「ゆとり教育」の成果?
7/1の北海道新聞によると、今週大学へ入学した1年生は「人前での議論が平気で、プレゼンテーションが得意な学生が増加」したそうだ。大学教員から「ゆとり教育」の効果という声もあがっているそうだが、真偽については少なくとも身近な教職員に尋ねた方がいいだろう。
そもそも、学生の雰囲気はその年によって随分と違うので、議論などができるようになったことが「ゆとり教育」によるものだとはなかなか信じ難い。しかし、「ゆとり教育」にともなって導入された「総合的な学習の時間」による教育効果があったのだとしたら、教職員の苦労の賜物だと言えるだろう。ただでさえ忙しい中で、新たな授業の準備に真剣にがんばったのだから。そして、本来学習とは「総合的」であるべきで、そのような学習によって子どもは議論ができるようになるということも明らかになる思われる。
日の丸・君が代のような教職員や学校、教育委員会や文部科学省から押しつけられる教育ではなく、生徒が議論できるようになることが、教育基本法の大きな目標のひとつである。したがって、「改正案」のような徳目をいくつも叩き込むような「指導」は、子どもの思考停止を招くなど、考えるまでもなく間違っていることが分かる。教育委員会の「強制」に反対する教職員を孤立させないためにも、もっと保護者ががんばらなくてはいけないのではないだろうか。
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