国際理学コミュニケーション特論
水、金と理学院共通科目の「国際理学コミュニケーション特論」なる講義を受けた。RAということで若干さくらの要素はあったが、内容はすばらしく、これから研究成果を国際会議で発表したり論文にまとめたりしようと考えている学生には非常に有益だったはずだ。しかし、もったいないことに受講者はほとんどが卒業のために単位が欲しいだけのMCの学生で、基本的にすべて英語で進められる講義には着いて行けずに、北海道の心地よい夏の風に揺られて夢の中へと旅立っていた。水曜の後半は他人の事を言えたものではないが。
水曜日のpresentationの講義を受けて確信したが、原稿を一字一句間違えずに暗記する必然性はないという事だ。発言内容のポイントを書いたカードをめくりながら発表を進め、transitionには効果的なsentenseを書いておく。やはり本場のpresentationは違う。
今日はwriting。基本的には投稿論文の書き方だ。衝撃的だったのは、自分の論文のグラフをstupidと言われた事だ。もちろん、直接言われたわけではないが、自分でも前々から考えていた事だけに、つい苦笑いをしてしまう。カラースケールのないカラーのグラフなんて、そりゃあ意味がないのは当たり前だ。さらに、基本的な事は、結果が用意できてから論文を書き始めるという事。それも当然だが……。最後に英語の表現だが、ことごとく論文で使っている表現がstupidだと指摘された。まあ、refereeには"polish your English"とかって言われているくらいだから、全く不思議ではない。
気概のあるMCやDC、PDに、いや、むしろスタッフにこそ受講してもらった方が、効果は大きかったのではないかと考えてしまった。MCのみなさんはhomeworkがんばってください。
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コメント
>気概のあるMCやDC、PDに、いや、むしろ
>スタッフにこそ受講してもらった方が、
>効果は大きかったのではないかと
スタッフまでなってしまうと手遅れかと。
こういう勉強ができるのは若いうちです。
「若いうちに基礎をやっておかないと
後でこたえるぞ」と諭された一人として。
投稿: Guru | 2006年7月28日 (金) 22時44分
まあ、でも、学生がsubmitする前に直すのはスタッフだから、そのスタッフが、どんな表現がstupidか理解していないと意味がないです。
論文に3回も出て来る"It should be noted ..."なんかはstupidな表現の典型らしく、"It should be noted ..."なことでなければ、そもそも論文には書かないだろうと。う〜ん、そりゃぁもっともだ。
投稿: H本 | 2006年7月29日 (土) 07時39分
高校の勉強でも変な教師がいて
悪い方へ指導されたりしますから。
(K高校では10%ぐらい。)
若い人が伸びるために必要なのは、
閉鎖的な研究室の外で学ぶ
チャンスを生かすことだと思います。
"It should be noted" 連発ですか。
なるほど。
投稿: Guru | 2006年8月 2日 (水) 22時26分