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07/4/29 キロロ

記念すべき第一回コブマラソンがキロロで開催された。

スキー場までは2台の車に分乗して向かい、H多さんたちは9時出発だった。昼から滑り始めんじゃもったいないということで、こっちは7時半に出発して、9時半から滑り始めた。

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コブマラソンに備えてワックスをかける。

朝里には目もくれず、真っすぐ長峰に向かった。クワッドに乗ったとたん、足下から川の水が流れる大きな音が聞こえて驚いた。もう、かなり雪解けが進んでいるようだ。スキー場に来る前から見えていた長峰のコブ斜面が、クワッドを降りると目の前に迫って来る。完走は絶対無理。ありえない長さのコブ斜面だ。

2本目のクワッド乗り場は結構混んでいた。斜面は圧雪されたザラメで滑りやすい。ここで、S木くんからO田にレッスンを少々。意識的に後傾になった身体いじめの滑りを指摘されていた。これまでは脚力でねじ伏せていたみたい。

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O田は左が苦手なのかな。

何本か整地を滑っているとだんだん退屈してきたので、そろそろコブを滑ってみることにした。S木くんは抑えて滑りで、完走できるかもしれないと言っていた。O田もO田なりの抑えた滑り。自分でも抑えて滑っていたけれど、コブを滑るとテンションが上がるらしく、後半はモーグル滑りだった。とはいえ、上から普通に滑ったら4回は休憩したと思う。これを上からずっと滑るのは、改めて無理だと確信した。S木くんは違ったみたいだけど。

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上にもまだ続いているコブ。

H多さんたちが到着したということで、ゴンドラ乗り場まで一度降りて合流した。コブマラソンの前に、朝里にゴンドラで上がって一本滑ることになった。分かってはいたけど、Dogenは中積みじゃないとだめで、一人寂しくゴンドラに乗った。朝里ピークからの景色はよくて、余市岳ののっぺりした斜面が間近に見えた。ここから見た山並みがきれいだ。

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快晴の余市岳。

滑りの方は不快。緩斜面が前日の札幌国際と同じように、腐った雪で板が止まる。斜面が急なところは圧雪しているのか滑りやすかった。けれども、ちょっとでもコースを外れると、急に減速して前に放り出されそうになる。しかも、気持ちよく滑り降りたと思ったら、キロロ自慢の緩斜面が下までずっと続いている。朝里が空いていて、長峰が混んでいるわけだ。

次に、長峰に登っていよいよ第一回コブマラソンの開催。順番はじゃんけんで決めて、エントリーは滑る順に、O田、H本、Y口、H多、S木の5名。Hせさんが、審判とカメラマンを務めてくれた。ルールは簡単で、とにかくラインを外さずに滑れるところまで滑る。最後に、ラインを逸れて脇に立ち、到達点が一番長い人が勝利。記念すべき第一回の優勝豪華賞品は、翌日のアンヌプリ北壁ジンパの肉タダ。

初めにHせさんに前走を兼ねて傾斜が急になる辺りまで滑ってもらい、そこからカメラを構えてもらう。そこまででもそこそこの距離がある。Hせさんから合図があり、O田がスタート。前半の滑りを見て、スタートで待機しているメンバーからは「あれはダメだな。あの滑りじゃ保たない。」という声が上がる。O田がHせさんの前を通り過ぎてずいぶん経っても、スタートの合図が来ない。今度は「どこまで滑ってるんだ?あいつバカだな。」ホントにバカなイベントだ。不安になるくらいの時間が経ってからようやく合図が来て、ようやく自分の番になった。

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ダメ?な滑りのO田。

全然自信もやる気もないままスタートして、前半の緩斜面をダラダラ滑る。一応、体力温存を狙う。斜面が急になったところで細かく変化したコブのピッチに合わせながら、O田を探す。けれども、全然見当たらない。コブが少し深くなって来ているので、だんだん足にも負担がかかって来た。騙し騙し滑って、さらに斜面が急になって、コブが一層深くなった辺りで、ようやく100mくらい先にO田の赤い姿が視界に入った。とりあえず、そこまではなんとか辿り着こうと思って、いい加減プルプルして来た太ももにむち打ちながら、なんとかスキーに上半身が遅れないように前傾をかける。O田のところまで来た時には、太ももが締め付けられるように痛い。でも、あとはどうなっても、とりあえず行けるとこまで行ってみようと思って、そのまま滑り続ける。一コブ越えるごとに、腰が後ろに下がって行って、最後はそのまま座り込んで終了。O田を50mくらい越えただろうか。太股が焼けるように痛かった。

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ここまで来れてホッとしてた。

滑り終わってからずいぶん経って、斜面にY口さんが見えて来た。余裕の抑えた滑りで降りて来たようだけど、O田の横で終了してしまった。またしばらく経って、H多さんが現れた。こちらも抑えた滑りで安定している。O田の前を通り過ぎ、自分の横も通り過ぎて行った。ペースも落ちないので、もしかしたら完走するかと期待したけど、200mくらいを残して終了。でも、ガッツポーズを見せる余裕だった。果たして、最後のS木くんがこの記録を超えて完走するかどうかに注目が集まる。

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Y口さんはコブ板でズラす。

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H多さんによるとバンク滑りは最強らしい。

斜面の上にS木くんの姿が見えた。と思ったら、数ターンしてそのまま座り込んでしまった。意外な結果にO田もY口さんも爆笑。これで、第一回コブマラソンの優勝はH多さんに決定。

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S木くんは前半体力使いすぎ?

第一回コブマラソン

S木くんによる前走。

S木レッスン:O田

S木レッスン:H本

コブマラソンが終わったのに、Y口さんはモーグルバーンを滑りたいらしく、他のみんなもスイッチが入ってしまったみたいだった。クワッドに乗って、またコブ斜面へ向かった。体力温存のためにコブ斜面を避けてモーグルバーンへ向かうY口さんの後を着いて行った。モーグルバーンはさすがにコブのピッチが短い。コブマラソンで滑った斜面の半分くらいのピッチだった。コブマラソンでヤラレている下半身にはかなりキツい。でも、まあこれはこれで楽しい。モーグルコースは整備中で、ずいぶん待っても終わらないので、上のジャンプ台だけ飛んだ。一応、初ヘリコプター。初めて見たY口さんのモーグルは安定していて、さすが元モーグラーだと思った。H多さんも負けじと攻めていた。身体が大きいせいか、モーグルも北欧選手のような迫力を感じた。

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Y口さんのツイツイ。

さすがに、みんなバテバテで、ベースのレストランで昼食をとることになった。根室の人で知らない人はいないというエスカロップを食べた。ホントか?まあまあかな。食べながらコブマラソンのビデオを見ていて、やっぱりS木くんがヘタったところで笑いが漏れる。優勝候補のまさかの最下位に、罰ゲームを用意しなかったことが悔やまれる。

H多カー組は、ビールを一人何缶か空けて出来上がっていたけれど、昼食後になぜか再び長峰に行ってモーグルになった。長峰2Aの左脇に、モーグルのラインが出来ていて、またまたスイッチが入ってしまったようだ。正直、すでにバテバテでもうコブはたくさんだったけど、みんな次々とラインに入って攻めて行くのをビデオで撮っていた。まあ、自分だけ行かないのもなんだし、とにかく攻めるだけ攻めてみた。2本目はY口コブレッスンも開催。

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怒濤の勢い。

猛然と滑るメンバー。何かに取り憑かれたよう。

10年ぶりのスキーとは思えないHせさんのコブだった。S木くんはY口さんとスキーチェンジして暴走。H本は「ヤケクソ滑り」。楽しいけど身体はボロボロ。

まだ滑るの?

ビデオ見てたら、ポール使ってないのに気付いた。来シーズンはコブもちゃんと練習しよう。

この日はさすがに翌日のアンヌプリ北壁滑走が心配だったので、ちゃんと太ももに湿布をして寝た。

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コメント

編集ならびにUP,ブログ更新作業お疲れ様です.昨日撮った写真をそのうち送ります.肉ご馳走さまでした~.
自分の滑りを見るのは勉強になるね.Y口君に比べて雪しぶきが多いのも確認できた.課題のストックワークをどうにかするべく,オフトレにインラインスケートを取り入れようと思います.残り4日間は鬼のような右足トレ!

投稿: H多 | 2007年5月 1日 (火) 23時57分

H多さんも2日間お疲れさまでした。写真楽しみにしてますね。

自分の滑りを見るのは大事ですね。自分はうまいって妄想を抱いていますから。Y口さんとH多さんの滑りを見比べていてぼくが気付いたことは、Y口さんは腰から下がクネクネしていて、H多さんは胸から下がクネクネしているように感じました。H多さんのストックワークは北斗百裂拳みたいで嫌いじゃないですけど。

オフトレまでとは気合入ってますね。右足トレでは怪我をしない程度にがんばってください。ぼくは残りのシーズン、飛びの課題をクリアできるようにがんばります。

投稿: H本 | 2007年5月 2日 (水) 11時19分

確かに自分のすべりを見るのは大事だね。
自分も大回りはひざが入ってないのに気づきました。

お互い残りシーズンがんばろう。自分も長嶺コブで精進します。

投稿: S木 | 2007年5月 4日 (金) 19時36分

ひざが入ってない?内足が?今度教えてね。

モーグル特訓とは、S木くんの滑りのバリエーションが広がって行くね。ついでに、飛びの方もよろしく。

投稿: H本 | 2007年5月 5日 (土) 06時03分

この日のコブ(昼からの方)は楽しかったなー。
これまでで一番楽しいコブだった。なんであんなに楽しいんだろ、コブって。
午前中のモーグルマラソンは、自分としては上出来。あそこまで体力が続くとは思っていなかったから。

モーグルマラソンのビデオは、ルールを知ってる人が見ればいいけど、よく考えたら、あれほど見ていてつまらないものはないよね。皆、やる気の感じられない責めない滑りで、スピードもなければ、フォームもふにゃふにゃだ(笑)

投稿: O田 | 2007年5月 7日 (月) 22時11分

コブが楽しいのは、きっと脳内麻薬のせいだよ。出てそう。

第2回のコブマラソンでは、ぜひ新種目にコブ駅伝を加えたいな。

マラソンビデオは見ててそんなに面白かないけど、「あいついったいどこまで滑ってんだ?」ってものじゃないかな。なんなら、次回からサルのコスチュームでも着るかい?

投稿: H本 | 2007年5月 7日 (月) 22時20分

脳内麻薬?うん、たぶん、そうだ。
今の正直な気持ち、パウダーよりコブを滑りたい!

コブ駅伝ってことはスピード競争だよね。
箱根駅伝と違って、往路の下りのみだけど。
キロロのコブがもう少し長ければ、4×400mの
マイルリレーができるのにね。おしい!

投稿: O田 | 2007年5月 7日 (月) 23時20分

この時期パウダーは無理だけど、コブなら何とかなるんじゃない?アンヌプリ北壁をみんなでハイクしてコブを作るとか。

距離はコブマラソンと同じく適当でいいけどね。斜面の勾配が変化しているところで区切れば良さそう。ただ、普通の駅伝のように複数のチームが同時に滑ることは出来ないから、タイム勝負になってしまうね。

投稿: H本 | 2007年5月 9日 (水) 06時50分

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