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中小屋温泉

男山自然公園のあとは、温泉にでも入って帰ろうということになり、札幌へ帰る途中の適当な温泉をガイドブックで探してみた。けれども、興味を引く温泉がない。スーパー銭湯みたいな温泉よりも、鄙びた温泉がよかったのだけれど、きれいなところばかりで、露天風呂もないところが多い。そこで、思い切って道路地図にしか載っていない温泉を探して、中小屋温泉に行くことに決まった。

まずは、国道12号線を南下。ラーメンで腹もいっぱい。公園を散策して、ちょっとした運動になった。朝も早かったので、運転していると強い眠気が襲って来る。ヤバいと思う前にまたもや意識が飛んでいた。気付くと、助手席のやっちくんがハンドルを切ってくれていた。目の前にはパトカーが迫って来ていた。やっちくんのおかげで、なんとかパトカーに突っ込むのを避けられた。こればっかりはシャレにならない。

国道275号線に移っても、車はあまり流れない。中小屋までは結構遠く、なかなか温泉に着かない。そして、月形の手前で、眠気を追い払うために飲んでいたポカリのペットボトルをホルダーから落した。飛び散るしずく。フロントガラスの内側が、まるで対向車が水しぶきをかけて行ったように濡れた。またもや驚いているやっちくんに詫びながら、必死でハンドルを握って走り続けた。ようやく目印のセブンイレブンが見えて来て、小さな横道に入ると、「泉質随一」という嘘くさい文句が書いてあるゲートをくぐった。1キロほど走ると、意外に立派な建物が現れた。

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「入館料」400円を支払い中へ入った。まあ、汚いのは古い温泉にはよくあることなので、それほど気にしない。浴室はそれなりにきれいだった。石けんだけでシャンプーがなかったけれど、シャワーもあるのでちゃんと洗うのに苦労しない。湯船も広くてまずまず。ただ、あからさまに加熱している温泉で、流れ落ちる滝から出て来るお湯は、量も温度も時間で変化した。一応、露天風呂があったので覗いてみると、水面に何か浮いていて、ぐるぐる湯船を回っている。勇気を振り絞って入ってみたけれど、ぬるい上にやっぱり汚い。さっさと上がって内湯に戻った。サウナは嫌いなので入らなかった。泡が出ている湯船に浸かったけれど、年配の人が多い割にはぬるかった。

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汚い露天風呂。

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温度が変化する内湯。

随一という泉質が気になって、成分表を探したけどなかなか見当たらない。受付のところでようやく見つけてよく見てみると、あまりに大雑把。湧出量の記述もないし、含まれているイオンの記述もない。温泉の専門家のやっちくん曰く、硫酸イオンなど書いてあるべきことが書いていないそうだ。ちなみに、成分表の下の張り紙には、加熱、循環ろ過装置、塩素系薬剤の使用についてのお知らせがあった。なお、ロッカーは50円で、戻って来ない。

結論としては、地図にだけ載っていてガイドブックに載っていない温泉というのは、それ相応の温泉だということだ。ガイドブックに載せたら苦情が来るからでは?っと言い合いながら、中小屋温泉をあとにした。札幌までもう少し。

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