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05/1/22 チセヌプリ-ニトヌプリ

厳冬期のバックカントリー3回目は、チセヌプリとニトヌプリ。チセヌプリスキー場のリフトを利用する楽なアプローチを期待して。

リフトを降りたら、何人か先行していたので、トレースを使わせてもらった。チセの急斜面をほぼ直登しているので、Oは自分でラッセルしてたと思う。この日は朝から猛吹雪で、登っている側からスキーで積雪が崩れてた。ビギナーの自分でもヤバそうな予感がした。案の定、登っている途中で上から先行者がゆっくり滑り降りて来て、上で少し雪崩れたから引き返した方がいいという忠告をくれたのを覚えている。

先行者が滑り降りた後、自分たちもお互いの位置が分かる距離を保ちながら滑り降りた。一応ビデオも撮影したけれど、吹雪で全然視界がなかった。高度が下がると風も弱くなって、斜度はないけれど、そこそこ楽しんだ気がする。とはいえ、初心者にはあまりに条件が厳しくてビビりまくった。休憩で一息つけたのが何よりホッとした。埋まっているとはいえ、道路標識に人の気配が感じられたから。

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ビビリーH本。

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Oが重いパウダーをがんばって滑る。

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ほっと一息。

埋もれた道路を歩いてニトヌプリの西斜面を目指した。ここにも先行者がいて、またトレースをたどった。登っているときに、先行者が上から西斜面を滑り降りて来た。自分たちはまだ登って行ったけれど、だんだん視界が悪くなって、吹き溜まっているのが分かった。辺りの景色がほとんど見えないので、初心者には地形がよく分からない。地図を見てもピンと来ないし。とりあえず、南側へ滑ることは分かるので、弱層テストをしてみると、吹き溜まりがかなり危険そうだった。沢地形を避けて、木が濃いところを探しながら高度を落とした。

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中央に小さく先行者が休んでいるのが分かる。

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太陽が吹雪の空越しに薄らと辺りを照らす。指は愛嬌。

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かなりはっきりした弱層があった気がする。

比較的木が密に生えている沢があったので、慎重に滑り降りてみた。少しスピードがついたそのとき、自分の進行方向の雪面に亀裂が走る!15 mくらいだろうか。ビビってその場に座り込んでしまったけれど、雪崩は起きずに済んだ。ここもヤバそうなので、ひたすら木から木へ飛び移るように滑り降りた。

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恐怖の斜面を振り返える。

Oがショートカットでスキー場の駐車場に停めた車に帰るつもりだったのに、トレースもないし斜度もないのでラッセルが大変。行けども行けどもスキー場から音が聞こえて来る。今回でバックカントリー3回目のH本は、完全にビビって、このまま帰れないんじゃないかと思ってた。気分的には1時間以上歩いたように思える。ようやく温泉臭さが強くなってきたので、急いで大湯沼まで滑り降りた。スノーブリッジがまだ中途半端だったので、くぼみに足を取られてしまった。硫黄臭の中起き上がって辺りを見渡すと不思議な光景だった。あまりの寒さに大湯沼に入りたいくらいだったけど。

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誰?スキーを脱がずにシールを貼ろうとして失敗。

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大湯沼には不思議な模様ができてた。

もともと風邪気味だったこともあり、寒さで参ってしまった。とはいえ、この日泊まる五色温泉で身体を温め、空腹を堪えながらすき焼きを作って食べた。これが最高に旨かったのを忘れない。肉たっぷり。Oは卵食い過ぎだったけど。

翌日はイワオヌプリを予定していたけれど、風邪気味なので日和ってニセコヒラフにしてもらった。最初滑らないつもりだったんだけど、「滑って直す」と開き直ってカメラも置いて滑りまくった。天気も良くて、本当に風邪が治ったみたいだった。

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こんにちは、羊蹄山。

昔から振り返っていると、自分の装備が着実に変わって行っていることに気付く。Oと違って道具に頼る根性なしだ。

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コメント

あのすき焼きは本当にデタラメに旨かった。空腹に耐えながら、2人で牛肉と野菜をせっせと鍋に並べて焼いたのをよく覚えている。卵は毎日あんなに食べるわけじゃないからたまにはいいだろ…。チセの上部といい、ニトでの亀裂といい、後半のラッセルも含め、散々な目に遭わせてしまい申し訳なかった。とはいえ、翌日スキーで風邪が治る人間は初めて見た。実際寒かったし、背筋の凍る体験が微熱を冷ましたのかも。でなきゃ、説明つかん。

投稿: O | 2012年11月28日 (水) 07時29分

>O

なつかしいね。
久しぶりにすき焼きが食べたくなった。
BC初心者にこの山行はちょっとハードだったね。
はぐれて1人になったらアウトだと思ってたから
視界不良の中を進むのも怖かったな。
風邪は軽い運動をすると治るって言う人
案外他にも結構いるよ。
本当に治るのか
滑るための言訳なのかよく分からないけどね。

投稿: H本 | 2012年11月28日 (水) 09時14分

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