ニセコローカルルールはスキー場のルール
ニセコ雪崩調査所の新谷暁生所長の記事にこうある。
ニセコローカルルールはスキー場のルールであって山のルールではない。スキー場を利用して安易に山に入ろうとするのなら、先ず多数の安全のために作られたこのルールの意味を理解し、守るべきなのだ。そもそもここが山ならルールは必要ない。山には他人に強制されるルールなどないからだ。ニセコローカルルールはここがスキー場であるが故の、やむを得ない理由から作られたルールなのだ。
ニセコのスキー場のリフト延長後、コース外滑走による雪崩事故増加に対して、スキー場は「危険なコース外滑走を禁止する」だけで責任回避し続け、事故は毎年のように続いたらしい。「しかし続発する雪崩事故を無視できず危機感を持ったスキー場は、現実的な事故防止対策を模索せざるを得ない状況に追い込まれていった」そうだ。新谷氏の取り組みのおかげか、一部の行政の働きもあって、今のニセコローカルルールが出来たようだ。
新谷氏が言う「スキー場を利用して安易に山に入ろうとするのなら、先ず多数の安全のために作られたこのルールの意味を理解し、守るべきなのだ」という言葉を、ニセコのコース外を滑る人は頭に叩き込むべきだ。バカの尻拭いをしてくれる人の言葉は素直に聞かなくてはいけない。それが出来ないなら、ルールすらなく責任回避しか頭にない他のスキー場へさっさと行くか、自分の足で登って滑ることだ。
けれども、新谷氏が記事の冒頭で触れた十勝連峰では、山であるにもかかわらず、地元有志の人たちによってカミフルールが作られている。さすがに、スキー場ではないので細かい決まりではないが、雪崩事故を防ぎたいという思いに違いはないのだろう。遺体捜索が楽しいはずがない。いっそ、面白くて笑える死に方でも考えようか。
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