08/1/20 アンヌプリ
ニセコバフバフ2日目は、アンヌプリにリフトで上って北斜面(北沢)を滑って見帰り坂に戻る年配のパーティーとは別行動で、五色温泉からイワオヌプリを滑る計画だった。ところが、前日にF木さんたちからイワオは面白くないから止めておけと何度も言われた。フリコ沢はショボイって。急じゃなきゃ面白くない。昇天ーん!
朝食を食べている時点で、外は昨日並みの降雪。ガスっていたらイワオは滑れないので、五色温泉に車を停めて、そこからアンヌプリのA沢、B沢を滑ることになる。再三のアンヌプリの北斜面への誘いを申し訳なく思いながらも断って、若手だけ早めに朝食をとって、お礼してから五色温泉に向かった。五色までの道路は除雪が追い付いていないようで、新雪がごっそり積もっていた。
駐車場に着くと、案の定、アンヌプリですら霞の中。この段階で、イワオヌプリからアンヌプリへ計画変更。除雪の最終地点からアンヌプリを登った。この日もラッセルはかっつんとB場さん任せで、後ろからひーこら着いていった。
高度が上がると風が強くてなまら寒い。ネックウォーマーをちゃんと付けてフードを冠っても顔が冷たい。寒さに耐えながら稜線付近で滑走準備を済ませ、弱層テストをしてから1本滑り降りた。
最後まで降りずにトラバースして隣の尾根に取り付き、登り返す。登っていると、時折雲間から青空がのぞいて陽射しで明るくなり、アンヌプリのピークへ続く雪庇も見えた。F木さんたちが午後から晴れると言っていたので、予報が当たったのかと思った。ところが、登って行くとやっぱり同じように猛吹雪。「毎日吹雪吹雪氷の世界!」っとかっつんが歌うので、苦笑いが出る。雪も若干嫌らしかったけど、S倉くんがカメラを構えて撮ってくれるようなので、少し張り切った。
滑り降りると結構面白く、天気も良くなって来ているように感じて、沢も上から見たほど斜度がないということで、尾根を登り返して滑ることになった。貼付けシールの糊が死んで来て、不安を感じつつも準備を済ませて登り始めたとたん、青空が去って朝と変わらない吹雪に戻った。テンションが下がりまくった状態で、ラッセルしてくれる二人に着いて行った。
沢の口当たりの稜線近くまで登って、視界が良くなるのを寒さに耐えながら待っていると、少しだけ視界が回復した瞬間を見計らって滑り始めた。それでも、斜面がよく見えないので、一度前につんのめって、スキーのトップが雪面の下に沈んで転びそうになった。ポールを握る手を離してしまって、輪っかにぶら下がった状態でなんとかそのまま滑り降りた。前日のチセやニトの雪とは比べ物にならないほど重い。細い板だったら沈んで進まなかったことだろう。
みんな滑り降りて、S倉くんのあがるという言葉を聞いてみんな大喜び。やっぱり早く帰りたかったようだ。登ったトレースに戻ってさっさと車のところへ行った。後片付けをしていると、ワンボックスに乗ってシャバイ一団がやって来た。きっとスキー場のゲートが開いていなかったんじゃないかと思ったら、F木さんに下山報告したS倉くんの話で、やっぱりゲートが開いていなくてF木さんたちはニセコモイワをちょっと滑って早々に下山したと分かった。この天気なのだから、ゲートが開くはずはなかったわけだ。予報も外れて晴れなかったし、五色から登って正解だったのかどうか。
今日も体が冷えたので、五色温泉に入って温まった。女湯を裸ラッセルで覗きに行ったりはしなかった。ずいぶん久しぶりのジューじゃんで、かっつんにごっつぁんになった。腹が減ったけど、札幌までは保たないので、喜茂別で中華を食べることになった。「味の三㐂」は休みのようなので「かたくり」へ。
五色温泉からまるこカーの後ろをS倉カーが走っていたけれど、視界が悪くて道路の側壁の雪にぶつかりそうになりながら下って行った。いつのまにかまるこカーが見えなくなったので、先に行ってしまったのだと思っていたら、「かたくり」の駐車場に入る時になぜかS倉カーの後ろを走っていた。違う道を通ったのでもなく、左折を見失って戻った時に入れ替わったらしい。全く気付かないほどの視界の悪さだった。
1年ぶりの「かたくり」だけど、やっぱりあんかけ焼きそばは「味の三㐂」のがいい。最後、家までS倉くんに送ってもらって、翌日ポールを車に忘れたことに気付いた。
※今回、一部敬称略。
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