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08/4/29 アンヌプリ

昭和天皇の誕生日だった「みどりの日」が3年前に「伝統と郷土を愛する」国粋主義議員に名前が変えられた「昭和の日」には、アンヌプリの北斜面を滑りに行って来た。

札幌に早く帰って来たかったので、出発はより1時間早くしてもらい、今回はばか親さんがマーチで送り迎えしてくれた。朝、車が来たらすぐに乗り込めるように、荷物を家の前に出してトイレに行くと、うんこが済んでトイレから出て来たらマーチがもう来ていて、ばか親さんとS木くんが荷物を積んでくれていた。慌てて残りの荷物を持って車に乗ると、この間行動食を忘れたからか「忘れ物ありませんか?」という声がかかったので、自信を持って「ありません」と答えた。

前日に降雪があったようで、山は白くなっていた。シーズンが終わったよう見えた羊蹄山も、真っ白に戻っていた。8時くらいに五色温泉に着いたときには、道路には5 cmくらいの雪が積もっていた。積雪といっても、マーチが上に乗っても潰れない雪だったけれど。

準備をしようとマーチから荷物を下ろしていると、何かが足りないことに気付いた。自分のポールがなかった。ポールは車の中に入れっぱなしだったので、持ってくるのを忘れてしまった。今回は厳しい登りじゃないので、ノーポールで行くことにした。

札幌を出たときは、チセヌプリとイワオヌプリ、アンヌプリのどこを滑ろうか決めていなかったけれど、最終的にアンヌプリを滑ることに決まった。チセは遠いし、イワオヌプリの北側もよく分からないということで。8:20にゲートを出発して、道路を登って行った。道路には車が何台か走ってできた轍があるだけで、堅い雪の上は滑れそうだったので、アンヌプリの登り地点までスキーを履いて滑って移動した。ポールがないと漕げないのでちょっと不便。

新雪の轍を進む

9時にスキーを担ぎ直してつぼで登り始めた。新雪は場所によって10 cmくらい溜まっているけれど、ばか親さんとS木くんにステップを切ってもらったので、ノーポールでも問題なく登れた。30分かけて900 mくらいまで登って休憩。まだ新雪は締まっている。ポールを忘れてテンションが下がっていたけれど、真っ白い斜面を見ていると早く滑りたいという気持ちが強くなって来た。

樹林内を登る

ちょっと休憩

ワイスホルン

二人を急かして、少し休んだだけでまた登り始めた。しばらくするとアンヌプリのピークが左手に見え、広い北斜面が全部見渡せるようになった。これは自分たちが一番に滑るしかない。途中、山陰から現れて頭上を走って行く雲の影の動きに見とれている間に、二人はどんどんと登って行った。ハイマツが出ている辺りまで登って休んでいた二人にちょっと遅れて追い付いた。登っているときに気温が一気に上がって来て樹氷がバラバラと落ちていたので、雪が腐ってしまう前に早く滑りたかった。今度も二人を急かして、準備を済ませた。

頭上を雲が走る

アンヌプリのピークを望む

樹氷とイワオヌプリ

一番の斜面を目指して

ニセコ連山

滑り仕度

今日はビデオカメラをばか親さんに頼んで、自分は先に滑り降りてカメラを構えるようにした。S木くんが滑るのを撮った後、ばか親さんを撮影していると、なんと目の前で大転倒。軸ズレ360グラトリという荒技だった。スピードは出ていなかったけれど、なかなか激しい転倒だった。とりあえず、怪我もないようなのでよかった。

イワオヌプリとワイスホルンを眺めながら

内倒

カメラ目線?

軸ズレ360グラトリ シークエンス
軸ズレ360グラトリをシークエンスにしてみたので、練習の際には参考にどうぞ。

イワオヌプリをバックに

イワオヌプリをバックに

滑りを2本撮り終えて、自分も滑り降りようと思っていたら、上の方からおやじがいっぱい滑り降りて来た。スパッツを着けてショートターンで滑る山屋っぽいグループだった。ちょうど自分が滑ろうと思っていたラインを次々に滑り降りて行くので、あきらめてラインを変えて滑った。山でも一人ずつ滑らないところがおやじっぽい。

自分の滑りはというと、何せノーポールなので、懐かしのエクストリームカービングっぽく滑ろうと思ったけれど、怖くてそんなことできなくて予想通りしょぼい滑りになった。ポールを持っているフリをして滑った方がよかったかも。

下の方はすでに雪が腐ってしまっていて、板が全然走らなかった。やっぱりもっと早起きすべきだった。雪も悪いので登り返さずにそのまま温泉へ行くことに決め、最後の樹林をダラダラ滑って降りると、ちょうど登り始めた辺りに出た。まだ11時だった。

軸ズレ360グラトリで幕を開けるビデオ(時代遅れのハンズフリー野郎も含む) (26447.8K)

車に戻って道具を片付けた後は、雪秩父へ向かった。土曜日に五色温泉に行っているし、ばか親さんは雪秩父に行ったことがないというので。熱い露天風呂に我慢して入って、しっかり身体を硫黄臭くした。

無事下山

まだ13時前だったので、今度こそ「再来軒」へ入ってみた。さすがに昼時で、先客が7、8人いた。建物が変なせいか、他の客の声がまるでマイクとスピーカーがあるように聞こえて来て異様だった。ばか親さんの軸ズレ360グラトリのビデオなどを見ながら待っていたけれど、食べ物がなかなか出て来ない。1時間待ってようやくやって来た。でも、五目あんかけ焼きそばの麺が細すぎる。食べ応えがないし焦げて団子になっている。やっぱり喜茂別の味の三㐂がいい。

帰りに喜茂別を通るときに見てみたら、嬉しいことに味の三㐂が営業を再開していた。ホッとして、札幌までシートでほとんど寝て過ごした。ばか親さん、運転おつかれさまでした。

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