせいか、1年ぶりくらいでかつ坊主になっていても奥さんは自分のことが分かったみたいだ。

この日はてっきりトリオだと思っていたが、玉ちゃんこと玉川健一郎さんがvoだった。途中スペシャルゲストでbの?さんが登場。後半のセッションはいい具合に出来上がったおやじもいて大いに盛り上がった。良さんの演奏も気持ちよく響く。玉ちゃんの声もいい。

実はこの土日は倶知安ジャズフェスティバル。来週土曜はばんけいジャズフェスティバルで日曜がサッポロジャズフォレスト。日曜にはバリー・ハリスも演奏し、翌7日はSlow Boatで、8日は京王プラザホテルで良さんと共演する。トリオのメンバーは残って11日に良さんと演奏する予定だ。今年の札幌の夏はジャズが熱い。

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国際理学コミュニケーション特論

水、金と理学院共通科目の「国際理学コミュニケーション特論」なる講義を受けた。RAということで若干さくらの要素はあったが、内容はすばらしく、これから研究成果を国際会議で発表したり論文にまとめたりしようと考えている学生には非常に有益だったはずだ。しかし、もったいないことに受講者はほとんどが卒業のために単位が欲しいだけのMCの学生で、基本的にすべて英語で進められる講義には着いて行けずに、北海道の心地よい夏の風に揺られて夢の中へと旅立っていた。水曜の後半は他人の事を言えたものではないが。

水曜日のpresentationの講義を受けて確信したが、原稿を一字一句間違えずに暗記する必然性はないという事だ。発言内容のポイントを書いたカードをめくりながら発表を進め、transitionには効果的なsentenseを書いておく。やはり本場のpresentationは違う。

今日はwriting。基本的には投稿論文の書き方だ。衝撃的だったのは、自分の論文のグラフをstupidと言われた事だ。もちろん、直接言われたわけではないが、自分でも前々から考えていた事だけに、つい苦笑いをしてしまう。カラースケールのないカラーのグラフなんて、そりゃあ意味がないのは当たり前だ。さらに、基本的な事は、結果が用意できてから論文を書き始めるという事。それも当然だが……。最後に英語の表現だが、ことごとく論文で使っている表現がstupidだと指摘された。まあ、refereeには"polish your English"とかって言われているくらいだから、全く不思議ではない。

気概のあるMCやDC、PDに、いや、むしろスタッフにこそ受講してもらった方が、効果は大きかったのではないかと考えてしまった。MCのみなさんはhomeworkがんばってください。

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加藤周一はすごい

何がすごいかって?気になる人は明日共済ホールへ。

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ばんけいジャズフェスティバル2006

ばんけいジャズフェスティバル2006があることを今日知ったが、福居良さんもsoloで演奏するようだ。何となく気にはなるが、福居良トリオの演奏が聞きたい自分としては、素直にSlow Boatに行った方がよさそうだ。もちろん良さんのsoloもいいんだが。

最近よく感じるが、腐っても札幌だ。学術、芸術の他、さまざまなイベントは、北海道では札幌が中心になる。医療や介護なども含めて考えると、過疎と札幌一極集中は避けられないように思える。とはいえ、各地のイベントにも興味があってたまに出かけて行ったりもするが。

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9条:未来への選択

明日7/21(金)、講演会「9条:未来への選択」が北大にて開催される。北大大学院法学研究科 学術創成研究プロジェクトが主催で、講演講師に加藤周一氏を招く。

加藤周一氏といえば、九条の会の呼びかけ人の一人だ。日本の周辺を米朝のミサイルが飛び交い、遠いレバノンではイスラエル軍が自衛の名の下に民家も爆撃している今、日本国憲法 第9条の意味をしっかりと考えよう。

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イスラエル支援企業リスト

スターバックスの社長がバリバリのシオニストだということを聞いてイスラエル支援企業リストを見てみると、主要な多国籍企業が名前を連ねていることに驚くとともに、妙に納得がいってしまう。

食品ではマクドナルド、コカ・コーラ、ネスレなども。エレクトロニクスでは、インテル、マイクロソフト、IBMなどなど。

客としては製品を買わない。社員なら反対の行動を起こすか辞める。入社しようと思う人は考え直すか、入ってから反対してもらいたい。

頭が痛いのは、自分がMacユーザーであることだ。IBMと縁が切れても、次に行き着いた先はインテルだ。モトローラもブッシュ政権に献金しているし。もう、Macも使わないスローな生活を送るか、正面きって反対するしかないでしょう。

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ロード・オブ・ウォー

映画「ロード・オブ・ウォー」エンディングのモノローグより

The world's biggest arms suppliers are the U.S., U.K., Russia, France and China. They are also the five permanent members of the U.N. security council.

最大の武器供給者は米・英・露・仏・中である。この5カ国は国連安保理の常任理事国でもある。

日本は常任理事国入りを目指して活動してきた。そして、財界の要請を受けて憲法第9条2項を変え、武器輸出三原則を廃止しようとしている。




ロード・オブ・ウォー


DVD

ロード・オブ・ウォー


販売元:日活

発売日:2006/06/09

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就職に関する意識調査アンケート

日本では欧米に比べて学位取得者が全く報われないという状況は一向に改善されない。特に、文系社会であるこの国において、理系はさらに厳しい立場に置かれている。この現状を打開しようというよりも、日本の技術の国際競争力を維持することを目的に、企業への学位取得者の就職を推進しようという計画があるようだ。

北海道大学が「文部科学省委託事業:科学技術人材のキャリアパス多様化促進事業」に採択され、「基礎科学人材社会活躍推進計画」を進めているという。そこで、「企業の大学院博士後期課程の学生および博士研究員に対する意識」をつかむ必要があるらしく、アンケートの依頼を受けた。

しかし、このアンケートは変わっており、この計画を進めているS-cubicが各専攻就職担当教員、指導教員かCOEグループ担当を経由して、DCやPD個人にアンケートを依頼。そして回収は逆に、指導教員かCOEグループ担当、各専攻就職担当教員を経由してS-cubicに渡される。氏名、出身大学、生年月日、住所、連絡先まで個人情報を提供するアンケートを、どうして指導教員らにチェックされる必要があるのだろうか。「キャリアパス」という一見気の利いた言葉を用いて、プライバシーの侵害ともとれるアンケートには違和感を感じる。

問題のアンケートの内容だが、つい笑ってしまうほどに面白かったので、ここでいくつか紹介する。

[1]あなたはどのような分野に就職を希望していますか。下の項目の()内に優先順位を記入してください。


  • ()大学教員
  • ()国公立の研究所・試験所
  • ()企業での研究職
  • ()中・高校教員
  • ()就職したくない
  • ()その他(具体例を記入してください)

[3]あなたが就職先を選ぶ場合、その動機として以下の項目で強く思う順に、()内に数字を記入してください。


  • ()収益に結びつく研究をしたい
  • ()世の中に直接(見える形で)役立ちたい、学んだことを役立てたい
  • ()将来、経営に加わりたい
  • ()大学のポストは無理だから
  • ()大学はもうこりごり
  • ()なんとなく
  • ()その他(具体例:

さすがに、馬鹿正直に書いて指導教員には見せられない。COEのアンケートは無記名だったので、COEや指導教員に対しては好き勝手に批判したのだけれど、卒業がかかっていると思うとなかなかそうもできない。その意味では、派遣OLとそれほど変わらないということか。とりあえず、協力する義務はないので、ちょっと様子を見よう。来週は指導教員もドイツだし。

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北朝鮮製だろうが米国製だろうが

ミサイルはもうたくさん。

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「ゆとり教育」の成果?

7/1の北海道新聞によると、今週大学へ入学した1年生は「人前での議論が平気で、プレゼンテーションが得意な学生が増加」したそうだ。大学教員から「ゆとり教育」の効果という声もあがっているそうだが、真偽については少なくとも身近な教職員に尋ねた方がいいだろう。

そもそも、学生の雰囲気はその年によって随分と違うので、議論などができるようになったことが「ゆとり教育」によるものだとはなかなか信じ難い。しかし、「ゆとり教育」にともなって導入された「総合的な学習の時間」による教育効果があったのだとしたら、教職員の苦労の賜物だと言えるだろう。ただでさえ忙しい中で、新たな授業の準備に真剣にがんばったのだから。そして、本来学習とは「総合的」であるべきで、そのような学習によって子どもは議論ができるようになるということも明らかになる思われる。

日の丸・君が代のような教職員や学校、教育委員会や文部科学省から押しつけられる教育ではなく、生徒が議論できるようになることが、教育基本法の大きな目標のひとつである。したがって、「改正案」のような徳目をいくつも叩き込むような「指導」は、子どもの思考停止を招くなど、考えるまでもなく間違っていることが分かる。教育委員会の「強制」に反対する教職員を孤立させないためにも、もっと保護者ががんばらなくてはいけないのではないだろうか。

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親指がまだ治らない

3/12にテイネで着地に失敗して突指してボッコリ腫れた。骨折ではなさそうなので、ずっと様子をみていたが、もう3ヶ月以上経つというのに、力を加えたり間接を大きく曲げたりするとまだ痛む。自転車のハンドルをガッチリと握れないので、大きな段差では気を付けなければいけない。突指ってこんなに治るのに時間がかかるものだろうか。

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インカルンペの由来

最近、ニュースの準備で「珈琲 インカルンペ」へ行くことが多いが、この店の名前の「インカルンペ」の意味がずっと気になっていた。そして今日、マスターに名前の由来を教えてもらった。

「インカルンペ」は、アイヌ語の「インカルシペ」をもじったものらしい。マスターによると、「インカルシペ」はアイヌ語で「眺めのいいところ」という意味だそうだ。調べてみると、他に「 小さな丘の眺望のきくところ」とか「いつも眺める所」とかという説明もある。そして、驚いたことに、この「インカルンペ」とは藻岩山の本来の名前らしい。

現在の札幌の地を「開拓」した私たちの祖先が、かつてアイヌから「モイワ」(小さな山)と呼ばれていた山に、社などを築いて「円山」と名前を変えた。そして、「インカルシペ」を「藻岩山」と変えてしまった。この時、アイヌは倭人に「インカルシペ」を奪われたのだと奥さんは語った。

先日の集会で小野有五さんも言っていた。世界で先住民が使っていた元々の名前に戻す動きが盛んであるにもかかわらず、北海道では旭川で6カ所戻されただけだと。今年亡くなった萱野茂さんは、NHKの番組の中で「言葉を奪われるつらさ」について語っていた。

少なくとも札幌では、小学校で郷土について学ぶときにアイヌのことも学ぶことになっている。しかし、札幌の開拓については何となく覚えているが、アイヌについてはあまり覚えていない。自分の学習意欲のなさを棚に上げるつもりはないが、アイヌについての教育が不十分であることのひとつの証拠だということもできるかもしれない。日の丸・君が代の強制に代表される「愛国心」教育が強化されようとする今、私たち北海道に住む人間は人権の観点からアイヌについて学ぶことを通して、その問題点をはっきりと理解することができるのではないだろうか。

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To be published in Phys. Rev. B

論文は6/14にアクセプトされ、予定では今月中にPhysical Review B (Phys. Rev. B)でパブリッシュされる予定だ。おそらくプルーフリーディングももうすぐ送られて来るだろう。

これが学位論文になるので、あとはボリュームを増やしてD論に仕立て上げねば。しかし、100ページなんて本当に書けるんだろうか。

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