中央荘
今回の道南旅行の最後のイベントは、濁川温泉。帰りに温泉に寄ることには決めていたけれど、温泉入ったあとに長々運転するのも気が乗らない。かといって、札幌の近くまで行ってあまり遅くなると、日帰り入浴も出来なくなってしまうかもしれない。ガイドブックに載っていない温泉には、この間の中小屋温泉で懲りたので、ほどほどに札幌に近くて、温泉も良さそうな濁川温泉に行くことに決めた。
国道5号線を走っていると交差点に案内が出て来たので、左折して山に向かって車を走らせた。道はそれほど広くはないけれど、ちゃんと舗装されたいい道路だった。シカの飛び出しに注意という看板に、少し緊張した。アップダウンを何回か繰り返し、最後に緩い下りの後で濁川温泉郷に到着した。
濁川温泉郷は、そばで地熱発電もしているような本格的なところで、温泉がいくつもある。どこに行こうか決めていなかったので、とりあえずガイドブックに載っているところで、最初に目に入った「中央荘」に入ることに決めた。
駐車場には2台車が停まっているだけで、さすがにGW最終日の宿泊はほとんどいないようだった。ここで驚いたのは、やたらとネコがいることだった。5匹はいたと思う。車を降りて温泉に歩いて行くと、ネコが車の下に潜り込んだ。エンジンが暖かいのだろう。
流山温泉よりも遥かに安い入浴料だった。さっさと着替えて浴室に入ると、温泉らしい趣の湯船があった。濁川温泉の名のとおり、茶褐色に濁ったお湯が、湯船から勢いよく溢れ出していた。かけ流し100%。備え付けのシャンプーと石けんで洗ってからお湯に浸かった。お湯は少し熱めだけれど、身体の芯まで暖まるいいお湯だ。露天風呂がないのが残念だけれど、貸し切り状態の湯船で一人贅沢な時間を過ごした。
待ち合わせの時間より少し早くあがって、休憩室もないのでうろうろしていると、温泉の女の人が空いている部屋で休むように案内してくれた。こういう心配りが嬉しい。待ち合わせの時間を過ぎて家族もあがってきたので、もう一度気を引き締めて札幌まで運転して帰る。さっきの女の人の子供らしいちびっ子が見送りをしてくれた。
札幌から来た道を逆に辿って、家に着いたのは22:40。函館まで1泊2日の結構な強行軍で、それなりに楽しんだ反面、慌ただしくて疲れる旅だった。これでついにGWネタが終り。
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