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07/12/23 三段山

パンを持って4:00に家を出発。S木くんとOを拾って札幌を出発したのが4:30。まだ真っ暗だ。前日調べると、前十勝は雪付きが悪いのか岩が転がっていそうなので、三段山に行くことに決まった。

三笠の辺りは定山渓よりもずっと雪が多かった。今シーズン初めての冬の山道でゆっくり走っていると、軽自動車や白いスズキが追い越して行った。富良野に近づいてようやく空が白んで来た。いつものセイコーマートで飯を買って、吹上温泉に向かった。近いと思って通った広域農道がウェーブになっていて怖かった。

吹上温泉までの道のりは結構長いはずなのに、十勝連峰を眺めながら走る1時間はテンション上がりっ放しで時間が経つのを忘れた。バーデンかみふらのの前の駐車場には3台停まっていた。8時過ぎに吹上温泉に着くと、駐車場にはスキー場と見間違うほどに車が停まっている。

スキーバカ
スキーバカ2007。

初山でチンタラ準備をしていると、追い越して行ったはずの白いスズキがやってきた。駐車場から見上げると、無風だけど十勝連峰はガスって頂上は見えない。8:25に先客のトレースをたどって登り始め、針葉樹林に囲まれてると、もうこの時点で満足してしまった。スキー場には何度か行ったけれど、空気や静けさ、空の広がりがたまらない。登る前に満足。

中高年ジルブレッターズの後を登っていたけれど、ペースが合わないので一段目?で直登気味に歩いて追い越す。二段目を登り切ったところで休憩。9:20に到着したので、出発からほぼ1時間。この頃には雲間から薄らと日が差して、夕暮れのようだった。何より風がないので全然寒くないのが冷え性にはありがたい。

とりあえずガッツポーズ

とにかく人が多いので、先行者のトレースをひたすらたどって登った。滑り降りて来るのを恨めしそうに眺めながら登っていると、三段目で畜大山岳部の1年生?が秀岳荘シールに苦戦していた。

十勝岳
雲が去って十勝岳のピークが現れる。

稜線まで出ると、正面からの強い陽射しを堪えながらあたりを眺めると、富良野岳から十勝岳まで十勝連峰がぐるっと見渡せた。しかも、稜線に立っているにもかかわらず無風。火口からの匂いが時折漂う。

富良野だけを背景に

三段山稜線から十勝岳を望む

高山犬
稜線を犬が歩いていた。

噴煙越しの旭岳
十勝岳の噴煙越しに、旭岳までくっきりと見渡せた。

山頂には11:05に到着。登りに2:40かかった。冬山に登頂したのはおそらく今回が初めて。なんせ無風なので山頂でもそれほど寒くなく、ゆっくり昼食をとった。それでも、次から次と山頂に人が登ってくるので、食べ終わって記念撮影を済ませたら、いい斜面を探しながら下りることにした。

Shift, Duke, and Sandanyama
S木くんの秘密兵器。

稜線小回り
稜線上にはハイマツや岩が潜んでいるのでかなり危険だ。S木くんも買ったばっかりの板をやられてしまった。

奥の尾根に向けて、稜線を移動して行った。尾根の上には外人ボーダーしかいなかった。稜線からずっとハイマツが埋まっていないので、ズルズルと標高を下げて行った。西ノ谷に続く沢地形が滑れそうだったので、そこを初めに楽しんだ。

初滑り、初山、初パウダー

さらに尾根に向けて進もうとしていたところ、稜線越しに陽射しを背に受ける富良野だけが見えた。絶好のロケーションだった。稜線を滑ると最高にカッコいいはず。意外に上から雪も着いていて滑りやすそうだった。雪は程々に堅くしまっているので、つぼで何十メートルか登り返す。たまに、ズボッと抜けるので、這うようにして登って行った。崖にビビりながら滑った。

富良野岳をバックに

噴煙をバックに


再び稜線に沿って尾根まで移動。


隠れているハイマツと岩に注意しながら緩斜面を滑り下りる。

西の谷の西側の尾根がこの日一番の斜面だった。ノートラック膝パウダー。軽い休憩をとって、弱層テストをする。自分のハンドテストでは、10 cmくらいの新雪に肩。30 cmくらいに肩。その下が堅い雪の層。その下10 cmに同じ堅さの層。OとS木くんは新雪30 cmに自分が見落とした弱層を見つけていた。Oはシャベルぽんぽんテストもやってみた。コンパスに付いているルーペで表面を見てもよく分からなかったそうだ。

シャベルぽんぽんテスト

いよいよ滑る。

針葉樹林のところまで滑り降りて、そこからラッセルして白銀荘を目指す。途中、ちょっとだけ開けた斜面があったので少し遊んだ。

沢を渡って尾根を越えて、一段目に行くはずが、なぜか白銀荘に着いてしまった。地図読み失敗。マージンをとって行動したのが幸いしたけれど、課題が残る山行だ。最後に遊んだ斜面を沢まで滑り降りていたらと思うとゾッとする。あと、行動食も足りなかったし。で、駐車場には15:15に到着。自分たちよりも少し遅れて下りて来たグループが最後だった。

最後のラッセルで疲れたので、白銀荘の温泉に浸かって疲れを癒した。結局、世間話をしながら1時間は露天風呂に入っていた。露天風呂の2つの湯船は熱過ぎで誰も入ってなくて、とても46度とは思えない。

富良野に来るといつもカレーなので、今回はくまげらに行って食べた。肉が食いたいけれど、値段が高い。結局、みんなカツ定食。燃費の悪いOだけはライスを2回おかわりした。そして、札幌に着いたのは21時過ぎ。さすがにボロボロだった。

今回はカメラでも大きな失敗。デジカメ充電忘れて駐車場でバッテリー切れ。景色がいいのに撮影出来ないもどかしさ。次回からはちゃんとデジイチ持って来よう。さらに、ビデオカメラのホワイトバランス間違えた。妙に青い。あとは、S木くんに撮ってもらったビデオがちゃんと編集出来れば、言うことなしなんだけど。

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コメント

昨日はお疲れ様。
それにしても天気が良く風も無く山日和だった。
良いスタートを切れたよ。

ビデオよく取れてるね。
自分のほうは手ブレが思っていたよりひどい。

投稿: S木 | 2007年12月24日 (月) 22時30分

S木くんの秘密兵器を拝むことが出来てよかったよ。でも、滑走モードと歩行モードの切り替えが面倒だね。

手ブレをカメラの機能で補正しきれていないということは、カメラの持ち方の問題だろうか。左腕の脇を締めて固定して、三脚のように使ってやると、手ブレを軽減出来ると思うよ。右手は向きを変えるのに使うようにして。

投稿: H本 | 2007年12月25日 (火) 16時33分

うう裏山しい。
S木さんの秘密兵器ってひょっとしてduke??

投稿: やっち | 2007年12月25日 (火) 22時41分

>やっちくん

S木くんに写真をもらったので、アップしといたよ。見て驚け!

投稿: H本 | 2007年12月25日 (火) 22時54分

ビデオが全体的に青いのはホワイトバランスの設定のせいだったんだ。天気がよかっただけに惜しいね。もう一度撮りに行こう!

>うう裏山しい。

やっちの分も滑っておいてあげよう!!

投稿: O | 2007年12月26日 (水) 19時50分

>O

コンサートの時からホワイトバランスが「屋内」になったままになってた。とりあえず、今度色補正してみる。さすがに、あんないいコンディションにはそうそう出会さないから。

やっちくんは2/9-11に滑りに来るそうだよ。Oも予定を空けておこう!

投稿: H本 | 2007年12月26日 (水) 20時45分

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