CAN
モエレ沼公園のガラスのピラミッドで9/9(日)までCAN CULTURE AND NATURE in HOKKAIDOをノースファインダーが開催している。台風が来る前と思って今週行って来た。
Culture and Natureだけど、展示はNatureから始まる。ウェブ上でも公開されている作品が、入り口すぐのはじめに並んでいた。角を曲がって続くのは、野生動物の写真だった。作品数は多くないものの、期待以上にいい作品に出会えた。エゾシマリスにナキウサギ、タンチョウなど、北海道にいてもなかなか自分の目で見る機会は少ない。まして、写真に収められることは、少なくとも自分の場合まずない。
風景にしても、時間や気象条件といったものがそろってようやく見ることができる景色がある。そういう情景を写し取った作品を見ると、まだまだ北海道を知らないのだという気がして来る。まあ、実際、登ったことのない山の方が圧倒的に多いし、登山道を歩いているだけでは気付かないことも多いだろう。海にだってなかなか足が向かないことを考えれば無理もない。
ノースファインダーは北海道の文化を自然と共生するものとしてとらえているようで、Cultureのところにもたくさんの自然が見られた。ただ、意外だったのは、アイヌの文化に関わるものが少ない点だ。一番最初の作品にアイヌ文様が登場する以外は、あまり印象に残ってない。自然と共生して来たアイヌの文化こそ、北海道が学ぶべきものだと思うのだけれど、そう考える写真家は多くないのだろうか。それとも、作品の題材として選べないほどに、アイヌの文化は日本人によって葬り去られてしまったのだろうか。考えすぎだろうか。
そして、Cultureセクションの最後を飾っていたのは、バックカントリースキーの写真だった。確かに北海道の文化だろう。密かに期待していたのでうれしい。まだ、粉中毒の禁断症状は出ていないけれど。
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