古都食べ歩き
電車の時間を調べると、とても奥飛騨の温泉に入ってから、夕方までに可児に着くのは不可能なので、温泉は完全に諦めて、開き直って高山でいろいろ見物しながら食べ歩くようにルートを変更した。
ホテルの朝食にも飛騨牛の朴葉焼きが出て幸先がいい。早めにチェックアウトして、陣屋の朝市に向かうと、地元のおばちゃんたちがたくさん店を出していた。漬け物、味噌、餅を買うところまでは良かったけれど、背中の曲がったばあさんにめっぽう弱い母がついつい買ってしまった青いスモモには参った。そのままでも食えるなんて大嘘。食べるにしても、漬け物にでもしなければ無理。口直しに陣屋だんご店でみたらし団子を買って食べた。前日のよりもこっちの方が旨かった。
今日もさんまちへ行って、お土産などを買う。じゅげむで飛騨牛の霜降りの串焼きを食べて、ついでに飛騨牛乳を飲んだ。串焼きも前日のより旨かった。
さんまちを歩いた後は、京都の東山に似せて作ったという、東山遊歩道へ向かった。けれども、さすがに京都の風情は感じられなかった。
東山でのもう一つの目的、飛騨そばを食べるため、また少し歩いて腹を空かしてから、そば処東山に入った。営業開始直後にも関わらず、結構客が入っていた。
腹が減ってないのでぶっかけそばを頼んだけれど、出て来た椀には髪の毛とハエが入っていて、取り除こうとしていたら椀を新しいのと替えてくれた。漬け物もサービスしてくれた上に一椀分料金を負けてくれた。でも、そば自体はつなぎが多いのか、あまりそばの味もしないし、それほどでもなかった。
そばを食べて腹が膨れて来たのでまた少し歩く。前の晩に前を通った日下部民藝館と吉島家住宅をチラッと見た。それから宮川朝市の中を通る。ここでも母は、背中の曲がったばあさんからせんべいを大量に買っていた。職業病か?
朝市は12時までだったので、片付けているところを見ながら歩いた。かじ橋食堂で地酒ソフトクリームを食べているとき、朝市の片付けを女の子が手伝っている様子を見ていると、とてもかわいかった。手伝ってお礼を言われるのがとても嬉しいらしい。
鍛冶橋を渡ってから少し歩いて左に折れると、目当ての寿々やの看板が見えた。あまり腹が減っていないので、少し相談してから思い切って中へ入った。朴葉焼きだけを頼むと変に見られたけれど、そんなことは構っていられない。もう歩き回ることもないし、冷酒も頼んだ。よく分からないので、店員に聞いて氷室にした。グラスで頼んだけれど、飲めない自分にはきつかった。味噌が塩辛いので、つい酒も進むけれど、みるみる顔が赤くなっていくのが分かった。酒も肉も旨かったので、食べ歩きの締めくくりとしてはよかった。
電車まで少し時間があったので、飛騨国分寺まで歩いて、そこで涼しい風に吹かれていた。この日の高山は朝から雨も降らず、前日よりも気温は高く蒸し蒸ししていたけれど、なぜか国分寺に吹く風は涼しかった。
顔の火照りも少しおさまって楽になったので、高山駅まで歩いて行った。酔ってるので、電車の中では景色もろくに見ないで眠りこけた。
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