« やっと出た iTunes 7.3.1 | トップページ | 段階的にFlickrへ移行中 »

07/7/14 富良野岳-上ホロカメットク山

先週行った上ホロカメットク山の偵察に続いて、ようやく富良野岳から上ホロカメットク山までのオーソドックスな縦走コースを歩いてみた。

3:13に携帯電話が枕元でバイブレートしてるのに気付いた。目覚ましが鳴っているのかと思ったら、Y口さんからの電話だった。3:00にY口邸を出発という約束をぼんやりと思い出しながら電話に出た。声を聞いて完全に目が覚めて、寝坊したことに気付いた。ごめんなさい。目覚ましを止めて、二度寝したらしい。Y口さんに謝って、急いで準備して出かけた。

Y口邸には4:00くらいには着いたと思うけれど、慌てて出て来て場所を確認していなかったので、結局、車の方まで出て来てもらうことになってしまった。わざわざ住所を、しかも、緯度と経度まで教えてもらっていたのに。ごめんなさい。寝坊のせいで、出発が1時間は遅れてしまった。

出発した頃の札幌の空はどんよりと暗く、とても晴れるようには見えなかった。富良野に向けて走っていても、一向に晴れる気配がない。三笠を越えれば晴れて来るかと期待したけれど、むしろ、山は厚く低い雲に覆われていた。富良野に入って十勝連峰の方を眺めると、山の上の方は雲の中だった。コンビニに寄って朝食などを買ってから、二人で曇り空を見上げながら相談した。テンションもかなり下がっていたけれど、札幌には帰らずに、富良野岳に登るだけ登ってみようということになった。縦走するかは天気次第ということで。

相変わらずの曇り空の下を十勝岳温泉まで走って、登山口前の駐車場には6:30前には着いたけれど、駐車場はもういっぱいだった。富良野岳まで登るテンションが下がらないうちに、さっさと準備をして、トイレを済ませた。駐車場で、「山のトイレを考える」というアンケートに答える。女性登山客が残して来るティシューペーパーが問題なのだとか。そして、6:40、入山記録に登山歴を「初級」と書いて登り始めた。

曇っていて景色も良くないので、登山口から安政火口分岐まではどんどん進んだ。それから写真を数枚撮りながら、上ホロ分岐までも早いペースで歩いた。ここから先は歩いたことがないので、花を見逃さないように注意しながら歩いているうちに、三峰山沢の上流に到着した。登山道は沢を越えている。ちょうど1時間経ったので、沢の近くで休憩をとった。

小休止の後しばらく歩くと、雪渓と花が現れた。花を探しながら歩いている時に、目の前を動く小さな影に気付いてそっちを振り向くと、エゾシマリスがこっちをうかがっていた。こんなに近くで見たのは初めてなので、逃げられる前に急いでシャッターを切った。

エゾシマリス
エゾシマリスと目が合った。

花を撮るにも天気がパッとしないので、いまいちテンションが上がらない。

ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマ?はうっかり見逃しそうだった。

ウコンウツギ
見上げるとウコンウツギ?が続いていた。

縦走路分岐の少し手前で青空が出て来た。富良野岳も時々顔をのぞかせる。どうも雲の上に出たようだった。陽射しも出て気持ちがいいので、休憩をとった。

雲海から頭を出す十勝岳
雲海から頭を出す十勝岳。

ヨツバシオガマ
分岐付近のヨツバシオガマ?

分岐を通過して富良野岳に向かうと、天国への階段が続いていた。階段の脇には花畑と雲海が広がる。さらに進んで行くと、上ホロを遥かに凌ぐ花畑が広がっていた。クララの気持ちが分かった瞬間だった。そして、9:30には富良野岳登頂。ピークからは、花の博士がうんちくを披露しているのを盗み聞きしながら下りて来た。

雲海を背に
雲海を背に登るY口さん。

雲海と雪渓と
波に取り残された飛沫のような雪渓。

雲海に浮かぶ十勝連峰
雲海に浮かぶ十勝連峰。

富良野岳ピーク
記念撮影。

エゾルリソウ
エゾルリソウ。

ミヤマアズマギク
ミヤマアズマギク?

キクバクワガタ
キクバクワガタ?

エゾコザクラ
エゾコザクラ?

エゾノハクサンイチゲ
エゾノハクサンイチゲ?

エゾツツジ
エゾツツジ?

トカチフウロ
トカチフウロ?はチシマフウロの花の色が淡い型らしいけど。

チシマノキンバイソウ
チシマノキンバイソウ?シナノキンバイソウ?

イワカガミ
イワカガミ?コイワカガミ?

チングルマ
チングルマ。

潮を噴く十勝岳
雲海の中から潮を噴く十勝岳。

綿毛のチングルマ
綿毛のチングルマ。

コマクサ
ちょっとだけコマクサ。

ずいぶん空腹感があったので、富良野岳のピークでも食べたのだけど、分岐でもY口さんにわざわざ休みをとってもらってまた食べた。燃費が悪くなってるかもしれない。

分岐から三峰山までは少し下って雲の中に潜って進んだ。ピークでの強い陽射しがなくなって、肌寒く感じるほどだった。

メアカンキンバイ
メアカンキンバイ?

雨露に濡れるチングルマ
雨露に濡れるチングルマ。

ナガバツガザクラ
ナガバツガザクラ。

三峰山に向けて登って行くと、だんだん雲が晴れて青空が戻って来た。

ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ?が続く。

登りが結構きつかったし、三峰山のピークは狭いらしいので、一つ手前のピークで休憩をとった。後ろを振り返ると、富良野岳がだんだん雲に吸い込まれて行く。

抜きつ抜かれつだった中年ご夫婦とピークで一緒になって、上富良野岳で下山せずに上ホロカメットク山まで行くように勧められた。その二人も行くそうだ。一息ついてから、先に出発した。

イワブクロ
イワブクロ。

三峰山ピーク
三峰山のピークは10分で着いた。

チシマギキョウ
チシマギキョウ?

三峰山-上富良野岳 お花畑
三峰山から上富良野岳まで、また花畑が広がる。

上富良野岳のピークまでなだらかな上り坂を歩いて行くと、「山のトイレを考える」青い登りが目に入った。ピーク付近は人が多かったので、手前に腰を下ろして昼食をとることにした。朝とは風向きが逆転して、富良野方向から涼しい風が吹いて来る。それでも後ろから照りつける陽射しが痛い。20分ほど休憩をとって、富良野岳ピークを踏んでから上ホロカメットク山を目指した。

上ホロまでの花畑には、前回咲いていなかったクリーム色をしたエゾノツガザクラが、ピンクの花に混じって咲いていた。同じ山でも1週間ずれただけで景色が違って来るのが面白い。

エゾノツガザクラ

クリーム色のエゾノツガザクラ
エゾノツガザクラ。

最後のなかなか険しい坂を登りきって、ようやく本日の最高峰に登頂した。一回の登山で富良野岳、三峰山、上富良野岳、そして上ホロカメットク山と4つのピークに登り、お得感の大きな山行だった。でも、さすがに十勝岳まではここから往復2時間あるので、今日はここまで。

上ホロピークから十勝岳を望む
達成感に包まれて?上ホロピークから十勝岳を望むY口さん。

少し休んでから下山を開始すると、三峰山手前のピークで話したご夫婦と途中ですれ違った。あとはひたすら下りるだけ。上富良野岳から下はすぐに雲に飲み込まれた。長い階段を下って一気に上ホロ分岐まで行った。そこで一息ついてから、登山口までは休みなしで下りた。登山口に戻ったのは14:30で、まずまず予定通りだった。

温泉は、白銀荘も考えたのだけど、移動が面倒なのと、向こうで駐車できるかも分からないので、素直に凌雲閣に行った。さすがに時間が時間なだけに混んでいた。Y口さんには、風呂上がりのビールと引き換えに、ガス代を払ってもらった。

温泉に入っていると腹も減ったので、その後はいつも通り唯我独尊に急行した。行ってみると駐車場は満車。隅っこに寄せて止めたけれど、当然中もいっぱい。外で少し待ってから、カレーを相席で待った。

ルーおかわりを頼んだY口さんは、しつこく合い言葉を要求され、仕方なくホタルの真似をする。唯我独尊で自分がおかわりするときに、合い言葉を言ったことはないんだけど。

17時ころ富良野を出発して、予定通り札幌に19時過ぎには到着した。丸一日だったけれど、帰宅が早いので気持ちの余裕が違う。それでも21時前には寝てしまった。Y口さん、お疲れさまでした。

| |

« やっと出た iTunes 7.3.1 | トップページ | 段階的にFlickrへ移行中 »

コメント

メチャクチャ花きれいですね。しかも雲海まで。
ただただ羨ましいばかりです。

カメラの腕もドンドン上がってますね。
今後も良い写真期待しますよ~。

投稿: やっち | 2007年7月16日 (月) 12時03分

やっぱり北海道は最高だね。梅雨も台風も心配せずに、初夏の陽射しを満喫。こんなに花がきれいだなんて、山に登るようになるまで考えもしなかったよ。

腕上がってる?ただ、夢中でシャッター切ってるよ。きっと、景色がきれいだから、写真もよく見えるんだろうね。でも、期待に応えられるようにがんばるよ。

投稿: H本 | 2007年7月16日 (月) 12時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 07/7/14 富良野岳-上ホロカメットク山:

« やっと出た iTunes 7.3.1 | トップページ | 段階的にFlickrへ移行中 »