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スキーに不都合な真実

今シーズン、暖冬の影響による雪不足のため、スキーの大会などが世界的に軒並みスケジュール変更になっている。日本のスキー場も雪不足が深刻らしい。北海道だから普通に滑るのには問題ないけれど、シーズン終了が早く来そうだ。温暖化についてはsotoもブログで触れていた。コメントは無視されてるけど。

そんな温暖化について警笛を鳴らしているのが、映画「不都合な真実」だ。バックカントリーやフリーライドを楽しんでいる人たちが、ブログで取り上げているのをよく目にした。そんなわけで、先日スガイで見て来た。

映画について知るにはオフィシャルサイトを見るのが一番いい。だから、ここでは自分の感想を書くことにする。

最初に感じたのは、ゴアのプレゼンがとても上手いということ。これくらい上手く、面白く話せるようになれたらどんなにいいことだろう。ところどころユーモアを交えながら、データを分かりやすく論理的に紹介して行くところはぜひ見習いたい。

温暖化についての情報自体は、普通に関心があれば既に知っているような内容だった。データの細部はともかく、大枠は以前から指摘されているのと同じように温暖化の危険性を訴えている。ゴアからのアメリカ人への警告だった。興味深かったのは、かつて温暖化で氷河が融けて北米大陸に大きな湖が出来ており、その水が大量に北大西洋に流れ込んだために、深層循環が停止して氷河期に逆戻りしたという話。今度、その大量の水の供給源がグリーンランドだという。確かに、そういう可能性もあるだろう。

この映画で重要なことは、温暖化防止はまだ手遅れではなく、努力することで解決できると訴えていることだ。温暖化防止と経済発展の両立は困難だが、人類はこれまで様々な偉業を成し遂げて来たのだから、この問題も克服できるのだと。気持ちは分かるけれど、共産主義も打倒したと言うところがアメリカ人らしいと思った。エンドロールでアメリカ人に向けて、個人個人ができる具体策を羅列して終わる。もちろん、日本人もやらなくてはいけないこと、やれることがあるので、他人事だと思ってはいけない。そして、最後のメッセージは「この映画を見るように友だちに薦めろ。」

この映画を見ようという人は、もともと温暖化の問題に関心がある。見るべきなのは、全く関心のない人たちだけれど、そういう人たちに勧めるのは残念ながら難しい。学生時代に環境問題を学んだらしいゴアでさえ、息子を失いかけてようやく本格的に立上がったくらいだ。とりあえず、映画を薦める前に友だちを絶望に陥れなければいけないのかな。

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コメント

既に絶望しております。
離島へ行っちゃうから、見るチャンスないし、
DVDを買って見ることにしましょーか。
では、検定に受かって、さらに、雪山で
食っていけることを願ってます。

投稿: Guru | 2007年2月25日 (日) 09時13分

お久しぶり。コメントが最後のお別れみたいで寂しいけれど。むしろ、離島に行くことが地球温暖化への対策になっているのでは。大量消費社会と切り離されるので。とにかく、雪山がなくならないようにがんばりましょう。

投稿: H本 | 2007年2月26日 (月) 10時52分

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