07/10/27 風不死岳
遅い紅葉狩りに久しぶりに山へ。O田とS木くんと3人。ここの所の体調不良で体力が落ちている二人に合わせて、比較的楽なコースをO田に選んでもらったはずだった。標高1,100m程度で登山口からの標高差も800mくらい。O田が紹介してくれたサイトでも2時間程度で山頂まで行っていたので、まあ大丈夫かと油断していた。
朝6時に自宅まで迎えに来てもらい、支笏湖には7時半くらいには着いた。はじめ、登山口を探したり、準備に手間取って、登山口を出発したのは8:00だった。
鎖のかかったゲートがあるので林道かと思いきや、倒木で車が通れるような状況ではない。車どころか、人もあまり歩いていないようだった。倒木を跨ぎながらしばらく歩くと、砂防ダムにぶつかる。そばに立っている看板には、ヘルメットを着けて登山ロープを持って行けと書いてあった。
砂防ダムの左脇から登って進んで行く。倒木でいっぱいの枯れ沢を、足下の岩に注意しながら歩いた。そんなわけで、紅葉を楽しみながら歩く余裕はなかった。しかも、なかなか進まない。1時間近くたって、水が流れる音が聞こえて来た。沢の水がなくなる辺りで休憩をとる。
沢を流れる水に沿って歩いて行くと、小さな滝が現れる。ロープが垂らしてあるので、それにつかまって難なく登ることができた。滝の上に乗っかっている大きな岩が今にも転がり落ちてきそうでちょっと怖い。
登りきって後ろを振り返ると、沢の両脇に広がる紅葉の隙間から、支笏湖が霞んでうっすらと見えた。陽が出ていないので、残念ながら、対岸の紅葉はあまりはっきりしない。
さらに登って行くと、沢がどんどん狭くなり、間に再び滝が見えて来る。今度の滝は垂直で、ロープが垂れていても自分たちにはどうしようもなかった。ここで紹介されている巻き道のロープを探しながら、着た道をゆっくり戻った。
S木くんが薮の中に隠れたロープを見つけたので、ロープの安全を確認してから巻き道を登り始めた。巻き道はかなり急な上に足場も崩れやすく、地面に張り付くようにして上まで登った。沢側にはロープが張ってあるので、何もないよりは心強い。一息付けるかと思ったら、今度はロープにつかまって沢まで降りる。ロープは少し短いので、最後は慎重に降りた。この巻き道で結構体力を使ったので、また休憩をとった。ここで10:20。すでに2時間以上も経過してた。
休憩をとった場所のすぐそばに、これまでよりも高い滝が立ちはだかる。けれども、滝の左の斜面にロープが垂らしてあるので、濡れた地面に注意しながら登って、以外にあっさり滝を越えた。
30分ほど沢を登って行くと、また滝が現れる。この滝も垂直だけれど、右には通路のように岩に隙間があるので、O田が先にそこを登って行った。落石の心配があったので、二人は岩の陰に隠れていた。ところが、ロープで登るのは危ないらしく、泥で足場もないため、O田は引き返して来た。ここで沢を進むのを諦めて、沢の分岐まで少し戻って、3本ある沢のうち一番右側の枯れ沢を進むことになった。
しばらく登ると、右の斜面に小さな沢地形が現れた。最終的には北尾根の登山道に出たかったので、この沢を登って行くことになった。崩れやすい斜面を木を頼りに這い上がって、笹の薮に飛び込んだ。そこからは、クマか何かのように笹をかき分けて進んだ。枯れた笹が折れて時々体に刺さるのが痛い。途中、先頭を交代しながら、なんとか登山道にたどり着いた。心底ホッとした。
正直なところ、このまま下山してもいい気分だったけれど、昼食をとって一息着いてから山頂を目指した。このときすでに13時。登り始めてから5時間も経っていた。
歩きやすい山道を歩いてほどなく、道は急な登りに変わった。足はもうボロボロで、思うように足が上がってくれない。それでも、樹林を抜けて眼下に紅葉で色付いた湖畔がきれいに見えると、足取りが少し軽くなった。最後の力を振り絞って山頂に到着すると、目の前に樽前山の溶岩ドームが現れた。山頂には、ヒュッテから登って来た先客がいた。14時頃晴れるという天気予報を聞いて登って来たらしいけど、あいにくの曇り空にがっかりしていた。確かに、陽射しが出ていればずっと綺麗だったはず。本当に残念だ。
14:30には下山開始。下半身がボロボロに疲れているので、写真を一枚も撮らずに下山した。途中、何度か休んで、林道に着いたときにはほとんど惰性だけで進んでいた。車に戻ると16時近く。8時間も行動していた。復帰第1戦にはきつ過ぎた。
とにかく早く温泉に入りたかったのだけど、支笏湖畔の温泉はどこも17時には日帰り入浴は終わってしまうので、思い切って北広島の竹山高原温泉まで行った。温泉の後、腹が減っていたので穀物祭でたらふく食べた。
年を取ると2日後に筋肉痛になるというけれど、最近は当日に筋肉痛になる。もちろん、翌日も2日後も痛い。なぜ?
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