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08/1/23 羊蹄山

S木くんとどこへ行くか打ち合わせて、ニセコからの帰りに羊蹄山もかなり雪が降っていたし、比較的安全なところということで、今度こそ羊蹄山墓地の沢コースに行くことに決まった。

5:30に迎えに来てもらい、今日もまだ真っ暗な街を出発する。定山渓のあたりからチラチラと雪が降り出す。段々と明るくなって来て中山峠あたりの山並みが見えて来ると、空が晴れていないことが分かった。峠からは羊蹄山の姿も見えなかった。ところが、喜茂別に近づくと、月と並んで羊蹄山が眺められるようになった。心配したほど天気は悪くなさそうだ。

墓地には一番乗りで、さっさと準備を済ませて登り始めた。今回はGPSもあるので、前日のトレースを辿ってまっすぐ墓地ノ沢コースの尾根に取り付く。時々太陽が照らし、風もほとんどないので、登っているとかなり暑かった。ジャケットを脱いで帽子もお下げのところをカメラバックに結びつけて登った。ところが、これがまずかった。1,000mを超えてちょっと休んでいる時に、帽子を落としたことに気付いた。その頃になると上からガスが降りて来たのか、辺りは段々白く霞んで視界が悪くなっていた。疲れも出て来てテンションは一気に下がった。

晴れ男

そんなときに、下の方から声が聞こえて来た。なんと、後続の人が帽子を拾って登って来てくれていた。自分のところまで来てくれるそうなので、登ってくるのを待ってお礼を言った。ニセコから来ているテレマーカーの人で、札幌とニセコからというボーダー2人を連れていた。本当にありがたかった。

彼らはその場所で休憩をとったので、しばらく休んでいた自分たちはすぐに登り始めた。先シーズンの体力をまだ回復していないS木くんは、ここまででもかなりバテていて、それからも終始辛そうだった。それでも、クリスマスツリーを左手に見ながら登り、さらに高度を上げて行った。すると、休憩後に大体目標にしていた1,200mを超える辺りで、目の前に再びピークがうっすらと見え始めた。さらに登ると、ついにピークがはっきりと確認出来るようになった。後ろを振り返ると、雲海を陽射しが照らしていた。いつのまにか雲の上に出ていたようだ。

バテ気味

1,500mまで来ると、場所によってはクラストしているので、低木を縫うようにして吹きだまりを登った。S木くんがそろそろ限界そうだったので、ようやく登るのを止めた。高度が結構高いにも関わらず、今日は風が弱くてそれほど寒くない。先シーズンの羊蹄山ほどの陽気ではないけれど、雲海の隙間から時折のぞく下界を見下ろすと、爽快な気持ちになる。

雲海を背に

後ろから忍び寄る手

軽く栄養補給して滑る準備をしてから、一応弱層テストをしてみる。予想通りの安定な雪質。ところが、テストを終わって辺りを見渡すと、ガスって視界が悪くなっていた。不安になってピークを見上げると、登っている時に抱いていた羊蹄山のピークをバックに滑れるという期待は霞んで消えて行った。時間の都合で視界が良くなるのを待つこともでないので、途中に極端な吹きだまりもなかったことから、小回りで刻みながら、お互いに確認出来る距離を保って滑り降りた。200mほど降りると視界が良くなって来たので、ルートを確認してから、撮影をしながら滑り降りた。

それほど硬くないモナカ状の雪の表面に5cmくらいのとても軽い新雪が積もっていた。場所によっては、モナカになっておらず、踏み込むと適度な浮力が得られるしっとりとして雪質だった。パウダーとはいかないものの、ファットスキーで大回りが出来る程度のちょうどいい積雪だ。けれども、モナカは久々の体験だったので、初めはかなり苦戦した。内足に体重が乗ってしまい、外足をモナカに持って行かれる怪しげなターンを繰り返していた。

カメラ目線

てきとービデオ (12894.1K)

面白そうな場所を探しながら、GPSも利用してルートを決めて滑り降りたので、迷うこともなく順調に下まで滑り降りることが出来た。樹林に入っても、ルートに簡単に復帰出来るのはとても便利だ。1/4よりも高くまで登って下山開始時間も遅かったのに、同じくらいの時間に車のところへ戻ることが出来た。これは心強い道具だ。

帰投

温泉はいつも真狩温泉なので、今回はルスツ温泉に行くことにした。けれども、留寿都の町を探しても、さっぱり温泉がみつからない。商店でたずねてみると、町の外れにあるそうなので、教えてもらった場所へ改めて車で向かってみた。小さな看板が立っているのに気付いて、細い道路に入って進んで行くと、確かに茶色い小さな建物があった。ついに温泉に入れると思ったのに、入り口には本日休業の札がかかっていた。なんと、水曜日は定休日だった。

仕方がないので、札幌へ帰る途中の温泉を探すと、ルスツリゾートをちょっと越えた辺りに「登川温泉」というのがあるようだ。急いで出発して、小さな道路を見つけて建物の前まで行くと、ここも休業。建物の煙突からは煙が上がっているというのに。温泉は水曜定休なのかと疑いながら、次に札幌に近い「ふるっぷ温泉」を目指す。今度も細い道路に入って進むと、現れたのは「ふるっぷ温泉(仮設)」と書かれた看板。続いてプレハブの建物が。駐車スペースに停車して目の前の看板を見上げると、「ふるっぷ温泉(仮設浴場)」と書いてある。

不安になりながら、料金を払って浴室に入ると、仮設という割にはちゃんとした浴室だった。苦労してようやくたどり着いたからなのか、温泉の温かいお湯がありがたかった。

腹が減ってのぼせそうだったので、早めにあがってすぐそばの「きのこレストラン」で遅い昼食を食べた。その後、S木くんには眠気を堪えながら札幌まで運転してもらい、楽しい山スキーの一日が終わった。

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